なぜ、間違えたのか?

  • サンマーク出版
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レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763132642

作品紹介・あらすじ

わたしたちはよく、誤った判断を下してしまう。軽はずみな行動で、大事なことをふいにしないための「考え方」。

感想・レビュー・書評

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    判断力

  • ■感想
    間違えの根本。論理と直感の狭間。なぜ直感に頼ったか。どのような直感から間違いは生ずるかを書いた本。
    翻訳本ならではというのではなく、引用や実験が多く、読みづらい。けど、自身の経験などより具体的な事柄にリンクさせて読めば血肉になると思う。
    ただし、私さ52のワナ、数的にお腹いっぱいでした。

    ■要諦
    1 生き残りのワナ
    7 確証のワナ1 特殊なケース。反証を集めようとしない。自分の誤りを見つけようとするのがコツ。
    8 確証のワナ2 曖昧予測に惑わされる
    13 ストーリーのワナ 単なる事実を無意識に意味のあるストーリーにし立ち上げようとする
    16 コントロール幻想のワナ コントロールできないこともできると信じてしまう
    21 選択のパラドックスのワナ 選択肢が多いほど良いものを選べない。コツはまずもって自分が望んでいることをよく考えること。
    26 確率の無視のワナ 我々は結果の規模や程度には反応するが、確率には反応しない。手にできる利回りには反応するが、リスクは直感的に計算できない。
    29 基準比率の無視のワナ コツは一般的な成功率を念頭において判断する。これは生き残りのワナに似ている
    33 マイナスの過大評価のワナ マイナスをプラスより過大評価する。なので、セールスでは恐怖感を煽ったりする。
    35 倍々ゲームのワナ 人は直感的に2倍ずつ増加する指数関数や増加率を判断できない。コツは2倍になるまでの時間で言い表すこと。1%増加が2倍になるのは70年。7%増加なら、70÷7=10年、2倍になるのは10年かかると伝えると分かりやすい。
    40 別の選択肢のワナ リスクという別の選択肢にも目を向けること。
    42 条件結合のワナ 条件が多い方が可能性が高いと感じるが、当然条件が少ない方が起こりうる可能性は高い
    43 フレーミングのワナ ほら、ゴミは一杯!と、ねえ、ゴミを捨ててもらえると助かるんだけど。というのは伝わり方が違う。これがフレーミング効果。脂肪分99%カット、脂肪分1%の違い。 どこに焦点をあてるかで判断が異なってしまう。どの枠組みに基づいた情報か、よく見極めること。
    46 自己奉仕のワナ 成功は自分のおかげ、失敗は他人のせい。人は、そういう習性。その方が心地よい。

  • ●感想
    人が陥りがちな思考について心理学的な面から書かれている。図鑑的なので、気になる点は他でより深掘りたい。

    ●なぜ読んだか
    ・自分の思考の癖に気づきたい

    ●学んだこと
    ・「成功」や「楽観的シナリオ」が目立つが「失敗例」や「悲観的なシナリオ」も大事
    ・自分の考えと一致しない情報を集めることで、自分の考えを修正することができる
    ・選択肢に惑わされないように、まず自分の望んでいることを整理することが大事
    ・人は性格や考え方のみでなく、周りの状況にも影響を受けて行動している

    ●今後やること
    ・「失敗例」の収集と「悲観的なシナリオ」を考えるようにする
    ・自分の考えと一致しない情報を集めてみる
    ・選択する前に、自分の望みを整理する
    ・人を性格や考え方だけで判断せず、周囲の状況も分析する

  • 日常においては成功が失敗より目立つため、成功への見通しを甘く見る=生き残りのワナ。
    スイマーズボディ幻想=欲しい結果だけを理由に選択してしまう。
    社会的証明のワナ=他人と同じように行動することが正しい。狩猟時代の考え方。
    確証のワナ=新しい情報を無理やり自分の意見に合わせて解釈すること。
    権威のワナ=専門家の意見には道徳や理性に反する者でも従いやすい。
    回想のワナ=あとになって、それは予測可能だったと考えてしまうこと。日記をつける。
    コントロール幻想=コントロールできると思う事柄は耐えやすい。経済問題も同じ。
    報酬という刺激のワナ=行動の裏には報酬がある。
    選択のパラドクス=選択肢が多くなると不幸になる=選択肢が多いと考えることをやめてしまう、多すぎると誤った決断を下してしまう=条件の一つに集中して選択してしまう。
    「あなたが好き」のワナ=セールスには、自分がその客のことを大好きだと思わせることほどいい方法はない。好き、と言われた相手は助けてあげたくなる。
    勝者の呪い、所有のワナ。
    共時性の奇跡のワナ=めったに起こらないことでも起きる可能性があるなら、起きても驚くことはない。
    確率を無視するワナ=宝くじを買う心理。確立には反応しない。確率を直感的に理解できない。
    %も理解できない。%で示された数字を理解するには、倍になるためにはどのくらいかかるか、を考える。
    ゼロリスク志向=危険をゼロにするための費用は惜しまない傾向がある。
    何一つ確実なものはない、と考えて生きる。
    希少性のワナ=ロミオとジュリエット効果。
    基準比率無視のワナ=そもそも母数が多いほうが可能性は高い。まずは標準的な可能性に目を向ける。
    ギャンブラーの誤謬=サイコロの目は過去を覚えていない。
    帰納的推理のワナ=事例から推論するとき、絶対だと信じてしまうこと。
    マイナスの過大評価のワナ=利益よりも損失を重大視する=損失を強調してそれを避ける方法のほうが興味を引く。
    勝者の呪い=オークションには参加しないことが一番。
    未来は予測できない。
    過剰行動のワナ=投資において積極性は成果とは関係ない。狩猟時代の名残。状況がはっきりしないときは何かをしたい、という衝動に駆られる。
    人間の不幸は部屋でじっとしていられないから起こるのだ=パスカル
    満足は3か月程度で消える=満足の踏み車のワナ。不幸は3か月程度でなれる。
    目先のご褒美はとても魅力的に見える。今この瞬間を生きる、は週に一回にする。

    狩猟時代は、他人と同じ行動を、素早く行うことが生き残ることにつながった。現代は直感に従うより、自主的に行動するほうが価値がある。
    重要な問題は、チェックリストをつくり、じっくり考える。その他の問題は衝動に任せる。

  • 合理的に考えたり、論理的で理性的な行動をとろうとしたりするときに、法則にしたがって陥る推論の誤りを「思考の落とし穴」と呼んでいる。

    思考の落とし穴から解放されるための方法は無い。
    逃れることは不可能だが、知っておくことで深刻なリスクを回避しやすくなる。大きなダメージを防いだり、手遅れにならない。他人の賢くない行動に気づき、どう接すればいいかに気付けるようになる。
    失敗すると大きな損害が出るような状況での重大な決断は、できる限り慎重に、合理的に判断する。
    落とし穴リストをチェックしていく。
    逆に、大きな損害が出ない場面では、間違いをおかすことを自分に許す方が生きやすい。

    目次
    思考の落とし穴
     1 生き残りのワナ なぜ 、 「自分だけはうまくいく 」と思ってしまうのか?
     2 スイマ ーズボディ幻想のワナ なぜ 、水泳をすれば水泳選手のような体形になれると考えるのか?
     3 自信過剰のワナ なぜ 、自分の知識や能力を過信してしまうのか?
     4 社会的証明のワナ なぜ 、他人と同じように行動していれば正しいと思ってしまうのか?
     5 サンクコストのワナ なぜ 、 「もったいない 」が命取りになるのか?
     6 お返しの法則のワナ なぜ 、お酒をおごってもらわないほうがいいのか?
     7 確証のワナ (その 1 ) なぜ 、 「特殊なケ ース 」には気をつけるべきなのか?
     8 確証のワナ (その 2 ) なぜ 、 「あいまいな予想 」に惑わされてしまうのか?
     9 権威のワナ なぜ 、エラい人には遠慮しないほうがいいのか?
    1 0 コントラストのワナ なぜ 、モデルの友人は連れていかないほうがいいのか?
    1 1 イメ ージのワナ なぜ 、 「違う町の地図 」でもないよりはましなのか?
    1 2  「いったん悪化してからよくなる 」のワナ なぜ 、 「その人 」を信じてしまったのか?
    1 3 スト ーリ ーのワナ なぜ 、歴史的事件の意味は 、あとからでっちあげられるのか?
    1 4 回想のワナ なぜ 、起こった出来事に対して 「あれは必然だった 」と思い込むのか?
    1 5 お抱え運転手の知識のワナ なぜ 、 「わからない 」と正直に言えないのか?
    1 6 コントロ ール幻想のワナ なぜ 、自分の人生をすべて自分でコントロ ールしていると信じるのか?
    1 7 報酬という刺激のワナ なぜ 、弁護士費用は 「日当 」で計算してはいけないのか?
    1 8 平均への回帰のワナ なぜ 、 「医者に行ったら元気になった 」は間違いなのか?
    1 9 共有地の悲劇のワナ なぜ 、みんなが利用する場所では問題が発生するのか?
    2 0 結果による錯覚のワナ なぜ 、 「結果 」だけで評価を下してしまうのか?
    2 1 選択のパラドックスのワナ なぜ 、 「選択肢 」が多ければ多いほど 、いいものを選べないのか?
    2 2 「あなたが好き 」のワナ なぜ 、自分に似ていれば似ているほど相手を好きになるのか?
    2 3 所有のワナ なぜ 、 「自分のもの 」になったとたんに価値は上がるのか?
    2 4 共時性の奇跡のワナ なぜ 、 「ありえないようなこと 」でも 、いつか起こるのか?
    2 5 集団思考のワナ なぜ 、 「意見が一致したら要注意 」なのか?
    2 6 確率の無視のワナ なぜ 、宝くじの当選金額はどんどん高くなるのか?
    2 7 ゼロリスクのワナ なぜ 、危険を徹底的になくそうとすると痛い目にあうのか?
    2 8 希少性の錯覚のワナ なぜ 、少ししかないクッキ ーはおいしく感じるのか?
    2 9 基準比率の無視のワナ なぜ 、直感だけで判断すると間違えるのか?
    3 0 ギャンブラ ーの錯覚のワナ なぜ 、 「プラスマイナスゼロに調整する力 」を信じてしまうのか?
    3 1 アンカリングのワナ なぜ 、商談のときにはなるべく高い価格から始めるべきなのか?
    3 2 帰納的推理のワナ なぜ 、ちょっと株価が上がっただけで大金をつぎこんでしまうのか?
    3 3 マイナスの過大評価のワナ なぜ 、 「悪いこと 」は 「いいこと 」より目につきやすいのか?
    3 4 社会的手抜きのワナ なぜ 、個人だと頑張るのに 、チ ームになると怠けるのか?
    3 5 倍々ゲ ームのワナ なぜ 、 5 0回折りたたんだ紙の厚さを瞬時に予想できないのか?
    3 6 勝者の呪いのワナ なぜ 、オ ークションで落札しても少しも儲からないのか?
    3 7 人物本位のワナ なぜ 、コンサ ートのあとでは指揮者やソリストの話しかしないのか?
    3 8 誤った因果関係のワナ なぜ 、コウノトリが増えると赤ちゃんも増えると考えるのか?
    3 9 ハロ ー効果のワナ なぜ 、恋に落ちた相手は完璧に見えるのか?
    4 0 別の選択肢のワナ なぜ 、成功の裏にあるリスクに気がつかないのか?
    4 1 予測の幻想のワナ なぜ 、予測が外れてばかりのエセ専門家が増殖するのか?
    4 2 条件結合のワナなぜ 、もっともらしい話に惑わされてしまうのか?
    4 3 フレ ーミングのワナ なぜ 、言い方を変えただけで 、結果が大きく変わるのか?
    4 4 過剰行動のワナ なぜ 、ゴ ールキ ーパ ーはじっとしていないのか?
    4 5 不作為のワナ なぜ 、ダメ ージが同じなら何もしないほうがいいのか?
    4 6 自己奉仕のワナ なぜ 、 「成功は自分のおかげ 」 「失敗は他人のせい 」と考えるのか?
    4 7 満足の踏み車のワナ なぜ 、幸福は 3か月しか続かないのか ?
    4 8 選択のワナ なぜ 、社内にはいつも自分と同性が多いのか?
    4 9 連想のワナ なぜ 、悪い知らせだけを伝えるべきなのか?
    5 0 ビギナ ーズラックのワナ なぜ 、 「はじめから順調 」のときが危ないのか?
    5 1 思惑と結果のワナ なぜ 、自分への噓でつじつまを合わせようとするのか?
    5 2 目先の利益のワナ なぜ 、 「今この瞬間を楽しむ 」のは日曜だけにすべきなのか?

  • 人間が間違えやすい思考の落とし穴を52件選び説明したもの。非常に興味深いが、選択された52件全てを頭に入れて判断するのはほぼ不可能だと思う。
    著者の締めの言葉にもあるように、重要な決断に絞ってこの落とし穴にはまらないように熟孝し、失敗してもほとんど大きな問題にならないものについては、論理的に考えずに直感で動くのがげんじな解のように思う。

  • よくある思考の落とし穴をコラム的に説いた本

  • 他人の行動を見て、「それは間違っているよな」「そうすると失敗するよ」と思うことがあります。

    しかし、自分の行動を見て、「間違っているよな」「失敗するよな」と思うことは極めて少ないような気がします。

    自分の行動は「間違いない!」と、根拠のない自信があったりします。しかし、他人からみたら、それは、「間違っている行動」と判断されているかもしれません。

    認知心理学の知見を使えば、少なくとも、自分の行動が、どのような「間違い」につながるか予測できるようになります。非常に簡単な内容(エッセー)で、まとめられています。しかし、使いこなすためには、相当な訓練が必要になると思います。

    個人的には「満足の踏み者のワナ」がオススメです。とても、シンプルな知見で、幸福(不幸)の賞味期限が、どれくらいなのか、一発でわかります。

    「どんな幸福を得ても3ヶ月しか続かない」

    「幸福を得ても3ヶ月後には、以前と同じ程度の幸福を感じ、不幸を感じる」

    だそうです。理由は、人間の欲望には際限はないが、期限があるから、だそうです。その期限が3ヶ月です。

    この知見の逸脱なことは、幸福だけではなく、不幸も3ヶ月しか(3ヶ月もかもしれませんが)続かないということも教えてくれています。これがわかれば、もの凄く生きやすくなるのではないか?と個人的に思います。

    つまり、一生、幸せなんてことは、ありえないとことです。例えば、

    1 結婚すれば、一生幸せに過ごしていける!
    2 あの会社に入社すれば、一生安泰だ!
    3 アイフォン5Sを手に入れれば、自分の生活が変わる!

    などの期待(幸福)も、手に入れた瞬間から3ヶ月しか続かないと、現代の認知心理学は教えてくれます。これを知っていれば、自分の欲望や期待と、うまく付き合えるのではないでしょうか?

  • 意識的に反対の証拠、自分の推測の誤りを証明するものを探してみる
    本当に自分自身で影響を与えられるものだけに専念し、その中でももっとも重要なことだけに集中する

  • 行動経済学のネタ集

    内容は平易で、学術的用語も皆無なので読みやすい。
    よくあるネタがざざっとまとまっているという意味でも、興味がある方は読んでみると面白いかも。

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著者プロフィール

作家、実業家。
1966年、スイス生まれ。スイス、ザンクトガレン大学で経営学と哲学を学び、博士号を取得。スイス航空会社の複数の子会社で最高財務責任者、最高経営責任者を歴任後、ビジネス書籍の要約を提供する世界最大規模のオンライン・ライブラリー「getAbstract」を設立。35歳から執筆活動をはじめ、ドイツ、スイスなどの主要紙や、ビジネス・経済誌を中心にコラムを多数執筆。著書は40以上の言語で翻訳出版され、著者累計売上部数は250万部を超える。前著『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』(サンマーク出版)は日本でもベストセラー。余暇を利用して書いた小説は、ドイツのディアゲネス出版社より刊行されている。スイス、ベルン在住。

「2020年 『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロルフ・ドベリの作品

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