コーヒーが冷めないうちに

著者 :
  • サンマーク出版
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本棚登録 : 6237
レビュー : 716
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763135070

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物の数が少なく、相関関係もはっきりしていてとても読みやすかったです。
    予想を裏切る展開は結局起こらなかったけれど、途中で止めるのが惜しく、最後までぐんぐん読み進めました。
    それこそコーヒーでも飲みながら、肩肘張らずに楽しむタイプの小説だと思います。
    他の方のレビューにもありましたが、舞台としてこの物語を観ることが出来れば、また違う印象を受けるに違いないと思いました。

  • 久々に、小説を読もう。

    そう思って買ったものの、積みっぱなしだったものを
    映画化されたことをきっかけに思い出して引っ張り出し
    昨日、やっと読みました。

    4回泣きます、と帯に書かれていましたが
    私が泣いたのは3回でした(笑)

    特に、夫婦の話が良かったです!!
    一番意外性があって、一番最初に泣いたストーリー。
    自分が結婚を目前に控えた人に、ぜひオススメしたいですね。
    こういう夫婦になりたいなぁ、
    こんな夫が、妻がいたら幸せだろうなぁ、
    そんな気持ちになれるかなと思います。

    それと、ラストシーンも良かった…!
    親子の絶妙な距離感と
    こちらも、まさかの展開があって
    ハラハラしたり、感動したり!!

    続編も、是非読もうと思います!!

  • 評価は4.

    内容
    とある街の、とある喫茶店の
    とある座席には不思議な都市伝説があった
    その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

    ただし、そこにはめんどくさい……
    非常にめんどくさいルールがあった

    1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
    2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
    3.過去に戻れる席には先客がいる
    その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
    4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
    5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
    そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

    めんどくさいルールはこれだけではない
    それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる

    喫茶店の名は、フニクリフニクラ

    後輩が貸してくれた。後輩は映画を先に見て、原作本を購入したようだ。過去も未来も変わらないけど、ルールも多くてもどかしいけど、数分だけ時間移動できるなんて、個人的には良いストーリだと思った。

  • 結婚を考えていた彼氏と別れた女の話、
    記憶が消えていく男と看護婦の話、
    家出した姉とよく食べる妹の話、
    この喫茶店で働く妊婦の話・・・
    過去に戻れる喫茶店で起こった、心温まる4つの奇跡。

    クーラーがついていないのに、夏でもひんやり涼しい、地下にある不思議にレトロな喫茶店。
    そこではどうやら過去に戻ることができるらしい。
    とはいえ、過去に戻れるといっても、そこには多くの縛りがあった。

    「過去に戻っても、その喫茶店を訪れたことのない人には会うことができない」とか、「過去に戻ってどんなに努力しても現実は変わらない」とか、他にもいくつも。

    登場人物がみな、ちょっと不器用なところが愛おしいです。
    普通は、時間を遡ることなんてできない。
    遡ったところで、人生を1からやり直すことなんてできない。
    わかっていても、悔いてしまう過去がない人なんて、いないんじゃないでしょうか。あの時どうして、あんな言い方しかできなかったんだろう、あの時が最期だとわかっていたら、もっと違う言葉をかけられたのに、と。

    4つの物語のうち、1つだけ涙なしに読めないものがありました。すこし、心が洗われた気がします。

    喫茶店でコーヒーでも飲みながら、ゆっくり読みたい1冊でした。
    幽霊の謎が残されたままということは、続編もあるのかな?装丁も素敵でお気に入り。次作も楽しみにしています。

  • 2018.8.10 2話目の「夫婦」で涙してしまった。そして旦那さんのことを大切にしなきゃと思った。良いお話でした。どれも先が読めてしまうような感じだったけど。あたたかい喫茶店とおいしい珈琲が飲みたくなる。

  • 元劇団の脚本家の方が書いた小説だからなのか、情景が浮かびやすくとても読みやすい小説でした。
    何も考えずに素直に読み素直に感動しました。
    自分ではどうにも出来ない辛い事があった時、現実を変えられないのなら考え方(心)を変えたら光が見えてくる事もあるんだな〜。

  • とある喫茶店の、一つの座席には不思議な力がある。その席に座ってコーヒーを飲むと、過去や未来、自分の望んだ日時に移動できるのだ。
    しかし、厳しいルールもある。

    この喫茶店に来た事がない人とは会えない。
    過去に戻って何をしても今の現実は変わらない。
    その席から動くことはできない。
    コーヒーが冷めきるまでにコーヒーを飲み干して、現在に戻らなければならない。
    などなど。

    そんな条件があっても、その時間移動がしたくてこの店を訪れる人がいる。

    という設定での4つの短編集。

    うーーん、とても残念な作品だと思います。設定はいい。というか設定は、実はこの物語の質にそれほど関係していないと思う。
    残念な理由はどの話も意外な展開がないのだ。この時間移動に関するルール=縛りから生まれてくる葛藤というか、悔しさみたいな展開もなく、「ありそうな」展開で話が終わる。もうちょっと厳しい言い方をすると、どの話の展開も、使い古された展開の話という気がする。
    なので読後感も心に響いてこない。

    もう一つは、この作者(元は劇団の脚本家だったそうだが)は説明しすぎる。登場人物の心のうちとかを、タラタラと全部説明してしまう。読む側にどういう風にこの人物は感じているのだろうと想像させる感じがない。
    それと人物設定が薄い、というかリアルさがない。ステレオタイプ。昔の少年漫画って時間が流れて日付が変わってもキャラクターの着てる服はいつも同じってあるけれど、そんな感じ。

    あと、お作法的にも不満が残る。
    第1話であるカギになる登場人物が、ずっと本を読んでいるのだが、1話の最後で象徴的な行動をとって終わる。
    2話以降もその人物は読書をしているので、各話の終わりに1話と同種の行動を取るだろうと、予感させている。
    というか、2話以降もそうしないと、1話のラストの行動は唐突すぎる。なのに、2話以降は読書をしているだけで、ラストのある行動を全く起こさない。
    別の言い方をすると1話のラストの行動は明らかに2話以降の伏線なのに、全く回収しないのだ。
    作者が忘れてしまっているのか、2話以降の行動のネタが思いつかなくて諦めたのか…

    いずれにしても大変不満の残る作品でした。

  • 18/1/2読了。

    サクサクいけます。
    延べ3時間ほどで読了。

    第2話「夫婦」と第3話「姉妹」には号泣。
    (他はイマイチ感情移入できず、、、)

    私も随分と涙もろくなったものです。

  • とある純喫茶のある席に座ると、過去に戻ることができる。ただしそのルールは厳しい…。これはその席に座ることで自らの心と折り合いを付けた4人の人々の物語です。帯に「4回泣けます」との余計なお世話な煽り文句があったので「ケッ!絶対に泣くか!」と生来の天邪鬼を発揮して読みましたが、無念にも号泣してしまいました。悔しい。運命は変えられなくても、本人が救済されれば未来は少しだけ変わる。不思議を起こす幽霊と、水先案内人役を務めるウェイトレスの数(かず)ちゃんの存在感が良かったです。面白かった。

  • とある街の『ふにくりふにくら』という名の喫茶店。
     
    そのお店のある席に座ると、
    望んだとおりの時間に戻れるという
     
    ただし、そこには非常に
    めんどくさいルールがあった
     
    1.過去に戻っても、
     この喫茶店を訪れた事の
     ない者には会う事はできない
    2.過去に戻って、
     どんな努力をしても、
     現実は変わらない
    3.過去に戻れる席には先客がいる
     その席に座れるのは、
     その先客が席を立った時だけ
    4.過去に戻っても、
     席を立って移動する事はできない
    5.過去に戻れるのは、
     コーヒーをカップに注いでから、
     そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ
     
    それでも望んで過去に戻った
    人たちの切ないストーリー。
     
    『過去は変えられない』
     
    このルールがあるからこその物語。
     
    感動したいと思っている人におすすめです。

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著者プロフィール

川口 俊和(かわぐち としかず)
大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。代表作は「COUPLE」「夕焼けの唄」「family time」等。本作の元となった舞台、1110プロヂュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。『コーヒーが冷めないうちに』で小説家デビュー。続編として『この嘘がばれないうちに』が刊行され、最新刊『思い出が消えないうちに』も2018年9月19日に発売。
『コーヒーが冷めないうちに』はヒット作となり本屋大賞にもノミネート。映画化され2018年9月21日に公開。

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