なぜ僕は、4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか

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  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763136268

作品紹介・あらすじ

人が増えるほどイヤになる原因と対策を徹底究明。

感想・レビュー・書評

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  • 会話を無難に済ませるという目的に対して、脳科学からアプローチした作品。

    脳には「新しい脳」と「古い脳」がある。
    前者は理性をコントロールし、後者は感情的な反応を示す。前者を優位に働かせることで冷静に行動・発言できる。具体的には前頭葉が「新しい脳」にあたり、ここをどう刺激していくかが重要である。同時に「古い脳」を活発化させないように。例えば、他人の悪口などネガティブな発言は「古い脳」を刺激してし、感情的な思考・発言が助長されるので要注意。
    前頭葉を刺激する手段は多数記載されているが、特によいなと思った方法は「指回し」である。某京大学での研究によると、前頭葉が刺激され読書スピードや計算スピードが速くなるとのこと。実際にやってみると非常に難しく苦労したが、その分脳が刺激されている実感があり、その後の読書が円滑に進んだ、かもしれない。

    ここまでまとめを書いたが、肝心の会話をクリアするノウハウはあまり参考にならなかった。とにかく脱線が多く、評論としてあまり一貫性がなかったのではないかと思う。

    脳科学の研究内容はおもしろく、タイトルも興味深いものであった分、勿体ないと感じた。

  • まさにそういう場に直面したので読んでみた。
    進行役の対角線上に座ったところ目が合いまくり、何度か話を振られた。
    まだそこまで読めてなかったけど、無意識に指の運動をしていて会話を組み立てながら話できてた、と思う。
    また、みんな四人以上の会話が苦手なんだと思えると気が楽になったのも事実。うまく話せてたかはさておき。
    182冊目読了。

  • ポイントが読みやすく整理されていて分かりやすかったです。

  • 脳が活性化すれば誰でも話せるようになるという前提で書かれているので、ほぼ役に立たない内容だ。

    以下、備忘録。

    ・利き手とは逆の手を使うようにすると普段活性化される機会の少ない方の前頭葉を刺激できる。
     物を取るときや歯を磨くときなど、日常のちょっとした動作を逆の手でやってみる。

    ・3つの「どう」で会話は無理なく広がる。
     「どういうこと?」…具体的な説明を引き出す。
     「どうして?」…そう思った背景を引き出す。
     「どうすれば?」…自分もやる場合の具体的な方法をたずねる。

    ・上手に誘いを断るには、デメリットを伝える方法が有効。
     たとえば、フットサルの誘いであれば、「今行くと確実に足手まといになるので、まずはランニングから始めてみます!」と伝える。

    ・分かりやすい自己紹介法は「現在のサンドイッチメソッド」。
     「現在→過去→現在」の順番で話していく。

    ・部下に注意するとき
     ・2人きりの場所で話す。
     ・最初に「信頼している」ことを伝える。
     ・他人の話として注意したい内容を述べていく。
      第三者がクッションに入ることで嫌悪感が薄まる。

  • 普通の会話術の本はあるが、絶妙なラインの「二人きりのときは話せるのに、たくさんの人がいると話せなくなる」に限定したノウハウ本で面白い。脳科学、精神論の一般論破でなく具体例もあって試せそうなものばかりだった。

    複数で話すときはは二番手を狙う。
    一番手の左前が話しを振られやすい。人は無意識で左から右に情報を得る
    複数で話してて誰か抜けると、その隙間が気になり逆に話してしまう。ゲシュタルトの法則。
    人に話しかけられやすい色は赤で、話されにくい色はオレンジと茶。青は癒やし効果。
    人と話す前、脳活性化で手をグーパーするか指回しをする。血の周りがよくなる。
    話しを振られたとき、どういうこと?どうしてそう思ったの?私もやるならどうすればいい?
    話しをまとめてはいけない。つまり、ってことだよね、とか。場が冷めてしまう。せめてそれぞれの考えを一つ一つ言ってからまとめる。
    体がむずむず動いている人は話しかけられたい人
    人と話すときは相手の目でなく、眉か鼻を見る

  • テーマがとても秀逸な1冊。
    ・「つまんないやつ」「友達が少ない根暗」とは思われたくない
    ・「絶妙なポジション」に行くための方法
    ・話すのが上手になるではなく、複数いる場での会話術
    が脳科学に基づいて解説されている。

    ○話しずらい原因は、「脳の処理能力」
    新しい脳=前頭葉
    →活性化されていれば、場の空気を読んだり相手に適切な反応ができて「発言」できる
    古い脳=大脳辺縁系
    →活性化されれば、気の向くままに話し場の空気を壊すか、ムスッと黙り込む

    ○否定語を発したり相手を気付ける言動は、相手の古い脳を活性化

    ①話を振ってもらう
    1番手から見て左前に座る。1番手の真横(特に右)は避ける。
    対角線上に向かい合った席は相性がよく、良い印象を抱きやすい。

    ②パスを受ける
    前頭葉の血流をよくして血をめぐらせる
    ・手を爪で刺激があるくらいグーに握る
    ・手を思いきり開く
    ・1秒間に2回のペースでぐーぱーを30秒~1分
    指回し、貧乏ゆすりも効果的

    ③会話の広げ役になる=3つの「どう」★
    「どういうこと?(1番手)」
    「どう思います?(3番手4番手)」
    「私もやるならどうすればいい?」

    ○自己紹介は、「現在のサンドイッチメソッド」で
    現在…今は何をしているか
    過去…その経緯や理由
    現在…ふたたび今は何をしているか

  • 4人より多いと話しづらくなる、まさに私と思って読んでみた。
    騙されたと思って↓試してみたいなと思う。
    ・事前に前頭葉を刺激していることを意識しながらグーパーする、足首を回す
    ・表情筋を動かしておく
    ・レモンティーやチョコレート

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50297454

  • マーケティングの一環で行うインタビューの中で、4人以上になると途端に参加者の口数が少なくなるケースが非常に多いことに興味を持ち、研究を重ねた著者の持論が展開される、大人数の中で「話せない」から脱出して「あんまり話さない暗めなやつ」と思われなくなるところをゴールとした本。饒舌に喋り倒してその場を回す(ときに独りよがりと非難される)「一番手」ではなく、「ずっと喋ってるわけじゃないけど黙ってもいない、皆が話したいと思うような存在感のある、ちょうど良い二番手」を目指す。
    新書の常ではあるが、キャッチーなタイトルの割にはそこまで目から鱗なテクニックはなく、とにかく前頭葉(=新しい脳、理性を司る)を活性化させ、大脳辺縁系(=古い脳、感情を司る)を落ち着かせる、ということに重点を置いている。

    以下、ポイント。
    ・4以上になると「多すぎる!もう嫌だ!」と脳は捉えてしまう。コミュニケーションもそうだし、パフュームは3人とも覚えられるけど4人以上のグループだとメンバーがよく分からなくなるとか、SNSも3つまでなら運用出来るけど4つ以上だとわけ分からなくなるとか、日本三大〇〇はあるけど四大〇〇はないとか…
    ・手をグーパーするだけで前頭葉が刺激される。一秒にグーパー2回程度のスピードで、30秒から1分間繰り返すことで手のひらのツボが刺激され、前頭葉を含む脳全体の血流が促進される。
    ・指回しも効果的。左右の手の指を合わせた状態で、親指から小指の順に10回ずつ(正転、逆転)指を回していく。本を読むスピードが上がったり、計算スピードが上がったり、記憶力が向上したりと様々な研究成果が出ている
    ・貧乏ゆすり(両足で5分間、難しければ1~2分でも)や、つま先を床につけて足首を回すのも良い。貧乏ゆすりでは太ももの筋肉が動き、足首回しではふくらはぎが動くことで(重力により足にたまりがちな血流が)脳に流れ、前頭葉が活性化する。体温も上がるし、貧乏ゆすりをすると死亡リスクが4割低下するという研究結果もある。
    ・3つの「どう」を使って話を広げる…①どういうこと?(具体的な説明)②どうして?(理由、背景)③どうすればよい?(具体的な方法)
    ・(会話では)話をまとめてはいけない。気分を害する、盛り下がるから。
    ・え?って言わない。すごく攻撃的な表現。ごめん聞き取れなかったとか、すみませんもう一度良いですか、とか、言い方を工夫する。

  • 自分にはほぼ当てはまらなかったので、かなり飛ばし読みになってしまった。ただ、飲み会なんかでいつも話のきっかけをつかめないタイプの人にはヒントになる内容も多いと思う。

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