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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784763133212
感想・レビュー・書評
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シンガポール初代大統領で建国の父であり、世界中の首脳陣らから尊敬を集めている人のQ&A。アジア情勢を冷静に見ている理想の政治家、というかんじ。インドと中国の見方のちがいがおもしろい。
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切れ味鋭い。なるほどと思わせる発言が多く、ほぼ10年前の本だが今の世の中のトレンドを大きく外していないと感じる。
歴史から学ぶこと、目的意識を持つこと、自分の役割を明確にすること、などスタンスとして学びが多い。
翻訳なのか原文なのか本人がそういう語り口なのか不明だが、時折文の繋がりがおかしかったり、トピックの急転換があって、正しく理解出来ないと感じる部分があったのが残念。 -
第二のシンガポールは...?
シンガポールが、ここまで発展した理由を知りたくて読みました。出版から時間は経っていますが、物事の本質を見抜いていて、全く古さを感じませんでした。
中国やインドについて、言語や法の問題が根深いこと、ロシアについても、別の問題が潜んでいることを知りました。
日本については、これからの行政改革と我々個人の努力次第で可能性が開けると思いました。 -
シンガポールに住むからには、リークワンユーについて少しでも理解しておきたいと思い、手に取った1冊。
2013年の作品ですが、10年、20年後の米国、中国、東南アジア、ロシア、イスラム、日本についての予見が、見事にあたっていることに感銘を受けた。勉強して身に着けた歴史観だけでなく、自ら考え実践してきたことをさらに内省することがこういう洞察力に繋がっているのだと思う。 -
リー・クアンユー、シンガポール初代首相にて、シンガポール建国の父と呼ばれる。しかし建国とはいうものの、シンガポール建国はマレーシアから切り捨てられての出発だった。1990年に首相を退いたものの、世界各国の政治家に多大なる政治思想の影響を与えている。巻頭、オバマやクリントン、習近平らがリー・クアンユーへの賛辞を述べる。
そんなリー・クアンユーが世界情勢について語る。主に中国とアメリカやイスラム教について語り、民主主義そのもののあり方へも疑問を投じる。彼の思想のよりどころはなんだろうか?
儒教、陰陽思想、マキャベリ、ハイエク、孫子、クラウゼヴィッツなどの名前を挙げており、また、尊敬する政治家として、ドゴール、?小平、チャーチルの3名を挙げており、彼らから政治的思想を涵養してきたことがわかる。また、「私は国を支配する保々や国民の治め方をイギリス人に学び、権力の使い方は日本人に学んだ。」と言い、太平洋戦争下でシンガポールを統治した日本人から権力の使い方を学んだという。
総じていえば、リーは理論よりも実践を重んじ、常に自問し、内省し、反芻し、国を導いてきた姿勢が感じられた。
2013.10.17 あゆみ書店で見つける。
2014.01.15 読書開始
2013.01.19 読了
<目次>
まえがき
序文
リー・クアンユーを師と仰ぐ世界の指導者たち
第1章 中国の未来
第2章 アメリカの未来
第3章 米中関係の未来
第4章 インドの未来
第5章 イスラム原理主義の未来
第6章 国家の経済成長の未来
第7章 地政学とグローバル化の未来
第8章 民主主義の未来
第9章 リー・クアンユーの考え方
第10章 むすび -
途中までになったが、、言い切るところが気持ちいい そして常に自分の国をたたせようとしつつ共和も忘れない 民主主義が国の発展の意味では絶対よい、というわけではない、という考えを理解しようと考察する力がほしいとおもう
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最高知性といわれたリー・クアンユーの物事の本質を見据える洞察力と信念の所在がわかります。前半は、主要国の現状と展望。中国はNo.1を目指している。アメリカは二流国に転落しない復元力がある、ロシア・インドは運営が困難、など。習近平に対する評価が高いのは印象的ですね。後半では、独特の思想や哲学が開陳されますが、翻訳の拙さが理解の障害です。高福祉政策は国家を衰退させると繰り返していますね。日本への言及は僅かですが、大戦を起こした責任やシンガポール統治時代の振る舞いに見方は厳しく、今後の日本についても東アジアの安定に期する評価はありませんでした。
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中国は、世界に追いつき、体制を維持し、共産主義体制から市場システムへと移行するのに、30年から50年間の平和で安定した時間が必要だと考えている。
ドイツや日本が犯した過ちを避けなければならない。(彼らの影響力、資源をめぐる争いのせいで、2度の対戦が起こった。)
また、ソ連が軍事費に国家予算をつぎ込みすぎ、民生用の技術に回す予算が少なかっことにより、
崩壊したことも考慮すべき。p28
中国の課題。
抗日戦争や文化大革命、門戸開放政策を体験した世代が、強い誇りと愛国心を若者世代に植え付けようとしている。これにより、彼らが、「中国は成熟した」と勘違いする。p29
英語が公用語でないため、優秀な人材が入ってこれない。(アメリカに創造性で勝てない)
文化的な障害。(中央に力がある時代は繁栄するが、ない時代は、地域に何人も小皇帝が乱立する。)
米中間に大きな対立はない。小競り合いは起こるが、中国は国益で動いているだけで、世界を変えることに関心はない。
中国はアメリカの技術、市場、ビジネスを学んでいて、10〜30年かかる。
冷戦期の米ソ関係と比べ、米中にイデオロギー的な大きな対立はない。p68
インドについて。
数十年に渡り、国家の管理、計画がうまくいかず、お役所仕事や腐敗を招いてきた。
憲法制度や政治制度にも制約がある。
カースト制度は、活力ある能力主義の妨げに。
インドは多面的な国家。
32の異なる民族が、330の異なる地域言語を話す。p86
インドがやるべきこと。p94
第一に、お役所仕事や腐敗をなくすこと。
第二に、民間セクターが活性化するように強い促進策を取ること。国有企業を民営化し、解雇規制を緩める。
第三に、インフラの整備。
イスラム原理主義のルーツは、1950年代〜60代の汎アラブ勢力がイスラム世界の統合に失敗した時。イスラム過激派が、それに代わる気求心力を持つように。p106
イスラム過激派の目的は、7世紀の世界を実現すること。p111
ロシアの人口減少は、アルコール依存症が原因か?p141
人間は残念ながら、本質的に悪である。だから、悪を抑える必要がある。
人間の本質は動物に近い。
左利きを右利きに直すことはできるが、生まれながらの性質まで変えることはできない。
すべての人間は平等であるべきだが、現実にはあり得ない。
平等に固執すると、社会が後退してしまう。
完全に平等なものはこの世に存在しない。p178 -
大学時代の教授思い出した。後半にかけて訳が雑になっていく。
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集団的自衛権賛成の人も反対の人もとりあえずこの本読んどけや、って思いました
終盤の訳ひどいんだけど何なんだろう。訳者酔っ払ってたのか? -
もっかい読む。
中国、アメリカ、インドの現状、将来について理解できた。 -
うーーーん。簡単ではないね。
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とくに国の発展というビックテーマについての洞察が深い。リーダーのあり方、資質について考えさせられる。良書。
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海外の学会に参加する際の往復の飛行機の中で読破.
これからの世界において,中国が中心となっていくのは避けられない. 日本が徐々に存在感が薄くなってしまっていく中で, どうやって存在感を発揮していく事ができるのか?
冷静に現状を判断した上で自分達の国にあっているもの,そして制度を取り入れながらこれからの世の中を乗り越えていく必要がある.
最後のまとめがあるのが非常によかった.
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