- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763131966
作品紹介・あらすじ
なぜ、「あの人」は大事なことを忘れてしまうのか?司法試験界の「カリスマ塾長」が伝授する、「記憶」を自由自在にコントロールする方法。
感想・レビュー・書評
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「過去に起きたことは変えられないが、過去の意味は変えられる」はすごく良い言葉。非常に前向きになれる。
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司法試験塾伊藤塾の塾長伊藤真の本。2012年に書かれたものであり、何冊か記憶の本を読んでいるためか、そう真新しいことが書かれていないように思えた。
感じたことは、記憶すべき対象に興味を持ち
いかにして整理し記憶の引き出しを数多く使用し、色々なことに関連づけることが大切ということ。
ただ本書は、記憶絶対主義ではなく、記憶が知的に、感情豊かに生きていくために重要なことを説き、記憶のコントロール、集積した記憶によっていかに幸せにべきかということも書かれていることに評価すべきであろう。 -
一見すると記憶術に関する本です。
しかし読めば、勉強法、記憶そのものに対する洞察、しいては人生論にまで多岐にその論が及んでいます。
司法試験や資格試験に合格するための本だと期待していましたが、よい意味で期待を裏切られました。
最高の自己啓発書です。
引用したい文章はたくさんあります。
しかし、量が多すぎるということと、この書を読む人一人一人に必ず心に触れる一文があると確信しており、そしてその一文は人により異なると信じているため、敢えて引用はいたしません。
必読の書だと感じました。 -
同じことを何度も飽きずに繰り返すことができること。当たり前のことだが、これこそが記憶する技術の極意。
具体的にイメージする。
考えるのをやめるというのは、決断をすること。
人生には忘れる力も必要である。
過去に起きたことは変えられないが、過去の意味は変えられる。 -
著者が開発した記憶法ではなく、すでに知られている記憶法を著者がかみくだいて紹介しています。
司法試験に受かる人たちは、視覚と聴覚を積極的に利用しているようです。 -
覚えるコツ。
1.一時間以内と寝る前の復習。
2.ヒンドゥーメソッド。
3.たまに負荷をかけてみる(1時間かけてたことを制限時間40分にする、とか)
4.まず、全体像から把握する -
最近自分の記憶力の低下に嫌気がさしたので、改善しようと思い立ち、購入しました。
書いてあること自体は非常にシンプルで、実践しやすいものが多いです。
個人的には、セルフレクチャーという事項についてチャレンジしたいと思っています。
且つ、筆者の「記憶」、ひいては「人生」の捉え方に共感する点、納得する点が多く、読んでよかったなぁと思います。
さっくり読めてお役立ち、な一冊だと思うので、是非手にとっていただけたらと思います。 -
「一時間以内」「寝る前の五分」「ヒンドゥー・メソッド」を実行してみます。
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前半はタイトルどおり、記憶する技術につて述べられている。しかし、後半は、やや精神的な内容にすりかわっている。もっと効率良く知識を吸収したいとの目的で購入した本なので、少し残念。目的を逸脱したが、決して無駄ではなかった。良い記憶に変える・悪い記憶はデリートする。是非、明日から実効したいものだ。
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司法試験で有名な伊藤塾の塾長による書。
著者によれば、「記憶とは、出来事を印象付けて頭の中に保管し、それを引き出すことである」という。
前半は、そのための方法論が書かれている。
1.全体像を把握してからパーツを覚える
2.同じことを何度も飽きずに繰り返す(毎回新しい意識を持って、新鮮な気持ちで取り組む)
3.負荷をかけることによって、できるところとできないところを明確化する
4.喜怒哀楽の感情とむすびつけて覚えることで、それを経験したかのような経験記憶となって忘れにくくなる
5.ヒンドゥーメソッドで記憶を定着させる(一回目の講義の復習は、一回目の講義が終わったらすぐやる、二回目の講義が終わったら一回目の講義の復習をザッとやってから二回目の復習をする)
後半は、記憶のための方法論というよりは、記憶というキーワードにもとづく著者の思い出話が中心で、ややタイトルから受ける印象とは離れてしまう。
この点、私には蛇足に思われる。 -
効率よく覚えるための術を目的に読んだけど、記憶に残ったのは“記憶(知識)は考えるための前提”、“実務的には、考えを打ち切って決断するのが大事”という点だった。
“覚え方”も載ってるけど「記憶するだけではダメですよ」というようなニュアンスが強いかも。 -
記憶をコントロールして、前向きに生きていくことを指南した書籍。
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知ってることが多かった。受験生向けの本だとは思うのだけど、
ストレスの蓄積が記憶の妨げになるならその解消方法についてもう少しげんきゅうがあればよかったのに。。。 -
昔のことを言い出したら年を取った証拠である、と言われますが、記憶力に関しては情けなくなるほど低下したと認めざるを得ません。
そんな私でも10年程前に多くを記憶する必要がある資格に挑戦した時に教わった先生に言われたことは、「理解して関連付けて覚えなさい」でした。
年配者が記憶するにはこれが最適だと薄々気づいていた私ですが、この本は、伊藤塾という数多くの資格試験合格を輩出している「伊藤塾」の塾長が書かれた「記憶術」に関する本です。
特に、記憶のゴールデンタイム(「1時間以内」と「寝る前の5分」(p51))は覚えておきたいです。
記憶術とは直接関係ないかもしれませんが、過去に起きたことは変えられないが、過去の意味は変えられる(p139)というポイントは心に残りました。
以下は気になったポイントです。
・記憶するのに必要なのは、頭の良さでも若さでもなければ、気合でもない、「記憶する技術」をもっているかどうか(p2)
・ときには丸暗記することが必要な場面もあるが、人生になくてはならないのは「使いこなす」ための記憶術(p4)
・同じことを何度も飽きずに繰り返すことができること、これこそが記憶する技術の極意といえる(p19)
・人は、自らが欲した情報しか得られない、つまり、自分が何を求めるかによって、その人が得られる情報はすべて違う(p20)
・最初の1科目目をやるときに、その科目の中身だけでなく「理解の仕方」も記憶する(p22)
・一流選手は、失敗しやすいジャンプの練習に時間を割く、そうでない選手は成功したジャンプをより磨くために時間を使う(p27)
・実務家になった時に「これをどこで使うのか」とか「こういう仕事で使うから大事なんだ」という具体的な意識を持てば、学んでいる目の前の事柄に関して関心がわく(p31)
・勉強してもなかなか覚えられないのは、その内容に興味がないから、忘れてしまう対象がたいしたものでなければ、忘れてしまっても良いのかもしれない(p43)
・最初には大きなくくりで捉えると覚えやすい、おおざっぱな全体から入っていくと初めは覚えることが少なくて、とっつきやすい(p50)
・記憶のゴールデンタイムは、「1時間以内」と「寝る前の5分」、寝る前に覚えたことは、不思議と頭に刻印される(p51、53)
・細切れにして、小さく記憶していく、それを繰り返して全体を繋げていく(p59)
・図や表にできるものは、できるだけ図化して、文字情報を転換しておく、そうすると記憶するとき覚えやすいだけでなく記憶の糸口が見つけやすい(p68)
・間接的な記憶(視覚、聴覚)は、脳の中で一度イメージに変換されるという複雑な過程をとるため、知的な活動と結びついて深く記憶に刻まれる(p72)
・テキストを目で見て、集中して読みながら、音読することによって、目と耳の両方が刺激される(p73)
・記憶力を伸ばしたかったら、まず本や書類の整理から始めると良い(p86)
・名刺や教科書に書かれた文字情報だけでは限界がある、だから文字情報に映像に合わせる(p96)
・度忘れをして思い出そうとしている脳と、何かがひらめくときの脳の様子が似ている(p97)
・小さいころ勉強ができた子は、それを覚えれば親に褒められる等、関心を持つ理由があったから(p104)
・記憶力がよいか悪いかは問題ではなく、目的に合わせた記憶ができるかどうか、それを使って考え、応用できるかが合否の分かれ目(p113)
・記憶には4つのレベルあり、概略、詳細、受動的、能動的、求められているのはどのレベルかを考えて記憶する(p127)
・過去に起きたことは変えられないが、過去の意味は変えられる(p139)
・自分の目の前の出来事にどういう意味を与えるかは、その人自身が決めること(p143)
・記憶をどう使うかで、その人の生き方まで変わってくる、その人らしさとは記憶の集積(p145)
2012年8月13日作成 -
最近、記憶力が衰えてきたように感じた(というより物忘れがひどくなった)ので購入。
まず、本書の前提として、ひとそれぞれに合った「記憶する技術」があること、その上で、著者が実践している記憶術が紹介されている。
・「全体像」を把握することから始めなさい
例)本の目次をコピーしてマップがわりに活用
・復習のゴールデンタイムは「1時間以内」と「寝る前の5分」
・「ヒンドゥー・メソッド」で記憶を定着
(←これ、大学入試や医師国家試験の時やっていたなぁ。。。)
・B6カードを使う「論点ブロック法」という記憶法
例)あらかじめ決められた論点をカードに書き出す。カードをどんどんためておき、それらのパーツを組み合わせながら覚えていく。
・寝る前に簡単な日記をつけて、1日を振り返る
・記憶の4つのレベルを意識する
①アバウトに概略が思い出せればいいもの=概略
②細部まで思い出す必要があるもの=詳細
A.ひとに言われて思い出せればいいもの、読んで聞いて思い出せればいいもの=受動的
B.自分から思い出す必要があるもの、自分から話したり、書いたりする必要があるもの=能動的
これらの組み合わせを意識しながら記憶する! -
伊藤塾の塾長の伊藤真さんが、「自ら習得した記憶方法」「記憶がもたらす効果や経験」を紹介した本です。
前半では、司法試験の受験生時代に培った方法と塾で伝えている方法を紹介しています。
さまざまな方法が紹介されていますが、主には「繰り返すこと」「自らが興味をもち、主体的に学んでいくこと」かなと思います。
後半は、記憶が人生にもたらせてきたこと、役に立ってきたことを自らの経験をもとに紹介しています。
(最後に・・)
資格試験や勉強において、“興味を持って、繰り返しチャレンジしていく。そして、出来なかったことを復讐する”という、とても当たり前の技術を紹介しています。
しかし、このことを本当に出来ている人は そんなに多くはいないと思います。特に学校みたいに強制力を失ったときは繰り返して勉強すること、弱点を復習することは、自らの力だけでは困難です。
難関試験とは、理解するのが難しいというより、覚えることが多くなり長期化し、続けられなくなり挫折するため、難関と言われると思っています。
この本を読んで、弱い自分に負けないようにすることの大切さを学んだと思います -
とても理解しやすい内容でどどどっと読めてしまいました。
脳の仕組みや興味にひかれるなどの内容もあり納得しました。 -
絶対的な記憶術はないと思うけれど本書の中で
重要だなと思ったキーワードのみを記載する。
1時間後以内の復習
寝る前5分間の復習
繰り返し記憶法「ヒンドゥー・メソッド」
リアルな妄想による記憶 -
読んで良かった。目的を念頭において、記憶すべきかどうかを正しく
判断すること。記憶対象に前後関係というか脈絡を持たせること。
繰り返し対象にアクセすること。データ構造を専攻していた拙者に
とって、様々な指摘が、アナロジカルに連携していて、とても興味深かった。
綺麗に整った文体も、とても好ましい。 -
記憶の技術的な本はいろいろ読んだけど、
この本は少し記憶する技術を磨くことに対する姿勢にも気づかせてくれる。
伊藤さんがどういうきっかけで記憶術に取り組み始めたのか、
そういうところも書かれていて、ひらりんにとって新鮮だった。 -
記憶を操作するという話。
何か他のものに関連づけて覚えていく方法など、特に目新しいものはないが、記憶力には個人差はあまりないというところを自分の都合の良いように信じ、頑張っていこうと思った。
一日を振り返る習慣はつけていこうと思う。
後半は、忘れることは良いことだ、と記憶力が良い悪いに振り回されずに生きることが書いてあったが、私は本当に忘れていく人物なので、知りたいのはその話では無いという思いがよぎってしまった。 -
記憶量の増え方は足し算ではなく掛け算だと言える。勉強して記憶と理解を繰り返せば繰り返すほど定数的に伸びていく。このことは元の階段こそ大変だが、そこで諦めてはいけないと言うことを教えてくれているように思う。努力を続けた人はある時点から急カーブを描くように、理解と記憶力が増す。そして天才の域に達する。だからこそ努力し続ける事は大事なのだ。
ヒンドゥーメソッドで記憶を定着させる。1回目の講義の復讐は1回目の講義が終わった後、2回目の講義が終わったら、1回目の復讐をしてから2回目の復讐をする。3回目の講義が終わったら、1回目2回目をざっと復讐してから3回目の講義を復讐する。このようにして、それまでの全てをざっと復讐するということが重要である。常に全体の復讐を行うことで、それぞれがつながってくるし、記憶の定着にもなる。
生きるためには、変化と忘却がなければならない。今まであった情報が消える。その変化に反応して次のことが起きる。こうして次々と生命の維持に必要な反応が続いていく。一方人間が人工的に作り上げた情報はいつまでも消えない。インターネットなどの情報はずっととげとなって残る。それは私たちが作り出した情報が生命ではないからだ、と福岡先生は書いている。だから忘れる力と言うのは、いわば生きる力だと言うのだ。情報を消すことや記憶を忘れることこそが命であり、生きている証拠だと言う言葉に私は大いに納得した。変化すること、忘れること。それこそが生きるために不可欠である。 -
↓利用状況はこちらから↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00520414 -
印象に残ることは覚える。忘れないためには印象に残せばいい。覚えておいても活かしようがない嫌なことは忘れる。嫌な記憶を今後に活かすことでポジティブなものに変換する。
勉強の記憶方法だけでなく、人生における記憶の役割についても触れており、興味深い内容でした。 -
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 学びにおける記憶のしくみ(「意識のポイント」を変えるという能力/記憶量の増え方は「足し算」ではなく「かけ算」 ほか)/第2章 記憶するための具体的な方法(「全体像」を把握することから始めなさい/復習のゴールデンタイムは「一時間以内」と「寝る前の五分」 ほか)/第3章 日常生活で記憶力を伸ばすトレーニング(「一日をふり返る訓練」をしよう/行きと帰りでわざと違う道を歩く理由 ほか)/第4章 記憶力がいい人、悪い人(もって生まれた記憶力に、大して差はない/司法試験に挑戦しようとして怖じ気づいた過去 ほか)/第5章 記憶力が人生を変える(ある二人の女性の運命を分けたもの/「記憶のコントロール」で幸せを引き寄せる ほか) -
より覚えられるようにするための手段がてんこ盛りで、知っているものもあればなるほどなあと思うものもあり、充分満足できました。
勉強の内容が頭に入ってこないみたいな人だけじゃなくて、人の名前が覚えられない人もぜひ読んでみてほしいですね。
個人的には覚えるのに最強の方法はアウトプットすることだと思っているので、そのことにあまり触れていないのが少しモヤモヤしましたが、概ね満足のいく中身でした。
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記憶と考える事
俯瞰して全体像をイメージする事が大切
記憶する事と同様
忘れる事も大切
前向きな人生を❗️ -
12/6/20 津田沼丸善で見つける
アマゾンのカスタマーレビューを読むと買う気が失せる