思い出が消えないうちに

著者 :
  • サンマーク出版
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本棚登録 : 839
レビュー : 92
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763137203

感想・レビュー・書評

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  • 一作目に続き、舞台は函館に移るも同じ設定の四つの物語。ここに描かれているのはフィクションだが、決して大袈裟ではなく、現実世界でも皆んなそれぞれが色々な人生で苦しみも悲しみも背負って生きているんだなと思いました。この本の最後に描かれているセリフが心に刺さりました。

    「私は思う。人の幸せ自体が、人の不幸の原因になってはならない。なぜなら、死なない人はいないからだ。死が人の不幸の原因であるならば、人は皆不幸になるために生まれて来たことになる。そんなことは決してない。人は必ず幸せになるために生まれてきているのだから・・・」

    そうですね、生まれた瞬間から死へのカウントダウンが始まってるとしたら、人は何のために生まれてきているのかって気になりますし、死は確かにすごく悲しいけど、ただただ不幸なだけだとしたら、それはやはり違うと私も思います。なかなかそんなに強く生きられませんけどね、、、でもそうですよね。

    そんな事を考えさせられました。

  • 『コーヒーが冷めないうちに』の三弾目。舞台は函館。ここにも過去に戻れるという喫茶店があった。流の母がその喫茶店を経営している。しかし母が渡米、その間、時田数と時田流が函館に行き店を手伝うことになる。数の7歳の娘も同行、過去に戻るためのコーヒーを入れる。「ばかやろう」が言えなかった娘の話、「幸せか?」と聞けなかった芸人の話、「ごめん」が言えなかった妹の話、「好きだ」と言えなかった青年の話、の4話。
    話は過去の2作とつながっていますね。そして、4話通して出てくる数が読んでいる本、「もし、明日、世界が終わるとしたら?」と言う100の質問の本がより一層思いに拍車をかけていると共に、最後にこの本が出てくるところがいいですね。どのように考えるかで方向は変わる、日常を大切にする、そんなことを考えた本。

  • この話は、コーヒーが出てからが面白いが、そこに行くまでが入り込みづらいと思う。登場人物が、漢字一文字の人が多く、あれっ誰だっけかなーとなってしまう。
    良い作品なんだけど、ちょっとそこが残念。

  • 舞台が函館になっていて驚く。あれ?そうだっけ??
    出だしは、前作を思い出しながら探り探り読んだ。
    読んでいくうちに、1つに繋がるだろうと。

    いいお話ばかりなのだが、どうしても身近に死が多すぎる。
    でも、それを悲しんでばかりはいけないんだね。
    最後の最後で、なるほどとキレイにまとまった感じだった。

  • 期待以上に良かった。結構序盤から泣けてしまって、電車の中で読んでて困った

  • まさか場所が変わるとは。人が成長していて、物語の展開が面白い。ただ、あれこの人はだれだっけ?というのがあり、シリーズ3冊を連続で読むといいのかもしれない。人が亡くなった時に、周りでは後悔する人がいる。過去に戻れても変えられないこの物語では、「残された人が幸せでいることが、その人の生きた意味になるということ」が何度も出てくる。私たちは過去に戻れないけど、このことは生きる勇気を与えてくれると思った。誰かに生かされている、幸せになることを望まれていると思って、周りを思いやって生きていければと思う。

  • シリーズ3作目。死んでしまった人と寄り添って生きる、確かにそうだよなぁと魂を揺さぶられるかのごとく心にじんわりと響いてくる。
    最後もたたみかけるかのようなフレーズが心に刺さり涙がとまらなくなってきて。
    幸せになるために生まれてくる。
    そこが根底にあるんだろう。

  • 図書館で借りた本。
    コーヒーが冷めないうちにのシリーズの3作目。相変わらず心の温まる話だなぁと思う。今回の4話の肝となる「もし、明日、世界が終わるとしたら 100の質問」もそれぞれの話に自然にとけ込んでいるようだった。最後にオチもあって、それもすごくよかった。だからかぁと妙に納得した。
    この話はずっとずっとシリーズ化して続いてほしいけど、人が死にすぎる。

  • もぅ。。。どうしようもない。
    すごい。ホント。さらにレベル増してる、、、

    泣かす。


    ホント、、、
    くる、くる、くる、くる、、、って感動の波がそこまできて、ここでは泣かない泣かない泣かない泣かない泣かない


    だーーーーーーーーーーそうきたかぁーーーーーーーーー





    って、ラストの5行で号泣。

    落とす落とす。

    ウォーーーーーーん、、、、って吠えそうなほどに、、、、そこいくかぁ、そうくるかあ。それはないよ。それだけはやめてよ
    そこ、弱いからやめてよぅ、、、、

    やめて、お願い、そこはやめて。っていう人間の泣きのツボをラストに、がっちり押して固めてくる。
    過去に戻る4人が4人様々に泣きのツボおしてくる。いろんな角度から。

    しかも、切なさ、いとしさ、悲しさ、嬉しさ、楽しさ、悔しさ、もう全てのツボを一気におして落としてきます。真っ逆さまになみだの渦に飲み込まれ自分の涙に溺れそうになる。。。

    どうぞ、そっと1人で読んでください。

    電車で読むの禁止。変人になるから。絶対。

  • 函館にもお店があって、東京のお店と同じように温かい物語があり。いいお話でした。

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著者プロフィール

川口 俊和(かわぐち としかず)
大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。代表作は「COUPLE」「夕焼けの唄」「family time」等。本作の元となった舞台、1110プロヂュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。『コーヒーが冷めないうちに』で小説家デビュー。続編として『この嘘がばれないうちに』が刊行され、最新刊『思い出が消えないうちに』も2018年9月19日に発売。
『コーヒーが冷めないうちに』はヒット作となり本屋大賞にもノミネート。映画化され2018年9月21日に公開。

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