才能を伸ばすシンプルな本

  • サンマーク出版 (2013年6月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784763133090

感想・レビュー・書評

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  •  これはとてもよい本だった。
     この手の自己啓発書を、世のインテリ方は十把一からげに馬鹿にしがちだが、中にはほんとうに役立つ「よい自己啓発書」もあるものだ。本書もその一つだと思う。

     米国のジャーナリストである著者は、雑誌の取材で世界各地の「才能開発所」(スポーツ、芸術、音楽、ビジネス、数学などのさまざまな分野で世界的逸材を多数輩出している養成所や学校)を訪ねて回った。
     その見聞から導き出された「スキルアップのための単純明快で実用的な秘訣」を、1冊にまとめたのが本書である。

     全部で52の「秘訣」は、「どれも実証ずみで、科学的根拠があり」、しかも簡潔である。
     一つひとつの「秘訣」を説明する文章の中には、それを立証する興味深いエピソードが紹介されており、面白く読むことができる。

     書名のとおり「シンプルな本」で、1時間もあれば読めるが、内容は深みがあって有意義。スポーツや受験勉強、資格試験から趣味に至るまで、あらゆる分野の「才能を伸ばす」ことに応用可能な知恵が凝縮されている。自分の才能を磨くコツをつかむために読んでもいいし、部下や我が子の才能を伸ばす目的で読んでもいい。
     今後、折にふれて何度も読み返したいと思える本だ。

  • 自分への応用は… 2013/09/16
    1.サーフィンのパドリングとドルフィン
    2.モモの裏を使った歩き方
    3.ロジのプロセスを正確に理解する
    4.nicola入力
    5.ドットインストールで3分を繰り返す
    6.英単語

    スキルにはハードスキルとソフトスキルがある。基本と応用。
    練習は、つまらなくてもハードスキルにフォーカスすることで、センスが磨かれる(何をやってもすぐに上達する基礎が整う。)
    ハードスキルを伸ばすには、手順を細分化して、一つずつを測定しながら、ゆっくりでも完璧にして行く必要がある。
    たとえば、バイオリンで言うと、座り方、弓の持ち方、弦の抑え方、楽器の構え方を一つずつ習得する。弓の持ち方を学ぶ時には、バイオリン自体は持たずに弓だけに集中する。
    イチローも、必ず素振りから始める。まずは、太い幹を育てることから始めよう。

  • 才能を育てる力は誰しもが生まれながらに持っていて、練習することで伸ばすことができるという本。とても面白くためになった。
    まず目標となる人を見つけ、背伸びをして繰り返し練習、ミスをしたらそのつど修正することで才能を伸ばすことができる。スキルには型が決まっているハードスキルと柔軟に考える必要があるソフトスキルがあるが、ソフトスキルもどの型を使うかを考えるスキルという意味ではハードスキルが重要で、繰り返し練習することが大事である。
    この本をもっと若いときに読んでいたら部活動や受験勉強にも多いにいかせただろうなー。

  • 名著。スキル獲得のために努力している人は、繰り返し読み込んで、自分の行動に落とし込みたい一冊。

  • 20250705 登録
    20250706 読了
    20250706 評価

  • 教える側についても言及があるのがよい。集中すれば1時間程度で読める。ポジティブシンキングとか余計な激励もなく、シンプルかつ実行可能な内容。

  • 18 才能の出発点は、自分のアイデンティティを一流の人や団体と結びつけてモチベーションに火をつける強烈な出会いだ。それは「点火」と呼ばれ「自分もあんなふうになれる」という無意識の心に動機づけを与える革命的な小さな思考から成り立っている。
    •まさに及川さんの本がコレにあたる。自分にとって最大の点火だった

    23 そのスキルが使われている様子を何度もじっくり見て、心の中に高精度の画像をつくるという手法だ。
    •毎日トレード動画を見ることはスキル上達に役に立つ

    86 ミスを直視する人は、無視する人より遥かに多くのことを学ぶという結果が出ている。ミスに対しては「深刻な態度」ではなく「真剣な態度」で受け止めることが肝心だ。
    •必ず負けトレードの振り返りを行う。ミスを認めないのではなく検証する。完璧主義に陥らない事

    109 読んだ本をまとめて書くことは、要点を考えること、整理してノートに書くという作業を伴う。したがってまとめて書く(考える)ことはたくさん学ぶ事に等しい。
    •こういったレビューは考えることに繋がる。こういった前のめりな姿勢が沢山の学びに繋がる

  • 鼻の下も伸ばしたいぜ!

  • 新しい習慣を作る52の方法
    どうすれば気持ちよく上達できるか

    ・スイートスポットで繰り返し
      50%〜80%の可能性でできる、すこ〜し難易度の高いことを繰り返しやる。
      ここを読んでいて、ネトゲで経験値がうまい敵がいる狩場、名前がピンクから赤の場所でやるレベリングがうまいのを思い出した。

    ・ドリルじゃなくゲームにする
     単純作業ではなくて、こんなのはできるかな?って遊んでやってみる。
     ワクワクしてやるのが大事。
     確かにこれは楽しそう。

    ・ペースを落とす
     大切なのは速くやるより、ゆっくり正確にできるように。
     武術家、黒田鉄山先生の抜刀を動画で見て、遅速不二を思い出した。

    ・スキルを習得するときは
     全体を見て、一つを細分化する。
     小さくしたものを合わせる。

    ・教えるときは
     まず相手に誠意を見せる。
     共感したり、尊重する。それが最初。

  • タイトル通り、才能を伸ばすための本。
    世界各地で数々の才能開発所を訪問した著者が、エッセンスをシンプルにまとめている。
    本書は、(1)人はみな才能を持っている、(2)人々は自分の才能を存分に発揮する方法を知らない、という前提に基づいて、具体的なテクニックを紹介している。
    解説文が短すぎてかえって根拠を信じ難いくらいだが、リファレンスとして活用しやすいと思う。

  • 1.才能は生まれつきではない。才能の出発は自分のアイデンティティーを一流の人や団体と結びつけ、モチベーションに火をつける出会いである。革命的な思考。
    2.なりたい人を見つめる、イメージする
    3.週に一度、恐怖を感じる決断をすること。
    4.ハードスキルとソフトスキル=分析思考 →実践的知能と分析的知能
    5.お昼寝は偉人たちも大好き。
    6.悪習慣をなおすよりも新しい習慣をつくるほうが得意。脳は。

  • 本のタイトルは何だか怪しげで安っぽいよくある自己啓発書を想像させるけれど、それらとは比較できないほど素晴らしい本。

    一つ一つの秘訣はいつでも試すことができる簡単なものだけれど、科学的な見解と実績(例えばその方法を実践するテニスチームが世界一選手を立て続けに出している等)を織り交ぜながら、説得力を持って伝えてくれる。

    読者に夢を見せるような安易で軽い内容も書いていない。推奨する秘訣は、非常に着実で地道なものばかりだ。

  • 子供の育児の参考のために購入。シンプルだけど大切なことが書かれた。

  • シンプルなことだけに継続は力なり

  • 何かの本でこの著者の別の本の紹介(書籍タイトル:タレントコード)を見かけた。
    Youtubeにも著者登場の動画があり非常に興味をそそられた。
    それらで効率的なスキルの身につけ方の知識を知りたかったのだが、翻訳本は未発売という事でとりあえず発売されていたこちらの本を読了。
    (原題:The Little Book of Talent)



    世界各地の一流の才能開発所で教わったスキルアップのための単純明快で実用的な秘訣をまとめた1冊。
    順番に読むよりも、巻末の脳科学の「ミエリン」についてのページと、その直前の用語解説の部分がこの本の核とポイントとなっているので、その部分をしっかりと熟読し頭に叩き込んでから読み進めたほうが理解が容易と思われる。

    要は、筋肉の成長と類似しているその脳科学の仕組みに合致している、ちょいキツイ負荷の状態のゾーンにまで持って行き、その状態周辺内において、スキル上のミスをまず認識し、その後にゆっくり正確に、誤魔化さず、
    逐ーそのスキルを修正or修整していくといった具合の方法論。(それに加え地味な繰り返し等など色々なTIPS)




    熟読したが、読了前後で比較すると、様々な練習や習得に対する意識と方法論が大変化した。早速実践に取り入れてみたが、即、効果大!
    真に読みたい本とは別の本であったが、個人的な当初の目的に合致したといっても良い。

    本の細部についての感想は、その苦闘やミスというモノが単なる苦痛ではなく、成長するための肥やし、縁(よすが)、乗り越えるためのそれ、それが存在するからこその向上、という原理が知れ、把握理解できた事が大きい。(本での表現は、ミスの正しい解釈。回路形成の情報、生産的なミス、軌道修正のための情報で積極的に活用する、等)




    簡素な本でありながら全体としても非常に有益であった。仮にこの本に個人的に他のタイトルをつけるならば、終章に記されている「園芸家のように考え、大工のように取り組む」という方針部分と同じような感じであったが『才能という「家」の造り方』といった具合ではないかと。 

    スキル全体の最小要素を1つずつ、そのスイートスポットと呼ばれるゾーンで背伸びと繰り返しを用い、小さなミスをすぐ認識修正するという「深い練習」を行い、それら1つずつ完璧に仕上げてから先へ進み、そのパーツをコツコツ積み上げ、そして関連させ全体を完成させるという、正に家を建てる様な考え方と全体像。
    しかし、脳神経回路形成での話であるので、植物の様にその成長には必然的に時間がかかり辛抱も必要・・・という意味での「園芸家」という意味。

    多分にこんなレビューだと訳が分からないと思われるので、読んでいただいた方が早い。また、損はない。

    もう伸び「悩み」については解消されるに違いない。

    (守)

  • 毎日2分だけやってみようっと。

  • わかりやすかったー!

  • 才能を伸ばすにはコツがある。決して天賦の才能(ギフト)ではない。ではそのコツとは何か?について解説した本。
    正しい練習法のという本ともいえる。やみくもに1万時間練習してもだめで、コツが必要。
    才能を伸ばすとか、脳がそれをすることを覚え込むということと定義。
    どうすると脳が基本行動(ハードスキル)や応用行動(ソフトスキル)を無意識に覚え込みやすくするかのポイントを解説。
    とくに重要なのが、お手本の映像をよく見る、それを要素に分解する、毎日5分でいいから深い練習をする、深い練習とは失敗するかどうかのギリギリの難易度でやる練習。
    全体を練習するのではなく失敗するところを一カ所でいいから繰り返しやって脳に刷り込む。大げさにやったりあえてゆっくりやったり目をつぶってやったり狭い場所でやったり脳に刺激をあたえて定着させる。
    コーチ役の人はくどくどいわずにシンプルに。全米バスケの名コーチの平均指示は4秒。できるだけ具体的に(営業と連携しろ、ではなく営業と毎日10分話せ)。集団ではなく個人にコーチする。大人数の前での演説は効果が薄い。

    以下詳細
    卓越性とは行為ではなく習慣だ(アリストテレス)
    才能とは遺伝ではなく習慣。才能の開発とは脳を成長させること。
    すべての人は、初心者特有の不器用さを円滑な動きにかえる資質をもって生まれている。円滑に動けるようになるのが鍛錬でありその究極の姿の人を人は「才能がある人」と誤解していってしまう。
    才能の出発点はなりたい人をじっとみること。モチベーションに火をつける。自分もあんなふうになれると。
    スキルを脳に刻みこむ。高精度の映像のようにイメージする。
    遠慮なく盗む。優れた芸術家は借りる。偉大な芸術家は盗む。
    「ここで最も重要な動きは何か?、この人は自分とどんな点で違う動きをしているか?」を手本の人を見る時に意識すること。
    「練習が終わるたびに、どこがよくてどこがよくないか?そしてその理由はなにか?」を自問する。
    ハードスキルを維持することに専念する。太い幹がハードスキルで生い茂る枝葉はソフトスキル。基本がすべて(サッカーのインサイドキック)
    神童の神話を真に受けない。
    幼少の頃ちやほやされた選手は伸び悩む。鍛錬をやめるから。
    トレーニングのターゲットは三つ。コンフォートゾーン(成功確率80%以上)、スイートスポット(成功確率50−80%)、サバイバルゾーン(成功確率50パーセント未満)。コンフォートゾーンでやる。短時間でもいい。
    どんなスキルを身につける時もまずは全体を見て、それを最小の要素に細分化し、そして復元する。それを繰り返す。
    毎日一つの完璧な部分を目指すこと。
    毎日5分でいいから練習すること。新しい習慣の確立には3週間がかかる。
    一人で練習することが大事。一流のプロは一人での練習が素人より5倍多い。
    実戦がおわった直後に練習する
    繰り返しはスキルを伸ばすためのもっとも効果的な方法。なぜなら脳の神経回路を高速かつ正確にする。
    教えるほどうまくなる。(脳に強化される)
    大きな目標を周囲にいうと実現可能性は低くなる。

  • 4/3

  • 本当にシンプルに書かれてある。これは良書。特にスポーツや音楽など習い事をしている真っ只中のかたには、すごくためになる本だと思う。あとは、コーチングなどをやっている人にもおすすめ!

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