思い出が消えないうちに

著者 :
  • サンマーク出版
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本棚登録 : 1405
レビュー : 125
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763137203

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3作目。今回も面白く読んだけど、言っているのは「人の死によって不幸になってはいけない」「現実は変わらなくても人の心は変えられる」という前作までと同じことなので、続けて読んでいると少々飽きてきた。あと「周りの人皆病死しすぎじゃない?!」とか思っちゃったり。ただ、停電したところでページが黒地に白抜きになっていたところは今回ならではで楽しめた。

    本作で一番印象に残ったのは、幸の「夢に向かって頑張る人には、自分の一番大切なものを贈るといいんだって。必ず、頑張れない時が来るから。辛くて苦しくて夢と現実を天秤にかけて選択する時が来るから。その時に一番大事なものをもらった人はもう少しだけ頑張れるんだって。結局一人じゃないって気付くんだって。応援されてることに勇気をもらうんだって。」という言葉。

  • 一作目に続き、舞台は函館に移るも同じ設定の四つの物語。ここに描かれているのはフィクションだが、決して大袈裟ではなく、現実世界でも皆んなそれぞれが色々な人生で苦しみも悲しみも背負って生きているんだなと思いました。この本の最後に描かれているセリフが心に刺さりました。

    「私は思う。人の幸せ自体が、人の不幸の原因になってはならない。なぜなら、死なない人はいないからだ。死が人の不幸の原因であるならば、人は皆不幸になるために生まれて来たことになる。そんなことは決してない。人は必ず幸せになるために生まれてきているのだから・・・」

    そうですね、生まれた瞬間から死へのカウントダウンが始まってるとしたら、人は何のために生まれてきているのかって気になりますし、死は確かにすごく悲しいけど、ただただ不幸なだけだとしたら、それはやはり違うと私も思います。なかなかそんなに強く生きられませんけどね、、、でもそうですよね。

    そんな事を考えさせられました。

  • 『コーヒーが冷めないうちに』の三弾目。舞台は函館。ここにも過去に戻れるという喫茶店があった。流の母がその喫茶店を経営している。しかし母が渡米、その間、時田数と時田流が函館に行き店を手伝うことになる。数の7歳の娘も同行、過去に戻るためのコーヒーを入れる。「ばかやろう」が言えなかった娘の話、「幸せか?」と聞けなかった芸人の話、「ごめん」が言えなかった妹の話、「好きだ」と言えなかった青年の話、の4話。
    話は過去の2作とつながっていますね。そして、4話通して出てくる数が読んでいる本、「もし、明日、世界が終わるとしたら?」と言う100の質問の本がより一層思いに拍車をかけていると共に、最後にこの本が出てくるところがいいですね。どのように考えるかで方向は変わる、日常を大切にする、そんなことを考えた本。

  • 原作を読んで映画板を見てがっかりってなることが多いんだけれども、このシリーズはならないです。
    原作もさることながら、映画もとっても素敵。
    半分以上泣き続けました。

    思い出が消えないうちに

    思い出は消えませんよね、そう信じたい。


    人は必ず幸せになるために産まれてきているのだから...

  • まさか場所が変わるとは。人が成長していて、物語の展開が面白い。ただ、あれこの人はだれだっけ?というのがあり、シリーズ3冊を連続で読むといいのかもしれない。人が亡くなった時に、周りでは後悔する人がいる。過去に戻れても変えられないこの物語では、「残された人が幸せでいることが、その人の生きた意味になるということ」が何度も出てくる。私たちは過去に戻れないけど、このことは生きる勇気を与えてくれると思った。誰かに生かされている、幸せになることを望まれていると思って、周りを思いやって生きていければと思う。

  • シリーズ第3弾。

    3作目ともなると、飽きを感じる部分もあった。
    ただ、個人的には過去の2作よりもメッセージ性の強い文章が多くあったように感じた。

    以下、抜粋。

    「魔法じゃないんだから、あの日、私があなたに声をかけたからって、現実が一変したわけじゃないでしょ?苦しい状況は何一つ変わらなかったじゃない?でも、未来に向かってがんばろうって、幸せにならなきゃってがんばったから、今のあなたがあるんでしょ?」

    「終わらない世界で、今、この瞬間に自分がやらなければならないことは、自分の気持ちに正直になることなのかもしれない。他人は関係ない。伝えるべき大切な人がいるのであれば、それは伝えなければならないのだ。」

  • シリーズ3作目。

    パターンが決まっているのである意味予定通りのストーリなんだけどけっこうグッと来ちゃうんだよね。

    本の最後に書かれている「私は思う。」で始まる一文はとても心に響きました。

  • 期待以上に良かった。結構序盤から泣けてしまって、電車の中で読んでて困った

  • この話は、コーヒーが出てからが面白いが、そこに行くまでが入り込みづらいと思う。登場人物が、漢字一文字の人が多く、あれっ誰だっけかなーとなってしまう。
    良い作品なんだけど、ちょっとそこが残念。

  • シリーズ3作目。死んでしまった人と寄り添って生きる、確かにそうだよなぁと魂を揺さぶられるかのごとく心にじんわりと響いてくる。
    最後もたたみかけるかのようなフレーズが心に刺さり涙がとまらなくなってきて。
    幸せになるために生まれてくる。
    そこが根底にあるんだろう。

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著者プロフィール

川口 俊和(かわぐち としかず)
大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。代表作は「COUPLE」「夕焼けの唄」「family time」等。本作の元となった舞台、1110プロヂュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。『コーヒーが冷めないうちに』で小説家デビュー。続編として『この嘘がばれないうちに』が刊行され、最新刊『思い出が消えないうちに』も2018年9月19日に発売。
『コーヒーが冷めないうちに』はヒット作となり本屋大賞にもノミネート。映画化され2018年9月21日に公開。

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