スタンフォード式 最高のリーダーシップ

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  • サンマーク出版 (2019年4月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (351ページ) / ISBN・EAN: 9784763136886

作品紹介・あらすじ

スタンフォードで必須とされるリーダーシップ講義。
心理学者が学生たちに教える「人心の科学」とは

★スタンフォード大学医学部で開講される
「人心原理」から「支持の仕組み」を読み解く授業、
独占・初公開
★展開されるのは、心理学×脳科学×緻密な企業調査で算出された
「超・現実的な組織論」と「超・具体的なやるべきこと」
★「集団心理」がリーダーに牙をむく。
残酷な部下心理に立ち向かう、エビデンスベースの具体策の数々
★ハーバード、東大、スタンフォード……
世界のトップ大学で教鞭を執った著者が
そのエッセンスを1冊に凝縮!

世界最高学府・スタンフォード大学で「必須」とされる
リーダーシップ論の授業。
それを受け持つ心理学者が
「支持が生まれる仕組み」と「最高の求心力が身につく方法」を、
科学的なエビデンスを総動員して分析!

・人は、「優秀な人」が嫌い
・一人の声が「全員の総意」になり、「悪評」が定着する
・リーダーには「努力賞」は存在しない
リーダーが日々対峙するチームメンバーに働く「集団心理」。
集団心理を分析して見えてきた、求心力あるリーダーに必須の資質「アサーティブ」とは?

アサーティブ・リーダーの実態、
そしてアサーティブ・リーダーになるために必要な「4つのリーダーシップ」を
身につける具体的な方法を科学的根拠とともに紐解く。

現職のリーダーも、これからリーダーになる人も、
全組織人が「知っておくべきこと」と「具体策」をこの一冊に凝縮――。

感想・レビュー・書評

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  • ずっと積読になっていたけれど、読んでみたら結構よかったです。

    自分自身を尊重し、人を否定することなく、自分とチームの利益のために行動できるリーダー【アサーティブリーダー】になることを推奨しています。プレイングマネジャーだとこのマインドを見落としがち。そもそもアサーティブネスはどんな人にも必要なマインドですね。

    アサーティブ・リーダーに大切なのは、エゴと謙虚さのバランス感覚であり、 そのバランスをとるには、下記の4つのリーダーシップを組み合わせるのがよいとのこと。
    ① Authentic Leadership(本質的なリーダーシップ)
    ② Servant Leadership(支援するリーダーシップ)
    ③ Transformative Leadership(変容をもたらすリーダーシップ)
    ④ Cross-Border Leadership(壁を越えるリーダーシップ)
    その具体的な方法について書かれています。

    ②のサーバント・リーダーシップ「奉仕の心」が印象的でした
    リーダーが「人を動かす」とは、 メンバーに決定権を与えること。メンバーが最初の一歩を踏み出せるように、リーダーが背中を押す。 リーダーが「前に出る」のではなく、メンバーを「前に出す」。

    また、④のクロスボーダーリーダーシップに必要な第3のQ 「CQ:Cultural Intelligence Quotient」 CQとは「文化の知能指数」つまり「異文化理解の力」これも現代のリーダーに必要なスキルなのだと思います。

  • 総評
     「We are the leaders:私たちは皆リーダーである」の考えをベースに、世界屈指の教育機関であるスタンフォード大学で実際に講義として提供している内容が盛り込まれているため、事例とロジカルのバランスがよく、丁寧に理解しながら読み進めることができます。心理学の専門家である著者らしく「人はシステムやロジックだけではなく心で動く。心理への洞察こそが肝心である」という考え方が終始大切にされているため、読み進めながら自身の心も熱くなります。本書への向き合い方として認知行動療法に関連づけて、知識を得ることだけでなく、行動を起こすことで考え方も行動も変わる好循環につながる。「知の書であり実践書でもあります」という心理学の専門家としてのメッセージが込められています。組織からプレイングマネージャーとしての成果を求められているリーダーの方々には必読の一冊です。

  • アサーティブ、、、アグレッシブとパッシブの間、個人の所感では限りなくアグレッシブに近い
    変容性リーダー、対してfixedリーダー、左派と右派
    Googleでも部下と相談する時間をよく持つ
    部下に号令をかけ自分が前に出るのではなく部下を前に出して活躍させる 例、アパルトヘイトから人類を解放した南アフリカ大統領

  • 最近、職場でリーダーシップの発揮が求められるわけです。
    でも、リーダーシップってそもそも何ぞや?と困惑しました。

    上長と話していても今ひとつ腑に落ちなかったので、本書を手に取りました。
    リーダーシップって便利すぎる言葉で何となくで使ってるケースもけっこうあるのかもしれませんね。
    _____________________
    1失敗するリーダー
    失敗するリーダーの特徴として、強権的、自己犠牲的、エゴが強いが挙げられます。
    権力を振りかざした者に人はついてこないし、かといって、頑張りすぎるリーダーもチームを壊してしまいます。
    じゃあ、どう言うリーダーがいいのかというと、アサーティブなリーダーを目指すということです。
    アサーティブは積極的という意味ですが、その度合いが過ぎると強権的になってしまうし、弱過ぎると自己犠牲的になってしまいます。ちょうど良いバランスが重要なのです。
    そして、自分とチームの利益を最大化するのが最高のリーダーなのです。
    _____________________
    2弱さを見せられるリーダー
    リーダーは強くあるべきというイメージがあるけれども、それでうまく行くとも限りません。逆にチームに弱さを見せられるリーダーはメンバーと真に話すことができ、良い成果を出すことができます。
    _____________________
    3変われるものが生き残る。
    我々一人一人は変わる、変容する力が重要になります。ただ単に変わるということでなく、本質的に成長し、本来持っている可能性を活用するという意味。
    リーダーがまず変わることで、それを見たメンバーも変化を起こそうとします。無理矢理外から変われと言われて変わるより、自ら変わりたいと願い、変わることのほうが強力です。
    変化の時代にこれは非常に重要な力で、ダーウィンが言うように、生き残れるのは変化できるものなのです。
    _____________________

    心理学をベースにリーダーシップの考察がされて、納得のいくものでした。特に筆者は使える、その知識から変われるものでなければ意味がないという思いで執筆されて、内容は非常に実践的でした。
    何となく、目指すリーダー像ができた気がします。
    変容できるリーダーになれるよう頑張りたいです!

  • 【評価】
    内容   :★★★★★
    読みやすさ:★★★☆☆
    難易度  :★★☆☆☆
    ボリューム:★★★☆☆

    【所感】
    リーダーシップは「リーダー」だけでなく「全ての人」が持つべきスキル。皆リーダーになれるのだ(We are the Leaders)。なるべきリーダー像は『アサーティブリーダー』であり、そうなるためのリーダーシップの要素を学べる。特に『オーセンティックリーダーシップ』はその基盤となるリーダーシップとなり、非常に重要と感じた。それらに必要な考え方と合わせて具体的なtipsまで書いてあるのがイメージをする上で非常に良かった。『貞観政要』と合わせて読み返したい在るべきリーダー像の本。

  • チーム作りに必要なリーダーシップのあり方を学べる本です。
    リーダーも人間です。リーダーになったからといって、そこから何でもできるようになるわけではありません。
    強みを生かして、どうメンバーの心をつかみ、信頼を得て、チームに良い変化を起こせるかで、関係が持続できるかが決まってきます。
    リーダーとなったが、どう振る舞ってよいか戸惑っている人などに、心構えと、実際に効果的な手法を教えてくれる1冊だと思いました。

    【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】

    「リーダーシップを発揮するには、まず『内容』が大切。次に来るのが話し方。難しい言葉を用いず、わかりやすく話しても、その奥にその人独自の知恵と知性が感じられる人が、求心力あるリーダー。」
    「リーダー自身が『変われる』と信じる。『弱さを見せる勇気を持ち、リスクを取ってチャレンジする姿勢』でいれば、成長のマインドセットを育むことができる。人は『環境』によっても変わる。リーダーになって、埋もれていた部分が、突然伸びることもある。時として、役割が人を育てることがある。」
    「成果を出し続けられるチームとは、人と人とが壁を超えて付き合っていける、最良の人間関係を長く続けられるチーム。リーダー自ら壁を知り、お互いの『違い(多様性)』を尊重しつつ、壁を超えて協力し合うよう働きかければ、チームのメンバーは長期的に良好な関係を築くことができる。」
    →リーダーとして、チームの中でその人にしかない「強み」を生かす。自らがリスクを取ってチャレンジする。時としてチームを俯瞰し、チームの課題に気付き、解決する。創業における起業者が大事にすべきことと基本は同じなのだな、と感じました。

    【もう少し詳しい内容の覚え書き】

    ○リーダーシップの原則
    ・心理学は社会科学の1つで、人間の心と行動の結びつきを知るための学問。心理学者は、「心についての知識」を得ただけでは意味がなく、「心についての知識+心を持つ人間がどう行動するか」の2つを知っておかなければならない。
    ・「リーダーは人を動かさねばならず、人はシステムやロジックではなく、心で動く」。人を動かすために必要なのは、人間の心理への洞察。だからこそ、心理学というフィルターを通じてリーダーシップを考察する意義がある。
    ・リーダーシップを備えた人がお互いに影響を与え合う職場は、組織として強くなる。一人ひとりが「自分が今、何をすべきか」を決定せねばならず、全員がリーダーシップを発揮して、その決定をシェアして、最終的な判断を下し、最善の道へ一体となって進んでいくことが、仕事の現場で最高のパフォーマンスを発揮するということ。リーダーシップを発揮する働き方は、その人個人を成長させる。
    ・考えると同時に行動することで、考え方も行動も変わっていく好循環が起きる。

    ○リーダーを取り巻く現実
    ・リーダーとは完璧な人間ではない。失敗も間違いもするし、弱点もある。そのような自分の弱さを認められることこそ、本当の強さ。率直さ、潔さ、正直さが「人間として信頼できる」という実感を部下にもたらす。
    ・リーダーシップを発揮するには、まず「内容」が大切。次に来るのが話し方。難しい言葉を用いず、わかりやすく話しても、その奥にその人独自の知恵と知性が感じられる人が、求心力あるリーダー。
    ・リーダーは、自分のメリットだけを確保するのではなく、全体のメリットについて心配りができる。必要なのは共感する力。リーダー個人の成果ではなく、「チーム全体の成果」にリーダーが焦点を合わせることで、結果的に何倍もの成果が生み出される。
    ・言葉を用いる考えの伝染に時間がかかるのに対し、感情の伝染は、まったく意識をしなくても、自然に、あっという間に広がってしまう。チームの1人が抱いたリーダーへの不信感も、ほかの人に伝染していく。
    ・人は変化を怖がる。特に「変化を与えられる者」にはその心理が強く働きやすい。ひとたびチームがリーダーに対して嫌悪感を抱くと、その評価は「集団心理」と「現状維持バイアス」が掛け合わさってなかなか覆らない。

    ○求心力ある先導者
    ・自己と他者の両方をバランスよく尊重し、ウィンウィンを目指すリーダーになるには、自分自身と相手の心を理解することが必要。リーダーが自分を知らなければいけないのは、自分の心を知ることで相手の心がわかるようになるから。共感はリーダーシップの大切な要素。
    ・他者の感情を感じて、客観的でいることが必要。一緒に泣いていたら、共倒れになる。正しい距離を保ち、言うべき指摘はきちんとする「積極的な思いやり」を持つ。

    ○人心を掴む「土台」を築く
    ・①「弱さ」を認める、②常に「初心者の心」を持つ、③「人」と比べない、④自分の「生涯の大きな目的」を見つける、⑤マルチタスクをやめて「超・集中状態」になる、という5つで「自己を知る」ことができ、結果として「他者を知る」効果もある。5つは連動していて、1つがうまくいけば、別の方法もうまくいく。
    ・日常的なことから「言っていること」と「やっていること」、言葉と行動を一致させていく。小さな約束を守る。むやみに約束をしない。まずは、何があっても「時間」を守る。

    ○本物の「信頼」をたぐり寄せる
    ・リーダーが部下に話す時は、語るのではなく、質問する。部下に関心を持つと、相手も自分に関心を持ってくれる。常にポジティブな面に注目する。ネガティブな失敗の中にも、必ずうまくいった部分はある。自分の考えや経験を押し付けて誘導する質問は、部下が萎縮する「やってはいけない質問」。

    ○チームに「変容」をもたらす
    ・リーダー自身が「変われる」と信じる。「弱さを見せる勇気を持ち、リスクを取ってチャレンジする姿勢」でいれば、成長のマインドセットを育むことができる。人は「環境」によっても変わる。リーダーになって、埋もれていた部分が、突然伸びることもある。時として、役割が人を育てることがある。
    ・モチベーションを引き出し、成長という変化を起こす。①共感を呼べる、自分の失敗談を含む物語を語り、②価値観を共有するため、チームがどうあるべきかを語り、③チームの緊急の課題や問題点を語る、という3つのストーリーが役立つ。人はだれでも「自分は変われる」と信じたい。変わるためなら、リスクを取ってチャレンジできる。
    ・苦手でもフィードバックをすべき。部下を成長させ、変化させるには有効。頻繁で具体的なフィードバックは、「安心して働けるチーム」という文化を育み、部下の満足感、仕事への没頭度合い、パフォーマンスを高める効果がある。部下「個人」がどう働いていくかをフィードバックし、認めると、部下は自分の価値を実感し、より仕事に打ち込む。

    ○持続的な「最良の関係」を確立する
    ・成果を出し続けられるチームとは、人と人とが壁を超えて付き合っていける、最良の人間関係を長く続けられるチーム。リーダー自ら壁を知り、お互いの「違い(多様性)」を尊重しつつ、壁を超えて協力し合うよう働きかければ、チームのメンバーは長期的に良好な関係を築くことができる。
    ・人間一個人が持つ壁は、①文化・慣習(政治信条、宗教を含む)、②行動様式、③前例、の3つに分類できる。個性という「良い壁」にも、自分の成長を阻む「悪い壁」にもなる。それぞれ、生まれ育った地域や環境、ビジネスなどで違う。
    ・ビジネスの現場では、①パワー(権力)、②男女、③世代・年齢、④ステレオタイプ、の4つの代表的な壁がある。必ずしも悪いものではないが、対処法を間違えるとチームを断絶する原因ともなる。
    ・人はビジネスの場で、①権力、②成果、③親和、の3つの欲求を持つ。①と②が強すぎると、旧来型の強権的リーダーになってしまうので、③の親和欲求をうまく使うべき。「感謝すること」が、個性を尊重しながら団結できるチーム作りに有効。

    ○リーダーの特権と責任
    ・真のリーダーシップとは、自分の人生を自分でコントロールするために、自分を知り、自分のリーダーになる「勇気」。そこから、真のリーダーへの変容が始まる。まずは、自分自身の可能性を引き出す。自分の仕事と生活をより良くすることを、ほかの人々の仕事と生活をより良くすることにつなげると、組織、社会貢献につながる働き方となる。
    ・ポジションゆえの「権利と特権」があっても、それは、チーム一人ひとりをより良く導くという「責任」でもあることを忘れないこと。

  • 率直に自分の弱さを認める。
    必要なのは共感する力。
    全体のメリットを考える。
    毎日毎日努力をし続けること。
    誰かがちょっと話しかけただけでも、不安から解消されパフォーマンスは向上する。
    謙虚な気持ちで人に奉仕する。
    成果は部下のもの。
    自ら変わろうとする主体性を持つ。
    人の長所に注目する。

  • ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 )

  • 職場だけでなく夫婦間や子どもに対してもとても参考になる

  • 「スタンフォード式」とやや眉唾的なタイトルはサンマーク式であると理解して(英語タイトルはThe Way of Ultimate Leadership)、リーダーシップ論の書籍としては分かりやすく実践的、取り組みやすそうで包括的、といった非常に質の高い内容であった。

    著者はリーダーシップ理論の研究者であり教師でもあり、またカウンセラーとてしての姿もあり、本の随所にとても真摯で誠実な人間性が滲み出ていた。自身の出自や青年期の葛藤などの経験も織り込み、リーダーシップは誰かどこかの偉い人達だけのものという誤解を解き、一人一人がリーダーシップを発揮することの大切さが説かれている。

    本書は名古屋商科大学MBAのリーダーシップの授業で取り上げられていると知人から紹介され、果たして日本のMBAでどのようなリーダーシップが説かれているのか興味を持ち読んでみた。内容は自分が海外のMBAで学んだリーダーシップ論と大きな変わりはなく、分かりやすい日本語で書かれている分、文献としては非常に役に立つものだと感じた。リーダーシップ論もひとつの学問領域として国際的な研究が進んでいるので、世界のどこでも基本的な内容はある程度合意が達成されているのだと実感した。

  • いわゆる普遍的なリーダー論を、理解しやすく簡明にしたもので、真新しいことは特になかった。CQという発想はなかったので、そこは目から鱗だった。でも、確かに違いをストレスに感じず、柔軟な考え方で人と接していけるってすごく大切なことだと思うし、教育の中で育っていくというより、意識的に育てていくべきポイントなんだとも感じた。松下幸之助も、同じようなリーダー論を語っていたけど、滅私奉公、率先垂範の色合いが強かった松下幸之助と比べると、ややサーバントリーダーは古き日本の妻、みたいな感じに受け取れた。私はどちらかというと、優秀な羊タイプだなあ。優秀かどうかは知らんけど。

  • 冒頭に「私たちは、皆リーダーである」という
    書き出しで始まります。

    自分自身の中にリーダーシップを探すのがこの
    本の主題です。

    つまり「リーダーという人は、これこれこう
    いう能力を発揮しなくてはならない」という
    内容ではなく、「ビジネスパーソンとして
    こういう考え方、行動は必須である。そして
    これこそがリーダーシップと呼ばれるもので
    ある」と結論付けます。

    それは組織人として為すべき課題の再確認
    でもあります。

    小手先の技よりも人間性に主眼が置かれた
    指南書です。

  • プロローグ
    リーダーシップの原則
     私たちはみなリーダーである

    第0章 残酷な集団 ―なぜ組織に「境界線」があるのか?リーダーを取り巻く現実

     嫌悪され、避けられる「トップ」
      本当に強いリーダーは、強すぎない。
      率直に自分の弱さを認めることができる。

     組織を分断する「リーダーvs.メンバー」の境界線
      内容が一番大切、次は話し方

     「プレイング・マネジャー」の失敗パターン
      リーダー個人の成果ではなく「チーム全体の成果」にリーダーが焦点を合わせることで、結果的に何倍もの成果が産み出される

     チームとは「感情的な生き物」である
      感情は伝染する
      集団心理にとらわれないチームづくりと運営のため、外部の意見を取り入れ、意思決定のためのルールを定める

     「現状維持の慣性」が働く現場
      人は変化を怖がる

     現実的な「最善策」は何か
      ①積極的なリーダーに必要な「個人としての土台」(本質的なリーダーシップ)
      ②部下を前に出す「謙虚さ」(支援するリーダーシップ)
      ③「自分の力で変えられるもの」を変えていく勇気(変容をもたらすリーダーシップ)
      ④人、モノ、価値観など、様々な違いを理解するための知恵(壁を越えるリーダーシップ)
      →弱さを認めつつも積極性を発揮し、自分もチームも変えられる「アサーティブ・リーダー」


    1章 アサーティブリーダーが人を動かす―求心力のある先導者

     「アサーティブ」であれ―心理学上、明確な指針
      アサーティブリーダー:自分自身を尊重し、人を否定することなく、自分とチームの利益のために行動できるリーダー
      ・自信・自尊感情があり、「息の長いリーダーシップ」が発揮できる
      ・聞く耳を持ち、「信頼」される
      ・自分の意見やアイデアを、しっかりと「主張」できる
      ・「誠実」である
      ・人を「責めない」
      ・「責任感」がある
      ・「チームに必要とされている」と感じられる
      ・「難しいメンバー」ともうまくやっていける
      ・「何を期待されているか」を理解し、実行できる

     的確に「強いリーダー」になる
      「アサーティブ」の特徴
      ・主張的
      ・win-win
      ・質問する/聞く
      ・データや知見を取り入れた意見を言う
       (客観的な主張)
      ・自分と人を尊重する
      ・まわりのことを考える
     「学問」がここまでやってくれている―人の心の理解手順
      まず自分を知ることで、他者を理解する
      主体としての自己と他者に知られる自己を合わせたものが自分
      MI理論  IQ、EQ
     アサーティブになる「いい努力」
      コンパッション=他者の感情を感じているが、客観的でいられる状態
      葉隠 佐賀鍋島藩 山本常朝
      コンパッション型の共感を持ったうえで、適切な指摘をする
     自己犠牲型リーダーの限界
      自尊感情をもつ
      一人ひとりがリーダーシップを発揮する必要


    2章 Authentic Leadership―人心を掴む「土台」を築く

     先導者としての土台を築く「オーセンティック・リーダーシップ」
      オーセンティックな人は本当の自分、ありのままの自分を表現するので、嘘や気取りがなく、まわりの人々に信頼感をもたらす
      オーセンティック・リーダーシップを磨く「5つの方法」
      ①弱さを認める
       金継ぎの例
       自分という存在を受け入れる
      ②役割性格を越える
       ビギナーの心を持つ
      ③人と比べない
       人と比べてしまう自分という弱さを認める
      ④自分の生涯の大きな目的を見つける
       自分の目的に加えてチームの最終目標も確認する必要がある
      ⑤超・集中状態になる


      これらは自己を知るものだが、結果として他者を知る効果もある

     自分の弱さを受け入れる

     役割を越えて生身の人間になる

     他者との比較を断ち切る―あくまで「自分」
      インポスター症候群
       自己評価が著しく低い心理状態
       パフォーマンスを著しく低下させる
       誰かがちょっと話を聞いてあげるだけで不安から解放され、パフォーマンスが向上

     これは精神論ではない
      変われると信じることが第一歩
      脳の可塑性を高める方法の一つがマインドフルネス
      意識を今、ここに集中させること
      脳の可塑性を高める3つの状態
      ①集中しているとき
      ②やると心に決め、一生懸命に活動に打ち込むとき
      ③脳が十分に休息できているとき
      マルチタスク生産性が低いのでやめよう
      シングルタスクの習慣

     オーセンティックな素質を磨く習慣
      embodyの習慣
      言葉と行動を一致させる
      小さな約束を守る
      むやみに約束をしない
      時間を守る
       自己管理能力は、期限を守れるかどうかに関連している
       アドレナリン・ラッシュ効果
        期限設定し、シングルタスクの習慣化
      やったことに関する本を読む
       客観的な視点から再確認

    3章 Servant Leadership―本物の信頼をたぐり寄せる
     ネルソン・マンデラのエピソード
      リーダーが人を動かすことは、メンバーに決定権を与えること。メンバーが最初の一歩を踏み出せるように、リーダーが背中を押してもいい。
      リーダーが前に出るのではなく、メンバーを前に出す
     サーバント・リーダーシップは奉仕の心
     キリスト、老子
     部下が上司にリードされたことに気がつかず、自分でやりとげたと思えるくらい自然にリードする
     自ら後方に回るのが難しい理由
      自分以外、信用できない
      部下にナンバーワンの座を奪われたくない
      部下の成功を支援することで、あなた自信が成功できるのだ

     唐突なヘルプに戸惑う部下
      部下が心を許して話せるような人間関係を作っておかなければならない
      ダック・シンドローム(アヒル症候群)
      優秀な人ほど弱味を見せるのが苦手
      良くない報告をためらう理由
      ①自分の責任にされてしまう
      ②どうせ聞いてくれない
      ③何も変わらない

    奉仕してもいい関係を築いておく
     弱さを認め、セーフスペースをつくることがサーバント・リーダーシップを育む第一歩

    質問がチームの空気を醸成する
     謙虚な問いかけ
     語るのではなく質問せよ
     関心を寄せられた相手に、関心を寄せる
     尋ねるように指示を出す
      自分の意見を述べつつ部下に質問する
     問いが部下に安心感をもたらす
      8つの質問の方向性
      ①open どうやって?
       話題が広がる
      ②closed ~と思う?
       はい、いいえ 相手の考えを特定する
      ③neutralize どう思う?
       いろんな意見を引き出す
      ④sharpen どうすれば~できると思う?
       明確な答えを求める
      ⑤probe なぜ~と考えているのか?
       相手の考えを精査
      ⑥Smarten 私も~について調べてみたんだけど、あなたはどう思う?
       自分も知識をもっていることを示す質問
      ⑦soften 私は~に興味があってね、なぜ~を導入したのかな?
      穏やかに興味を示す質問
      ⑧simplify この~のポイントはなんだと思う?
      単刀直入な質問
      
      部下が萎縮するやってはいけない質問
      写真

     チームを後ろから押す任せる技術
      最近接発達領域(ZPD)
      安心領域と挑戦領域の間
      ・上司が少し手伝えば部下ができる
      ・上司が教えれば部下ができるようになる
      ・部下がチャレンジしたがっていること
      18世紀のアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリン
      小さな決定権、小さな失敗
      写真

     サーバント・リーダーシップを磨く考え方
      成果は部下のもの
      正直にオープンに公平に成果を評価
      悪い結果が出たときは責任はリーダーがとる

    4章 Transformative Leadership―チームに「変容」をもたらす
      自分と、自分のチームを変えるスキルを養っていく
      自分が変わらなければ、相手は変わらない
      自ら変わろうとする主体性を持つ

     変わりたいのに変われないリーダーたち
      上司ではなくメンターになる
      ①個人に働きかける
       メンバーをチーム全体ではなく一人の人間として尊重する
      ②知的に刺激する
       新たな課題に挑戦し、リスクを取ろう
      ③心を引き付ける
       分かりやすく明確にビジョンを伝える
      ④理想のモデルとなる
       人、社会、環境に配慮するエシカルな行動で理想のロールモデルになろう

     モチベーションの科学―どうすれば人は動く?
      本人が変わると決め、意思の力を持つ
      内的モチベーションを正しく引き出す方法
      ①仕事の目的とメンバー個人の目的をつなげる
       自分・自分たち・現状
       写真
       自分の話は準備しないとできない
      ②リーダー自身が変化しロールモデルになる
      ③メンバーが自分の仕事に主体的に取り組めるようにする
      ④メンバーの強みと弱みを理解する
      ⑤メンバーの能力を高め、変化を促すチャレンジ・タスクを与える
       フィードバックが必要
       フィードバックはリーダーの仕事
       お互いにするべき
       相手のためになるもの
       Iメッセージで伝える
        私はこう思う
       ①サンドウィッチする
        まずほめる
        ポジティブ+フィードバック+ポジティブ
       ②現状にフォーカスする
        いつもこうだ、ではなく、今のは
       ③変えられることに言及する
       ④自分でできる具体的な改善策を提案する
       ⑤何がなんでもフラットに見る
       直後は避ける 考える時間を与える
     不満を生まない評価の技法
      プロセスを見ていることをはっきり示す
     伝える力を磨く習慣
      私的に話す
      世間話をする
      本心で喋る
     チームを変えるリーダーの判断
      難しい後退の決断
      小さなチームのビルド
       タフで外交的
       協力的
       誠実で真面目
       温厚なメンバー
       オープンなメンバー
      事実を受け入れる

    5章 crossBorder Leadership―持続的な最良の関係を確立する

  • リーダーシップというのは全員が持っているべきスキル。

    よって、組織のリーダーだけではなく、上司や部下全員がリーダーになるという本質を掴んだ本。

    誰かと協力して成し遂げたいことがある人には、必要な一冊。

  • 心の探究、一冊で伝えるには深すぎる

  • スタンフォード式 最高のリーダーシップ
    著:スティーヴン・マーフィ重松

    リーダーシップを身につけることで自分を成長させる。実際のリーダーとして、チームや組織で成果をだせるようになる。それが、本書で紹介している「スタンフォード式最高のリーダーシップ」である。

    リーダーシップを備えた人がお互いに影響を与え合う職場は、組織として強くなる。また、リーダーシップを発揮する働き方は、その人個人を成長させる。ポジションや報酬など、具体的な成果ももたらしてくれる。

    本書の構成は以下の8章から成る。
    ①リーダーシップの原則
    ②残酷な集団
    ③求心力ある先導者
    ④人心を掴む「土台」を築く
    ⑤本物の「信頼」をたぐり寄せる
    ⑥チームに「変容」をもたらす
    ⑦持続的な「最良の関係」を確立する
    ⑧リーダーの特権と責任

    どの時代にも確実に「リーダー」は求められる。そして時代により本質は同じかもしれないが、「リーダー」に求められることは異なる。

    そして「リーダー」は素質ある、なしに関わらず誰しもが備え育てなければいけない能力である。

    もちろん職位が高ければ「リーダー力」を発揮しやすく、より強い「リーダーシップ」が求められる。しかし、本書でもあるように「リーダーシップ」を身に付けることは自分を成長させることと直結する。置かれた立場でその範囲内で「リーダーシップ」を発揮することと、それに必要な能力を蓄えて育て、自分の能力の階段を上がり続けることが今後も求められる。

    「リーダー」には色々な種類があるものの、一番大切なことは「バランス」、そして多くの「リーダー」がいることを理解し、環境や仲間により求められる「リーダー」も変わるということ。

    軸をしっかりと持ち、ゆるぎない信念と目標を持った中でバランス感覚を持ちながら時には合わせ、時にはリーダーとして毅然と引っ張るような柔軟さが必要となる。

    「リーダーシップ」に正解はない。
    ただし、正解がないそれを追い求めることはある意味正解でもある。

    体系的にまとめられた良書。スタンフォードに通うことなく、知識に触れる幸せを感じながら読み進めた。

  • これ一冊で近年注目されているリーダーシップ論はひととおり学べるんじゃないかな。

    「強すぎるリーダー」から「アサーティブ・リーダー」へ。全員がリーダーシップを発揮する。考えて行動する。変わる、変えていく。思考が硬直しないよう、常にアップデートが必要だ。

  • ふむ

  • 特に真新しいものはなく、日頃自分が心がけている事が言語化されている感じだった。
    役職が人を変えるじゃないけど、立場が上になっても人として当たり前なことはきちんとし続けられるように努めよう。

  • 様々な人の考え方を織り交ぜながら、著者独自のリーダー論として確立させている。
    自分の人生を自分でコントロールするために誰もがリーダーシップを学ぶべきだという考え方は、これからの社会を生き抜いていく上で非常に重要だと思う。

    実践的な内容をたくさん学ぶことができたので、メモを見返しながら一つずつ意識していきたい。

    まずは、passiveからassertive(主張的)な人間になれるように努力をしていく!

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著者プロフィール

スタンフォード大学の心理学者。スタンフォード大学ハートフルネス・ラボ創設者。

日本で生まれ、アメリカで育つ。ハーバード大学大学院で臨床心理学博士号を取得。1994年から、東京大学留学生センター・同大学大学院の教育学研究科助教授として教鞭を執る。
その後、アメリカに再び戻り、スタンフォード大学医学部特任教授を務める。現在は、医学部に新設された「Health and Human Performance」(健康と能力開発プログラム)における「リーダーシップ・イノベーション」という新しいプログラム内で、マインドフルネスやEQ理論を通じて、グローバルスキルや多様性を尊重する能力、リーダーシップを磨くすべなどを様々な学部生に指導している。また、「Global Youth Leadership Program」(国際青少年リーダー育成プログラム)のディレクターも務めている。
学外では、米国政府、日本企業、医療・教育機関などでリーダーシップに関するワークショップや講演を行うほか、ヨーロッパ、アジア各国でも講演活動を行っている。

「2019年 『スタンフォード式 最高のリーダーシップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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