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Amazon.co.jp ・本 (219ページ) / ISBN・EAN: 9784763133786
感想・レビュー・書評
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著者は子供のころに朝鮮戦争を体験し、後、ベトナム戦争にも従軍医として参加する。それらの経験を踏まえながら、医師として数々めぐり合ってきたがん患者たちがそれぞれに病気と向き合う姿勢について、著者の思いを真摯に訴えている。がんという病気には再発が必ず付きまとう。だから、病気を受け入れ、病気と共に生きようという心構えが必要と説く。また、決して悲観したり、苦痛を大げさに訴えたりせず、心穏やかにして、医師と治療法を信頼し、前向きに笑って過ごすことが大事だと説く。まったくその通りだと思う。最後の方では、敬虔なクリスチャンであることもあり、自己よりも弱い他者の救済の大事さについて言及しているが、なんの宗教であれ、最終的には他者に思いやりをもって、手を差し伸べる生き方の尊さに変わりはないだろう。「死んだあとに残るのは『自分がどれだけ幸せな人生、価値のある人生を生きたか』ということ、ただそれだけ」との言葉はまさにその通り、今、がんと向き合う自分にとっての金言に如く。
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癌患者はもとより人生いかに生きるべきかという点からも為になる.
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末期がんで余命いくばくも無いと宣告せれた人の癌の進行が何年も止まる話など、米国の癌専門病院の名医による著書だけに興味深い.癌患者に勇気をあたえてくれる.
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藤田優里子の作品
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