おいべっさんと不思議な母子

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  • サンマーク出版 (2013年1月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784763132734

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は小学校の教師をしている博史…博史の受け持つクラスは問題の多いクラスでその対応に翻弄されていた…そんな中、寅之助というかなり個性的な転校生を受け入れることになり、さらに問題は複雑化していく…。プライベートでも娘の七海との接し方に悩んでもいたが、寅之助親子と関わるうちに博史の教育に関する気持ちが変化していく…。
    読み終えてみて、あらあら、そんなこともある?って意外な展開に驚きましたが、喜多川さんの作品は読むと元気になれます。特に『あなたは人生で経験する数々の失敗は、その“学び”を得るためにあるのよ。だから今回も、悪いことをして、すぐに失敗してよかったの。』というフレーズに心を動かされました。この作品は教員を目指して頑張っている学生に読んでもらいたい…そんな風にも感じました。

  •  喜多川さんの本、8冊目を読了。一日で、あっという間に読み終わりました。
     この本もいいお話でした。特に、エピローグと最後の場面は、見事に回収という感じでした。

  • 子どもにとって、必要なことってなんだろう?
    子どもの幸せのために、大人がしてあげられることって、なんだろう?
    そんな疑問の答えのひとつが、この本の中にありました。

    親として、子どもとどう向き合えば良いのか。
    そして自分はどう生きたいのか。
    自分を振り返って、改めて考え直すきっかけをくれたお話。
    子どもが小さいうちに読めて良かった。
    これからの私の子育ての指針になりそうです。

    失敗することって悪いことばかりじゃない。
    失敗して、反省して、学んで、次に活かす。
    そうすれば、人生はいつでもやり直せる。
    読み終わった後は清々しい気持ちになります。

  • 久しぶりに喜多川さんの作品を読了。相変わらず、温かく、人にとって大切な事をシンプルに教えてもらえます。ただ、以前の作品の方が感動したのは、自分の純粋さが、薄れてしまったためかも?と思うと複雑な読後感でした。

  • 喜多川さんの本は大好きで、いつも何かを教えてくれると思い期待しながら読んでしまいます。

    今回も失敗して学んでいくんだって事を書かれていました。
    10代の子達に向いてる内容でした。

    思わず妙の話信じちゃったな~(笑)んな訳なかったか。

  • (あなたは人生で経験する数々の失敗は、その“学び”を得るためにあるのよ。だから今回も、悪いことをして、すぐに失敗してよかったの。)
    弥生さんというおばあさんの台詞です。こんなこと言ってくれる大人が周りにいたら私も違っていたのになぁ…と、つい他人任せなことを考えてしまいましたが、今はもう自分がこう言ってあげないといけない立場でした…

    悩んでいる今、この本に出会えて良かったです。喜多川泰さんにしてはややさっぱりめの一冊でしたが、それでも十分に読んで良かったと思える一冊でした。

  • 安定の喜多川さん、いつもどおり「勇気」をもらえる1冊。中年だって万能じゃない、子どもだったときはあるし、子どもだってなおさら。
    平凡な日常にやってきた非日常。そこで主人公が遭遇したのは…。

    展開もよく一気読み。

  •  クラスのボス・史郎に反抗できずに言いなりになる男の子たち、同級生の沙織に悪いことに誘われても断れない七海、理不尽に苦情を言ってくるモンペに謝るしかできない教師の博史、自分の保身しか考えていない校長や教頭。
     初めのうちはそういう話が続いて、じれったくてイライラしたが、不思議な転入生・寅之助とその母親、そして花屋の夫婦が登場して好転していく。

     かつての教え子をうまく導く書道のおばあさん先生のおかげで、いきなりモンペが180度態度を変えたのにはびっくり。出来過ぎな感じがするが、まあいいか。

  • グッとくるセリフに何度も考えさせられました。子育て中のお父さん、お母さんに響くかも。

  • ★★★★
    今月7冊目
    面白かった。
    迷える学生に読んで欲しい。というか、昔読んでたら迷いが晴れたりしただろうな。
    全てが経験てこと。
    大人でも読んで面白い

  • 学校教師である主人公が江戸時代からタイムスリップしてきたという転校生とその母親に出合い、学校教育とは?親とは?という本質的な部分を見つめ直すストーリー。

    喜多川さんの作品はどれを読んでも、教育的自己啓発メッセージが強い。
    国語の教科書に出てきて、答えが出るような正しい答え合わせができるようなメッセージ。

    それがいい悪いではなく、文学としてはもったいなさを感じるし
    ただ対象者によっては読みやすさや感情移入がしやすいのだと思う。

    他の作品に比べると押し付けがましさは今回は控えめだったかな。

    タイトルや目次?のセンスはもう少し磨いてほしい笑

  • 学校教育を通して本当の生き方を示している。 例えば、勇気を持って間違いに抵抗する。 そんな勇気の象徴が学校である。失敗を恐れず、失敗のひとつやふたつは人生にとって貴重な財産である。

  • 教育問題というリアルな中にSF的要素が折り込まれ、ラストも予想を裏切られ、一気に読ませる!

    博史は小学校の教師。博史はクラスのいじめ問題や保護者の対応に苦慮していた。一方、家庭でも娘の対応に悩まされていた。そんな中、石場寅之助という転入生が博史のクラスに入ってきたところから物語はスタートする。
    「学校は上手にたくさんの失敗をするための場所なのだ。そして、その失敗からどう立ち上がるのか、失敗をどう克服するかを学ぶ場所なのだ」
    など、心に響くメッセージが散りばめられている。
    自分の小中高校のころを振り返ってみると、失敗を悪とし、その場をうまく取り繕う自分もいたなあと思い出す。
    中高生にも教育に携わる方にも読んでいただきたい作品。

  • タイム・スリップ物かと思わせる展開ながら、よくよく読めば、教育産業に携わる著者らしく、やや道徳講話のような教訓的ストーリー。説明過多な語り口が、小説的な面白さを減じてしまっている感あり。

  • 身近な事例だったので、親近感を持って読んだ上、最後に知人の名が出てきて驚きました。

  • 中3の娘を持つ小学校教師の博史は石場親子との出会いから教育者としての本当の役割を学ぶ。学校とは失敗を経験するところ。失敗から逃げず学び自分で立ち上り壁を乗り越えて人生を生きていく。ラストは「やられた~」って感じの爽やかな読後感に浸りました。
    ※傷(失敗)ひとつない子どもに育てるのは恥ずかしい。戦うべき時に逃げてきた証。
    ※自分の人生の主役は自分。脚本、監督も自分。自分の理想を作り演じる。

  • 人のためと思いながらしていることが、実は自分の考えを押し通しているだけのこと。よくある。気づくのは難しいよね。
    個人的には伏線があるところが好きだな。読んで感想聞かせて。

  • 教師をしている私には色々突き刺さった。子どものために、整った環境を大人が準備し、失敗する機会を潰してしまっていたのかもしれない。
    大人になってしまった私も、もっと失敗しても良いのだと、そんなふうに思えた。

  • 人生という舞台も、一度っきり。どうせなら、最高にかっこいい主人公として演じきらなきゃもったいないわ。

    それにしても、このストリーリーがドッペルゲンガーのように似ていることに不思議さを感じる。最後の伏線も喜多川さんらしい。

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著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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