One World

著者 :
  • サンマーク出版
4.36
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本棚登録 : 231
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763134172

作品紹介・あらすじ

中高生からも人気の高い学習塾「聡明舎」での授業や、日本各地で連続講座「親学塾」を開催するなど、執筆活動だけにとどまらず活躍の幅を広げている喜多川泰さん。
待望の最新作は、短編小説のような9つのストーリーが人の「縁」によってつながっていく不思議な長編小説です。

少年野球、サービスマン、卒業式、バレンタイン、超能力、就活、日本、出稼ぎ、恋愛……。
異なるテーマの9つのストーリーに登場するのは、生きていれば誰もが直面するような悩みや悲しみ、迷いや不安といった、さまざまな思いを抱いている主人公たち。
彼らは、人との出会いを通して生きるヒントを学び、新たな自分へと成長を遂げていきます。各ストーリーに登場する人物が少しずつ重なり合いながら循環していく物語は、まさに私たちがいま生きているこの世界そのもの。生きる力が湧いてくる作品です!

感想・レビュー・書評

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  • 誰もが誰かの人生に影響を与えている。
    この世界はそうして成り立っている。
    そんなテーマに基づいた、連作短編集です。

    それでいて、それぞれの短編にもばっちりテーマがあって、最初は喜多川さんが短編だなんて意外だなと思ったんですが、読んでみたら長編並みに大きな物語でした。

    いつ読むかによっても心に残る箇所が違うかと思いますが、特に今回心に残ったのは「失恋」がテーマの章。
    「つまりね、『苦悩』こそが、今の私を作り上げたと言ってもいい程なんですよ」という老人の言葉で始まる、苦悩がなければ内省もなかったし、今の自分にたどり着かなかった、という言葉がすごくすっと胸に響きました。
    思い返せば実際のところ失恋に限らず、苦悩を乗り越えたら更なる苦悩があって、なんてこともありましたが、その度に苦しみつつも自分に何ができるのか、何がいけなかったのか振り返りつつ今の道に繋げてきたような気がします。
    苦悩なんてないに越したことはない、と思うけど、何の苦悩もなければ今の自分にはなれなかったのは確実で、そう思うと少し今の自分を認めてあげたい気持ちになります。

    それから、「自分が心から大切にしているものは、大好きになるんだ」って言葉も心に残っています。
    好きだから大切にする、ではなく、大切にするから好きになる。
    確かにそのとおりだよなぁと。人でもモノでも環境でも、大切にできる人でありたいし、そうして周りのものを好きでいられる人でありたい。

    本当に人は深く付き合いのある人に限らず、ちょっと話を聞いただけの人から強く影響を受けることもあるし、自分では大したことをしていないのにすごく感謝されたりすることもある。
    生きている限り誰にも影響を与えずにいられないなら、少しでもいい影響を与えられる人でありたいものですね。

    喜多川さんが書く本はいつも軸がしっかりとブレずにあるのに、毎回新しい発見があってはっとさせられます。
    また読み返したくなるし、誰かに贈りたくなるような1冊ですね。とてもいい本でした。

  • 言い訳なんていくらでもできる。その人の行動を見ればすべてわかる。耳が痛い事をマイルドに伝えてくれました。言い訳するのカッコ悪いな。行動で示していきたい。

  • いつも喜多川泰さんの本は読み終わると心が暖かくなり、明日こんな工夫をしてみようかな?とヒントがいっぱいです。本を好きになるキッカケをくれて更に本が好きになる。

    今回のOne Worldは、全部違うお話し。なのに気づかないうちに、誰かはどこかで周りの人に良い影響を及ぼしている事もあるんだよと、優しい気持ちになるお話でそっと教えてくれました。

    喜多川泰さんの本を私にプレゼントしてくれた人に恩返しがしたくOne Worldを発売前に予約して贈りました。
    彼は今辛い立場にあると聞きました。
    どうか、堪えて明るい明日のために「来たときよりも美しく。そんな人生を……」

    私は喜多川泰さんの本に出会って、
    本が愛おしくなりました。
    本を読む事で感じる事は、自分自身と対話しているのだと気づきました。
    人を待てるようになりました。
    優しい気持ちで待てるようになりました。
    人が喜ぶプレゼントを贈った経験がなかったのですが、最近プレゼントした方々から嬉しいとの言葉を頂戴しました。

    きっと喜多川泰さんの本はポジティブに、気張らず、気負わず、人をみて厳しく優しくなるのは大切な事で行動にしてごらん?と教えてもらえた気がします。

    なにか自分の中で感じていることは言葉に表してしまうと、薄れる気がして怖くて躊躇っていましたが、One Worldを読んで、あえて言葉に表すことで自分自身にプレッシャーをかけて常に意識していけるようにしたいと感じました。

    喜多川泰さんの本を読む前後で明らかに自分が変わっているかもしれません。おかしなくらい心が軽くて、パワーアップ。

    どんな時でも誰でも読める最適な内容です。

    オススメです!

  • 短編で別ストーリーながら繋がりのある構成となっている。
    自分の時間を誰かの喜びに変えることが働くということ。
    来たときよりも美しく、そんな人生を。
    何が起こるかわからない人生を楽しむ。
    考えられない偶然の出会いは今この瞬間だって起きている。
    好きだから大切にするのではなく、大切にするから好きになる。
    自分の心の状態が変わっただけで何もかもが素晴らしい世界に見えてくる。

    いろんな重要なメッセージが込められている作品です。一読をおすすめします。

  • 人は人に支えられて生きている。

    分かっているようでも時々忘れてしまうものだ。

    この本はいくつかの短編小説が繋がって構成されている。
    実は私たちの人生でもこんな風に知らぬ間に色々なところで繋がり、支え、支えられて生きているのだと感じることができる。

    「恩送り」という言葉があるが、まさに受けた恩は返すことはなかなかできないものだ。
    しかし、他の誰かに送ることはできる。

    そうやって生きていくことで少しずつ人生が豊かになっていく。
    私はそう思っている。

  • 短編集かと思ったら、少しずつ繋がり合っていました。
    誰かの支えになったあの人もまた、過去には誰かに支えられて今があったりする。
    喜多川さんの作品は小説でありながらも示唆に富んでいて、いい意味で少し教科書っぽいところがあると感じる。
    「秘密結社ladybirdと僕の6日間」もそうだったけど、何か一生懸命生きようって気になる。

  • 登場人物たちが現在過去のささいな接点からそれぞれの人生に大きく影響を与えていく感じ。自分の人生も結構そういうものなんだと思う。

  • 【個別連鎖】
    小説です。

    電車でとなりに座っただけでも出会いですね。
    不思議なところでつながっている。

  • 2016.7.2
    少年野球チームに臨時でやって来た監督。厳しい指導でなく良いところを褒めて伸ばしてチームをまとめるやり方に、2軍チームは少しずつ腕を上げていく。
    その監督は、高校時代は強豪校のメンバーで、同期で2人もプロが出ている。…


    全9話。全てが少しずつつながっている。ある人がある人から影響を受け、その人がまた別の誰かに影響を与えていく。
    出会いって大事だなと思った。日本に初めてやって来た中国人の話は日本という国が誇らしくなって読んでて嬉しくなった。

  • 全部つながっていることに途中から気付きました。
    ざっと読み返して、おお!と感動☆

    「苦悩」こそが私を幸せにしてくれる、という話をここで聞けると思いませんでした。スピリチュアル的だと思っていたけれど、よく考えると普通のみんなの人生に当てはまることなんですよね。普段は忘れてしまいますが、辛くなった時に思い出したいです。

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著者プロフィール

喜多川泰(きたがわ やすし)
1970年、東京都生まれ。愛媛県西条市に育つ。東京学芸大学卒業。1998年、横浜市に学習塾「聡明舎」を創立。人間的成長を重視したまったく新しい塾として地域で話題となる。
2005年に『賢者の書』(ディスカバー・トゥエンティワン)を出版し、作家としても活動をスタートする。2作目となる『君と会えたから……』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は9万部を超えるベストセラーとなった。
その後も、『「手紙屋」 僕の就職活動を変えた十通の手紙』『「手紙屋」蛍雪篇 私の受験勉強を変えた十通の手紙』(いずれもディスカヴァー・トゥエンティワン)、『「福」に憑かれた男』(総合法令出版)、『心晴日和』(幻冬舎)など次々に作品を発表する。2010年に出版された『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』(サンマーク出版)は12万部を突破するベストセラーとなった。同作は映画化され2013年9月に全国公開となり、2014年9月からは台湾でも劇場公開された。

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