情報を読む技術

著者 :
  • サンマーク出版
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レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763131089

感想・レビュー・書評

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  • この本のおかげで考え方が大分変わった。情報に振り回されないで生きたい人におすすめの本

  • 世の中に氾濫する情報を、どう読み、どう活用するか。本質に迫るための実践的情報活用術を国際政治学者・中西輝政氏が明かす。

    1章 情報を知る
    2章 情報を読む
    3章 情報を使う
    4章 情報を活かす

  • ・自分の考えをはっきりさせると、主張の違うメディアの主張を活かせる

    ・目の前の危険を回避するための情報から目をそらさない

    ・外国人ならば相手の独自の文化を理解するところから始める

    ・個人情報は大事

    ・自分の得意分野から情報の真偽を見分ける練習をしてみる

    ・情報は使えてこそなんぼ。「プラグマティズム(実用主義)」(ex坂本龍馬)

    ・事務処理で情報を処理しない

    ・情報は国を救う(exドイツ、フランスのアメリカイラク戦争反対へのねじれ)

    ・古典に学ぶ(exシーザー)

    ・自分事として考える

    ・各国の政治リーダーの世代交代が完了してしまえば「神風特攻隊」=日本は強い、という意識は消える

  •  村山政権といえば「村山談話」-日本の謝罪外交の先鞭をつけた世紀の失策を犯した政権ですが、この背景には「自・社・さ」連立政権(自民党・社会党・新党さきがけ)を組む際の、社会党との高官条件がありました。
     村山政権で、社会党から官房長官になった野坂浩賢という人物がいます。彼が政界引退後に語ったところによると、社会党は「自衛隊と日米安保を受け入れる代わりに、首相自ら明確に侵略戦争を謝罪することに反対しないのでならば、自民党との連立に加わってもいい」と交換条件を出したのです。
     それにやすやすと乗ったのが自民党でした。「議席数が足りない」という背水の陣ではありましたが、あまりにも安易な判断でした。そのせいで、六十年以上も、すでに国際法上完全に片付いている問題について二十一世紀に入っても、日本はひたすら謝り続け、足元を見られ続ける羽目になったのです。
     (97ページ7行目から引用)

    こちらも参考に
     ↓
     ●日本の破壊の全ては 自民党の売国行為が発端で有る事を認識せよ !
     http://soumoukukki.at.webry.info/200908/article_4.html

  • 開始2013.2.9
    終了2013.2.16

  • 世の中に溢れる情報源から本当の意味を汲み取るためには、という観点で著者が普段から心がけていることをまとめた本。
    最近はマスコミの言うことはそのまま信用しないようにしているので、納得できる点が多かった。
    新聞が書くこと、ニュースで伝えることが社によって異なったり、重み付けが違ったり、見解が偏ることは常識だと思うのだが、そんな例をいくつも上げて対抗策を論じている。・新聞は複数に目を通すこと
    ・土地勘のある分野から定点観測すること
    ・愚かな楽観主義的視点より、活力ある悲観主義的視点
    ・故意に強調されない情報に注意を向けること
    ・分かりやすい主張に気をつけること
    などなど。

    ただ違和感を感じたのが、
    ・経済情報は尺度として扱い、国家観やそれに伴う政治に基づく結果として捉えること
    という章だった。
    「経済」という専門分野はなくてもいい、とまで言い切っている部分には納得出来ない。もちろん経済最優先で何でも扱うという考え方には与しないけれど、生活の基本的な部分を支えるためには経済的な視点から考えることは重要なのじゃないか。
    国家観、教育、外交、安全保障を一段上に捉えた考え方をしていて、そこさえ押さえれば自ずと経済の先行きが見えてくると言い切っているが、素直に納得しきれないものがある。

    面白かったのは
    ・「信用」は、決定的な嘘をつくためにある
    という章。
    第二次大戦中、戦時中にもかかわらず英国のBBC放送は正確な情報を流すということで敵味方から信頼されて情報源として扱われていた。
    しかし、ノルマンディー上陸作戦の時だけ、上陸位置として別の場所を方法したのだというのだ。
    情報の使い方としては一級品だろう。

    この本で述べていることは、これからの情報のとり方に大きな示唆を与えている。
    新聞を読んだり、ニュースを見ることが減ってきた中で、ネットからの情報が占める割合が大きくなっている。
    その中で何が本当の情報なのかを自分で判断するためには、どうするべきなのか。
    特に最近はTwitterで情報をすくい上げて、そこからBlogやNet上のニュースをたどることが多くなってきているので、以下の様な視点が重要なのだろうと思った。
    ・賛成・反対論の両者からの情報をとるべき
    ・キュレーターとも言える信頼できる情報源を自身で探すべき
    ・ネットだけではなく、新聞情報にも常時触れておくこと
    など、意識して自身の核を作りたいと思う。

    色々と強烈な物言いが多く、中々面白い著者だと思った。
    京大の国際政治学には亡くなられた高坂正堯氏といい、強烈な個性の学者が揃って居るということか。
    もう少し著作を読んでみたい。

  • ★★★★情報を知る・読む・使う・活かす技術。情報を読む時は天気予報に当てはめる。愚かな楽観主義より活力ある悲観主義が正解。色々な可能性にシナリオを描き、色々な結論を用意しておくとリスクヘッジ力が高まる。イギリス人の「情報は早く、行動は遅く」は、色々な方向から眺めても何も見えてこなかったものが、時間を置いたら答えが見えてくるという感覚。遅さの大切さ。時機が熟すのを待つ事も必要。

  • 結局政治や外交の情報の読み解き、活かし方だった。
    ニュースの読み方聞き方考え方。
    なので、池上彰氏の「ニュースの読み方」とほとんど同じ。
    特に経済・経理・会社情報の読み方考え方などではない。

    題名に騙された。
    と思ったので★3つ!

  • 情報をさまざまな側面から把握する必要性を感じた。
    ・ある人間について知ろうとするときは、その人の育ちに関する情報を集める
    ・新聞の小さな記事にこそ、真実が含まれている(大きく取り扱いたくないが報道はしなければならない)
    ・メディアリテラシー
    ・背後で何か進行している」を前提にする
    ・相手が隠そうとしているものと読む(何ら前後関係がないことが進行始めたらそれは目くらまし)
    ・どっちつかずの情報は一見優柔不断に見えるが情報としては信ぴょう性が高い。(1か0かの情報はわかりやすいが真実ではないことが多い)
    ・経済情報は尺度として利用する(国家観、政治観なしの経済論議は実らない)
    ・個人情報(個人に関する情報、個人が持っている情報)を活用する。
    ・情報は地味処理思考ではいかせない。人間が操っている以上ウェットな部分を認識して戦略的に活用するべき。

  • ――――――――――――――――――――――――――――――○
    「迷っている状況に耐えられず、安易に答えを出そうとし始めたら、破滅が近づいている証拠だ」(…)この処世訓は、情報に対する姿勢にも当てはまります。115
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    イギリスは王様でもスパイ罪は訴追されます。たとえば、ピューリタン革命のとき処刑されたチャールズ一世は、歴史の教科書では、議会と対立して、議会の権限を侵して絶対王政に向かおうとしたから殺されたとされていますが、王はじつは、国家反逆罪で処刑されたのです。フランスと通じてフランス軍を援軍に送ってもらって、議会を制圧するという陰謀を進めていたから、とされています。27
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    村山政権で、社会党から官房長官になった野坂浩賢という人物がいます。彼が政界引退後に語ったところによると、社会党は、「自衛隊と日米安保を受け入れる代わりに、首相自ら明確に侵略戦争を謝罪することに反対しないのならば、自民党との連立に加わってもいい」という交換条件を出したのです。それにやすやすと乗ったのが、自民党でした。(…)すでに国際法上完全に片づいている問題について二十一世紀に入っても、日本はひたすら謝り続け、足元を見られ続ける羽目になったのです。97
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    イスラエルはよく知られた情報大国ですが、デンマークも、国は小さいながらも、じつは情報大国です。ドイツは冷戦時から中国との関係を重視しており、中東から中国にもまたがる地域で隠れた形で深いレベルの中独情報協力を続けてきました。とくに有名なのは、パミール高原にロシアの通信を傍受する施設をドイツの連邦対外情報庁が中独共同で運営してきたことです。(…)中国市場でアメリカ以上の成功を収めているこれらの国は、中国の政府筋、情報筋と密接な協力関係を築いているのです。115
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    ロンドンの空港でも、「専門は国際政治学だ」と答えると、必ずといっていいくらい、「ロンドン滞在中の住所をここに書け」とか、「どんな研究でイギリスに来たのか?」としつこく尋ねられました。イギリスの友人にその話をしたら、「イギリスに入国する外国人が国際政治学をやっているなんていったら絶対ダメ。荷物を調べられるのは当たり前だよ」といわれたのを覚えています。(…)こんなところにも、日本人の情報音痴ぶりが表れています。相手国の「関心の構造」がどうなっているかを知らなすぎるのです。175
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著者プロフィール

中西 輝政(なかにし・てるまさ)昭和22(1947)年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。ケンブリッジ大学大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24(2012)年に退官し、京都大学名誉教授。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。平成2(1990)年、石橋湛山賞受賞。平成9(1997)年、『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)で第51回毎日出版文化賞・第6回山本七平賞を受賞。平成14(2002)年、正論大賞受賞。近著に『アメリカ帝国衰亡論・序説』(幻冬舎)、『国民の文明史』『日本人として知っておきたい「世界激変」の行方』『日本人として知っておきたい外交の授業』『新装版 大英帝国衰亡史』(以上、PHP研究所)、『チャーチル名言録』(扶桑社)などがある。

「2018年 『日本人として知っておきたい世界史の教訓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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