武井武雄 幻想の世界へようこそ

  • 求龍堂 (2024年8月9日発売)
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784763024107

作品紹介・あらすじ

1894(明治27)年に長野県岡谷市に生まれた武井は、幼少期より絵や俳句に親しみ、成長するにつれて画家になることを目指しました。東京美術学校(現 東京藝術大学)に入学し、黒田清輝、藤島武二らに学び、本格的に油彩画を修得しますが、卒業後は画家の道へは進まず、絵雑誌『コドモノクニ』に企画段階から携わり、子どものために描く絵を「童画」と名付け、童画家になる覚悟を決めます。
次第に多方面で才能を開花させていき、童画だけでなく、武井の創作意欲は、版画、玩具のデザイン制作、造本と、ジャンルを問わず向けられました。とくに細部にまでこだわり抜いて作った刊本作品は武井芸術の結晶といえるものです。これら至極の逸品の数々には武井の革新性や創造性だけでなく、彼の思考や想いを感じ取ることができます。
本書では、武井の故郷岡谷市にあるイルフ童画館の所蔵品を中心とし、約300点におよぶ作品や関連資料で、武井が描く幻想の世界をご紹介します。ときにユーモラスに、ときにシニカルに、さまざまな顔を持つ作品群は、読者を知らぬ間に詩情あふれる不思議な世界へと誘います。大正から昭和にかけて活躍し、後世の芸術家や文化人にも影響を与えた稀代のマルチアーティスト・武井武雄の功績を知ることができる作品集です。
武井武雄の大ファンである黒柳徹子さんが作ったお話と武井の絵を組み合わせた絵本『木にとまりたかった木のはなし』に掲載された作品と、奇蹟が重なってできあがったというこの絵本がどうやって生まれたのかを黒柳さんご自身が語った文章も掲載。黒柳さんが絶賛する武井武雄の幻想の世界を巡ることができる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • “子どものための芸術”武井武雄の展覧会が目黒区美術館で、幻想的な童画・版画・刊本作品などを展示 - ファッションプレス
    目黒区美術館(会期:2024年7月6日〜8月25日)
    石川県立美術館(会期:2024年9月7日〜10月6日)
    三岸節子記念美術館(会期:2024年10月12日〜11月24日)
    https://www.fashion-press.net/news/118901

    【展覧会 予告】目黒区美術館|生誕130年 武井武雄展 ~幻想の世界へようこそ|’24年7月6日-8月25日| | サラマ・プレス倶楽部 活版印刷 à la carte
    https://x.gd/fp1h2

    終了した催し
    企画展「本の芸術家・武井武雄展」 | 神奈川近代文学館
    https://www.kanabun.or.jp/exhibition/17937/

    武井武雄 :: 東文研アーカイブデータベース
    https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10189.html

    武井武雄 幻想の世界へようこそ (展覧会公式カタログ)|求龍堂
    https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000002321/

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著者プロフィール

1894(明治27)年、長野県岡市生まれ。東京美術学校卒。童画家、版画家、童話作家、造本家。『武井武雄画噺』『おもちゃ絵諸國めぐり』など、多くの著作がある。生地の岡谷市にイルフ童画館(日本童画美術館)があり、多くの作品が収蔵・展示されている。1983(昭和58)年、逝去。

「2014年 『イソップものがたり 最新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

武井武雄の作品

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