Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

制作 : 安原実津 
  • サンマーク出版
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本棚登録 : 1203
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763137241

感想・レビュー・書評

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  • 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法。よい人生を送るために必要な「思考の道具箱」。

    要点をメモして読んでいたら、ノート20ページ程になりましたが、その中から、すぐに役立ちそうな点を例として抜粋します。

    〇考えるより行動しよう
    文章を書くための最大の秘訣は何を書くかというアイデアは、「考えている」ときにではなく「書いている最中」に浮かぶ。この法則はありとあらゆる領域の活動に当てはまる。
    つまり、「考える」だけではだめで、「行動」しなければならないのだ。
    人生において自分が何を求めているかを知るには、何かを始めてみるのが一番だ。

    〇なんでも柔軟に修正しよう
    早いうちに軌道修正した人は、長い時間をかけて完璧な条件設定をつくりあげ、計画がうまくいくのをいたずらに待ちつづける人より得るものが大きい。

    〇支払いを先にしよう
    自分の銀行口座のひとつを「寄付口座」として、正当な理由のある出費のために、いつも一定の金額をプールしている。
    心が穏やかでいられるように、わざと自分を錯覚させる。
    ホテルに泊まるときには料金を前払いする。
    「お金」よりも「ストレス」を節約する。

    〇買い物は控えめにしよう
    「モノ」より「経験」にお金を使ったほうがいい理由。
    「モノ」の喜びは消えるが「経験」の喜びは残る。
    すばらしい何かを経験すると、その喜びは、頭の中にも心の中にもとどまりつづける。
    「仕事も経験のひとつ」
    経験で得られる喜びは、ずっと心に残りつづける。

    〇読書の仕方を変えてみよう
    よい本を選んで、二度読む。続けて二度読む。
    大切なのは「読む意味があるかどうか」
    30歳を過ぎたら、人生の残りの時間を出来の悪い本に費やすのはもったいない。

    まだまだ、続きますが(「52項目」)続きが気になる方は是非、本書を手に取ってご覧ください。

  • この本には、ベストではなく、ベターな人生の過ごし方が書かれている。
    もっとも心に残ったのは、最終章の「内なる成功を目指す」である。
    世の中には成功や幸福のテンプレートが多く存在している。例えばCMは、これをするとあなたは幸せになれますよ、というメッセージが常に込められている。また、長者番付など、まるでお金を持っていればいるほど成功者であるような印象を与える。
    だが、それらが果たして本当に成功だったり、幸せだったりするのだろうか。
    昨日よりも今日の方が楽しかったな。短期的であるかもしれないが、これも一つの成功である。
    成功は、見せびらかすものじゃなくて、しまっておくものだ。

  • 図書館で借りて読んだ。都心の区では70人予約で待っているのに、自分の住んでいる田舎の市では予約して2週間もまたず借りることができた。ラッキー。

    人生をより上手に生きるためのマニュアル。
    最新の心理学、ストア学派、バリュー投資家の思考、この3つから導き出される人生の知恵はとてつもなく重く深い。

    ちなみに、読書に関しても幾つか知恵を授けてくれる。
    ・続けて二度読むと、読書効果はほぼ10倍に膨れ上がる!30歳までは乱読。30歳以降は人生の残りの時間を出来の悪い本に費やすのはもったいない。
    ・「スタージョンの法則」あらゆる出版物の90%はクズ。
    など。

    10%の良書を大事に大事に読むこと。豊かな人生の条件だと思う。

    従ってこの本は購入して、時間をかけて2回以上読むことをオススメします。
    僕も近いうちに購入して、思いついたことをたくさん落書きしながら再読しようと思う。

  • 今まで読んだどんな自己啓発系の本よりも実りのある本だったと思う。むしろこれだけ何回も読むくらいの方がよっぽど血肉になるような気がする。

  • 目次を見れば終わりな気もする。
    確かにそうだよね〜と言うような金言集的な本だが、どこかの本でも言っているようなことがまとまっている感じ。
    何か目新しい発見があったかというと今の自分には?という印象を持った本。

  • よりよい人生を送るための52の思考法をまとめた本。

    単に著者の考えをまとめただけでなく、心理学や哲学の知見に基づいた内容になっており、納得性が高い。

    引用多数。手元に置いて再読したい。

  • よりよい人生を送るための52の思考法を紹介した本。
    内容としては共感できる部分が多い。
    個人的に印象に残っている思考法は以下。

    7.好ましくない現実こそ受け入れよう
    34.解決よりも、予防をしよう

  • 地に足がついた非常にバランスがよく実践的な自己啓発書。自然体で無駄な力が入っていないし、かといって何かを超越したスピリチュアルな感じも全くない。世界中でベストセラーになるのもわかる。

    この本が言っていることに納得できるのは、著者がニュートラルな立場から、きちんと事実を踏まえた上で「誰にでも伝わるように」ということを強く意識して書いているからだと思う。

    成功者が、上から下に向かって偉そうに語るような感じは全く受けない。自身が学んだことや、体験をもとに語られた他者の言葉を用いつつ、友人に語り掛けるように伝えてくれる。

    例えば、考えるときには思考の飽和点までにしておこうという著者の意見。
    「よくあるのが考えるな、とにかく動け」という主張だったり、逆に「とにかくよーく考えよ。考えが足りないことがすべての問題だ」という主張。

    本書は上記のような極端な意見を遠ざけ、現実を見据えた上で判断をしている。冷静で客観的であろうとしている。

    素晴らしい本だ。

    こういう本が書けるような成熟した素敵な大人になりたいと思う。

  • よりよく生きるための金言集。
    すでに聞いたことのある内容や、中には共感できない部分もあったが、研究や過去の事例に基づいた人生の指針には説得力と力強さがあり、自分の背中をいい方向へ少し押してくれた。

    迷ったとき、つまずいた時に何度も読み直したい。


    自分が一度や二度の失敗に固執してしまう、複数を試すことが当然であるという考えが持てないのは知識がなかったからだろうか。「秘書問題」の解は思っていたよりもずっと大きかった。
    選択肢を多くすること、スタートよりも修正に力を入れることに気を付けたい。
    また、「惨事」に対する自分の心の持ち方は勉強になった。日頃から少額でも寄付をすることで、以前より躊躇いなく幸せを感じられるようになった。

  • ジャケの雰囲気と「ストア哲学」というキーワードに惹かれてにとってみる.

    中身はありがちな,本当にありがちな自己啓発本.

    「どこに注意を向けるかが成功では大事な要因のようだ」みたいなそりゃそうだろってことをボールド体で書いているような本.

    やんわりとした「〜〜を心がけよう」「〜〜をしよう」
    ⇨具体例,偉人・著名人の言動の引用,筆者の解釈
    ⇨ほらね

    「思考法」とかいうとさも体系的で論理的,斬新なトピックを期待してしまうけど結局「あるある」が書いてあるだけだったりするんだなあということに気づいた.

  • 自己啓発本の中では有用な思考法が書いてると感じる本。
    行動を素早くすること、シンプルにすること、経験の喜びが重要で、ものよりもはるかに価値がある、など人生を生きていく上で、自分にFitする価値観が正しい可能性があることを示唆してくれる。
    良書を選ぶ年代に来ているので、その価値観も後押しされたようで、読む価値はあったかなと感じる。

  • 今年上半期の中で、自分にとって最も読んでよかったと思えた本。あたりまえのようなことが、意外となかなか難しいのだと感じる。気持ちが軽くなった。

  • 【気になった場所】

    世界を理解するために、いろいろな思考法がつまった道具箱があるといい

    文章を書くための最大の秘訣
    =何を書くかというアイデアは、考えているときではなく、書いている最中に浮かぶ
    →人生で自分が何を求めているかを知るには、何かを初めてみるのが一番

    重要なのはスタートでなく、修正技術

    大人になってから最初の数年間で大事なのは、人生の全体図を把握すること

    例)
    秘書問題
    100人中1人秘書を採用する最適な方法は?
    ・最初の37人を不採用にし、最も優秀な人を把握
    →100/e(2.718)=37
    ・その後の面接でさらに優秀な人が出たら採用

    支払いを先にする
    →心が穏やかでいられるよう、わざと自分を錯覚させる
    →お金よりストレスを節約する

    簡単に頼みごとに応じるな
    ・どんな依頼も5秒で決断する
    ・しっぺ返し戦略は遺伝子レベルで正しい
    =相手と同じ行動をとる

    戦略的に頑固になれ
    ・自分の誓約を立て守り通す
    →選択肢は一つだけという状況を自らつくる
    ・状況に応じて何度も決断をくり返すと、決断疲れになり、決断力が鈍る
    ・一貫した姿勢は自分のスタイルとなる
    →「ああいう人だから」と分からせれば勝ち

    本当に必要なもの以外は、排除する

    本音を出しすぎないように
    ・本音は、人に不快感を与えない気遣いが前提
    ・自分で自分のことを本当に分かってないかも
    ・時に自分を滑稽に見せてしまう
    ・外側との境界のない生物は長く生きられない

    意識的に二番目の人格をつくり上げる
    →本音を出しすぎず、約束を守り、自身の心情に従った行動を取れば、安定した信頼を勝ち取ることができる

    基本的な需要が満たされていれば、生活がより豊かになっても幸福度は変わらない
    例)
    世帯年収1,200万円以上は幸福度が変わらない

    仕事をする上で大切なこと
    ・得意×好き×評価されることを仕事にする
    ・その分野の第一人者になる

    ピークエンドの法則
    =人はピーク時と終わりしか記憶に残らない

    意見を発信するときに陥りがちな間違い
    ・自分の興味ないテーマに意見を述べる
    ・答えられない質問に発信する
    ・複雑な質問に性急な答えを返す

    人生の困難は解決するより避けるほうが早い
    →頭の良い人は問題を解決するが、賢明な人はそれをあらかじめ避ける
    →賢明さ=困難に対し予防措置を施すこと
    →予防措置に必要なのは、知識×想像力
    →一週間でし15分間、人生のリスクを考える

    成功の一番の理由=フォーカス
    →どこに注意を向けるかで決まる

    注意の向け方で重要なポイント
    ・新しいものと重要なものを混同しない
    ・無料のものは避ける
    ・マルチメディアとは距離を置く
    ・注意を分散させない
    ・情報強者になる

    読書効果を最大限に引き出す方法
    ・良い本を選んで、続けて2度読む
    ・読む意味があるかを判断基準に
    ・ミステリーやスリラーは対象外
    ・自分の読書カードのマス目は自分で決める
    ・読書歴が浅いなら、なるべく多く読む

    自分の頭で考え、自分の言葉で話す
    ・人は説明しようとして初めて、自分の知識が不十分なことに気づく
    ・自分の意見は、周囲の影響を受けやすい

    幸せな人生の秘訣=内なる成功を目指すこと
    →心の平静を手に入れること

  • 人生に大切なことを52の法則にまとめてある。
    「8.必要なテクノロジー以外は持たない」
    →メールやSNSは一見便利なツールに見えるが、それを処理することによる反生産性に着目(持たないことは不可能やけど…)。
    「37.読書の仕方を変えてみよう」
    20代はとにかく量を読む。30代からは良書を抜粋して二度読み込む。

    そのほかにも「感謝」を妨げるのは「慣れ」であったり、自己憐憫(自分はかわいそうだと思うこと)に浸らないこと(なんの問題解決にもならない)など確かになと思った。

  • スイスの作家による、よりよい人生を送るための思考法。52の具体的な思考の道具は、心理学研究、実践的な哲学、投資家の言葉などをベースにしている。行動すること、修正すること、SNSの評価から離れること、などはその重要性を再認識できる。「アプルーバル・シーキング・マシン」に陥りやすい現在人への警告など、納得する指摘も多い。 

  •  よりよい人生を送るためには、究極の原理や法則ではなく、さまざまな思考法を用いることが重要である。
     考えるだけでは簡単なので、まずは行動してみることで新たな気づきを得られるだろう。
     私たちは、最初の条件設定や計画を重視しすぎており、修正することを「失敗」のような悪いイメージで捉えている。完璧な計画作りに時間をかけるよりも、持続的に調整をほどこす方が合理的である。
     数少ないサンプルから全体をイメージすると、間違った判断をしてしまう可能性がある。できるだけたくさん試した上で、決断をするべきである。
     時間やお金、ストレスなどの事実は変わらないとしても、起きてしまった出来事を前向きに解釈するだけで、穏やかにいることができる。
     人が頼みを聞いてしまうのは、本能的な反応である。しかし時間や自由な意志を浪費するくらいなら、五秒で決断した方がいい。
     柔軟な対応では、決断に疲れたり、目標に到達しなかったりする。むしろ妥協しない強硬な行動を取った方が、周囲からの評価も確立するし、目標にも近づける。
     人生に失敗はつきものである。失敗という現実は変わらないのだから、まずはその現実をありのまま受け入れ、失敗の原因を取り除く努力をして、失敗を繰り返さないことが重要である。
     一見便利に思えるものも、「反生産性」という観点からみると、実は時間やコストのかかるものが多い。本当に必要なものなのか、生活を検討し直すべきである。
     よい人生を求めるよりも、「ダウンサイド」を避けることに集中することで、人生はおのずとうまくいく。
     いまのあなたの成功も能力も、あなた自身によって手に入れたものではなく、偶発的な遺伝子の掛け合わせと環境によってつくられたものである。よって、おごることなく謙虚な姿勢で、惜しみなく分け与えるべきである。
     自分の感情とは不確かなものであり、重く受け止めてもよい人生にはつながらない。それならば自分の感情とは真面目に向き合わず、気にしない方がいい。
     本音をあけすけに語ることは、周囲を不快にさせたり、自分を滑稽に見せたりするだけである。むしろ対人用の「二番目の人格」をつくることで、相手から信頼され、内面も安定する。
     特定の要素だけに意識を集中させてしまうと、つまらないことに人生を浪費してしまう。十分な距離を置いて、全体的にとらえることが重要である。
     物質的な「モノ」の消費によって得られる幸せは次第に小さくなり、いずれ消えてしまうが、仕事も含めた「経験」によって得られる幸せは、ずっと心に残り続ける。
     基本的な需要が満たされていれば、お金が増えたところで幸福度は変化しない。他者や過去の自分と相対的な豊かさを気にするよりも、別の要素に目を向けるべきである。
     自身の「能力の輪」を意識し、無理に越えないようにすることが大事である。自分が苦手だったり、できなかったりする能力は、輪の外側にあると割り切って、自分の得意なことに時間を費やすべきである。
     ひとは短期的な変化や展開を好む傾向にあるが、大きな成功を手に入れたいならば、何事にも落ち着いて、ひとつのことに長期的に取り組み続けた方が価値がある。
     天職を求めて、仕事を重視しすぎることは人生を台無しにしかねない。自分の「心の声」を傾聴しすぎず、得意なことや好きなこと、人から高く評価されることを仕事に選んだ方がよい。
     ひとは本能的に他者からの評価を気にしてしまうが、他者からの評価はコントロールできないものであり、不自由な生き方を強いられてしまう。それよりも自分の基準に適う生き方を全うするべきである。
     自分の性格や価値観は変化するが、他者の性格や価値観を無理に変えることはできない。ならば初めから、他者の性格を変えなければいけない状況を避ける、すなわち自分と波長の合わない人たちとは付き合わない方が合理的である。
     人生における小さな意義、すなわち個人的な目標を持つことは重要である。なぜなら目標があることで、そのために努力し、正しい決断をしやすくなる上に、人生の満足度も向上する。目標がなければ何も達成できないのだ。
     経験していた「瞬間」よりも、それを思い出している時の方が総じて幸福度が高いのは、その出来事のピークと終わりだけが記憶に残るという「ピーク・エンドの法則」が原因にある。それによって私たちは思い出づくりを重視しがちだが、現在に意識を向けて充実した人生を送るべきである。
     経験そのものの価値は、どれくらい記憶に残るかで決まると思われがちだが、たとえ記憶に残らなくても私たちは確実に経験しており、記憶の過大評価・経験の過小評価の傾向にある。未来について考えなくていいわけではないが、長期的な計画を立てた上で、「いま現在の経験」に集中するべきである。
     私たちが思い描く「自分像」は、リアリティに欠け、大概間違っている。なぜなら脳の記憶領域には限界があり、ストーリーをつくって記憶しているので、都合のいい事実ばかりが並べられてしまう。例えば日記をつけて読み返すなどして、ありのままの自分を見つめ直すことも必要である。
     死について考えてみても意味はない。なぜなら、ピーク・エンドの法則が人生にも作用し、人生の価値を正確に評価することはできないからである。加齢も死も、誰にも避けられない「代価」であり、よい人生を過ごすことについて考える方が価値がある。
     人間が体験するひとつひとつの瞬間には、直接的な楽しみである「快楽の要素」と、その瞬間に意義を感じる「意義の要素」の二つがある。幸せな人生を送るためには、両者のバランスを保つべきである。
     絶対に譲れないポリシー、すなわち「尊厳の輪」を構築することは重要である。それには合理的な説明や理由はいらないし、むしろそれによってより筋の通った論理から守ることができる。尊厳の輪は小さいままにしておくことで、矛盾が生じにくく、責任を持って守りやすい。
     私たちの「尊厳の輪」は、日々攻撃を受けており、しっかりとした信念を持っていなければ、他人の目的に合わせて動く操り人形となり、自分が消えてしまうだろう。攻撃してくる相手より優位に立つためにも、強力な「尊厳の輪」を持つべきである。
     現代において、経済の論理による「取引」が人生のさまざまな領域に入り込んできている。決断を繰り返すことで時間を無駄にし、自尊心や抵抗力をなくさないためにも、交渉の余地のない「尊厳の輪」の境界をはっきりさせておくべきである。
     不安とは、進化する過程で組み込まれた機能だが、現代の人々は恒常的な不安に苛まれており、それは慢性的なストレスや寿命にまで影響してしまう。不安に対する対処法としては、例えばメモに書いて心配事に使う時間あらかじめ決めたり、考え得る最悪の結果に対して保険かけることなどが挙げられる。
     私たちは、興味のないテーマや答えのない質問、複雑な質問にまで性急な回答をしがちである。深く考えてもいないテーマに直感で答えを出し、その答えを正当化するために後から理由を探すという傾向がある。軽率に答えることを少なくすることで精神的な落ち着きを得られ、また意見を述べる場合は、考えを書き出して確実性を確かめるべきである。
     現代も不幸な出来事によって、精神的な打撃を受ける可能性が大いにある。そのような場合に備えて、運命という存在を受け入れ、すべてが永遠に続かないこと、人生に負の要素はつきものであること、そして誰からも取り上げられない精神的な対処法を充実させておくべきである。
     生物が進化する過程で組み込まれた「嫉妬」という感情は、最も有害で、人生の満足度を下げるものである。その対象は、自分と似た人たちに向かい、無意識に相違点だけに焦点を当ててしまっている。自分よりよい人生を送っている人がいるという事実を認め、ソーシャルメディアなど比較せざるを得ない機会を避けるべきである。
     賢明さとは、知識の蓄積ではなく、困難に対して予防的措置を施すことである。それは一見目立たないため、私たちは過小評価している。一週間に十五分でいいので、想像力を駆使して「大きなリスク」を先取りし、その原因を分析し、現実にならないよう取り除く努力をするべきである。
     世の中の惨事に対しては、精神的バランスを失わないよう、個人的な戦略が必要である。その方法として、①個人の限界を理解すること、②寄付をすること、③情報を制限すること、④災いはなくならないこと、⑤あなたの責任ではないこと、などが挙げられる。
     人間が持つ重要な資源として、時間とお金、そして注意が挙げられる。情報過多の現代において、どこにどう注意を向けるかを意識的に学ぶ必要がある。注意で重要なポイントとして、新しいもの=重要なものではないこと、無料やマルチメディアは避けること、そして情報の奴隷にならずに強者であること、などが挙げられる。
     読んだ本の内容が記憶に定着しないのは、読み方が間違っているからである。注意を散漫するのではなく、例えばよい本を続けて二度読む、のような「没頭」が重要となる。読書法のポイントとしては、読む価値があるかどうかを本を選ぶ判断基準にする、最初のうちはできるだけ多くの本を読む、などが挙げられる。
     私たちは、説明しようとして初めて自らの知識の不完全さを知るように、普段からきちんと考えてすらいない。そしてイデオロギーや教義などの周囲の知識に頼ってしまうが、それでは世界観が狭まる一方である。説明が用意され、反論の余地のない、不明瞭な「教義」からは距離を置き、自分の頭で考えて、自分自身の言葉を見つけるようにするべきである。
     自分の幸せに気づくための戦略として、「心の引き算」が挙げられる。現在得たものを失っている状況に、抽象的ではなく、具体的に入り込むのである。それは、感謝の気持ちを維持する際の難点である、感謝を向ける「相手」と「慣れ」からも無縁である。
     相手を理解するためには、想像するだけでなく、本当に相手の立場になるべきである。思考と行動はまったく異なる別の領域であり、実際に役割交換することが相互理解につながる。実践的な方法として、小説を読むことで、主人公の人生を一緒に経験することが挙げられる。
     現在抱える問題や過去の不幸な出来事から、自分をかわいそうと思っても、何の意味もないし、何も変わらない。それはむしろ状況を悪化させ、周囲からも敬遠される。過去の不幸から現在を総括するよりも、いまできることに力を注ぐべきである。
     世界は不公正さに満ちているが、世界は道徳とは無関係にできており、その現実を受け入れ、耐えるべきである。なぜなら世界に公正さを保つためのシステムは存在せず、それよりも自身の日常生活に意識を集中し、成功や失敗も冷静に受け止めるべきである。
     現代は、中身をともなわず、形ばかりを追い求める「形式主義」が蔓延している。本質を理解せずに、成功した人の形だけを真似ても何の意味もないのである。
     かつては多才な人が求められていたが、定住による役割の細分化以降、スペシャリストが求められるようになった。今もなお私たちは多才さに憧れ、スペシャリストであることに後ろめたさを感じてしまうが、成功するためには自分のレースを見つけて勝てばいいのである。
     社会は軍拡競争に満ちており、例えば残業時間や持ち物、SNSの充実度、趣味の成果など、きりがない。軍備を拡張する過程では有意義に思えてしまうので、競争に参画していることを自覚しにくいが、馬鹿げた競争からは身を引くべきである。
     ほとんどの人は何らかの「組織」に属しているが、どこにも属さない部外者が変革を起こすことが実に多い。彼らは時間の節約ができ、客観的にシステムの欠点や矛盾を洞察することができる。ただし、そのような生き方は社会から拒絶される危険もあるので、組織に属したまま、彼らと交流を持ち、斬新な視点を取り入れる方がいい。
     私たちの脳は常に何かを「期待」しており、それは定期的な出来事だけでなく、不定期な出来事にまで及ぶ。しかし非現実的な期待は、幸福感を損なうだけである。失望を避けるためには、これから行うことの「必然」と「願望」と「期待」をはっきり区別し、期待に低い数値で評価するとよい。
     世界にはくだらないものが溢れており、すべてのものの90%は価値がないと考えてよい。価値のあるもの、質のよいものはごくわずかであり、良し悪しを見極め、くだらないものにいちいち飛びつくのはやめた方がいい。
     私たちは少なからず自尊心を抱え、自身のことを過大評価しているが、自分を重要視する度合いが低いほど人生の質は向上する。自尊心が高いと自信過剰になり、周囲を過小評価することで敵を作ってしまう。意識的にエゴを抑えて謙虚である方が、人として尊敬されるだろう。
     私たちは、歴史上の偉人の存在などから、世界を変えられると信じているが、それはまったくの幻想である。フォーカシング・イリュージョンによって自身の仕事を過大評価し、意図スタンスによって、変革は誰かの意図が働いたと考えがちである。しかし実際には、世界の歴史に秩序などなく、偶然の産物であり、登場人物のひとりにすぎない「偉人」を崇拝しない方がいい。
     世の中で偉人とされる人たちは、歴史上のただの登場人物にすぎず、たとえ彼らが存在しなくてもいずれ成し遂げられたことをしたにすぎない。私たちも同様に、世界全体の構造からすれば取り換え可能な存在にすぎず、自分を重要視せずに謙虚であるべきである。
     現代社会における成功は、物質的な成功によって評価される傾向にある。しかし成功の定義は時代によって移り変わると同時に、物質的成功は偶然の産物にすぎない。それよりも心の充実や平静をもたらす「内なる成功」を手に入れるために、自分の内側に集中するべきであり、コントロールできないことに一喜一憂するべきではない。
     最後に、よい人生とは何か定義することは難しいが、少なくともよい人生とはどんなものでないかを言い表すことはできる。しかし私たちは、自分たちが住む世界を理解していない。なぜなら文明の進化のスピードに対して、脳の進化が追い付いていないからである。そのために本書で示したような様々な思考法が必要となってくる。よい判断やよい行動をとることができれば、必然的によい人生になる可能性は高まるだろう。

  • 流し読み。
    「本音を出しすぎるな」っていう所が心に残った。
    確かに出して良くないことの方が多い。
    でもストレス溜まるよな…。それはどうしたら良いんやろう。
    話すのも自分の精神衛生上必要な場合もあるような気がする。

    全体的に、あんまり好きになれなかった。

  • 52章からなる思考の道具箱
    色々な選択で悩んだり、目標を持ってもなかなか実現できなかったりして、情けない自分と向き合いたいと思って読んでみた。周囲に配慮、気遣いしながらも、自分は自分でいいんだ、と思えた。得意なこと、好きなこと、評価されること、能力の輪の中で力を発揮していけば良い。

  • 何度も読み返して、実践できるようになっていきたい。
    最後の付録部分まで、読まずにはいられない本。

  • 目新しいことは特になく、学術的な根拠に基づいた自己啓発のまとめ本のような印象。だからそれぞれのフレーズに理解はするけど引用が多すぎて内容が薄い。
    ただ、自己啓発本を読んだことがない人は、トレンドの自己啓発本をたくさん読むよりこの1冊に絞ったら良いと思う。

    個人的にはエッセンシャル思考や、嫌われる勇気の方が深みがあると思うでそちらを繰り返し読みたい。

  • 文明は急激に発展したが、我々の脳は旧石器時代のままだ。人間の直感があてにならないのは、当然とも言える。だから私たちには、いろいろな思考法が詰まった道具箱が必要なのだ、と、筆者は言う。
    本書で挙げられている思考法は、主に、心理学、ストア派哲学、投資関連書籍の3点だ。直感にただ従って行動する前に、ちょっと立ち止まって本書の思考法を思い出せば、人生をよりうまくやっていけるはずだ。

    ボクにとって、とくに興味深かった思考法を1つ挙げるとすれば、「31.急性に意見を述べるのはやめよう」をとりあげたい。最低賃金は引き上げられるべきか、といった難しい問題に対しても、我々は何らかの答えを直感で出そうとする。たとえばあなたは、低い給料で働く人は可哀想だから、最低賃金はあげるべき、と答えるかもしれない。だが、標準的な経済学の導き出す答えは、「最低賃金があがると失業が増える」だ。経済学の理論通りなら、もっと可哀想なことになってしまう。あなたはきっとそれを望んでいないはずだ。もちろん、上記の理論は現実世界を単純化しすぎてしまっているし、最低賃金をあげた方がいいという研究もたくさんある。ただそれらを知らないままに、最低賃金を引き上げるべき、と軽率に主張することが果たして好ましいことだろうか。
    筆者によれば、答えを発信する際に私たちが犯しがちな間違いが3つあると言う。自分が興味のないテーマにも意見を述べてしまうこと、答えられない質問にまで発言してしまうこと、複雑な質問に急性な答えを返してしまいがちなこと、の3つだ。しかもタチが悪いことに、我々の脳は直感で出した答えを正当化しようとして、裏付けとなる理由やエピソードを大急ぎで探し出してしまう。
    筆者はそういうときは、「わからない」と答えることを勧める。たしかにこれは勇気の要ることかもしれない。自分の知識のなさを露呈しているようなものだからだ。だけど、すべての事柄を知り尽くしている人間がいるはずもないし、知っていても答えがでない問題もある。これだけ複雑な世界で、知らないことがあるのは当然だ。これからは、勇気を持って「わからない」と答えよう。わからないものはわからないのだ。

  • 人生を生きるコツ的なもの。項目が多いので印象には残りにいけど気になったものはブクマしたので後で読み直しやすいのは吉。この本で言われている通り2回続けて読んだけど頭に残る度合いはあまり変わらない。実は新情報があまりなかったのだろうか。

  • わかりやすい具体例で、人生の教訓となる事柄が述べられている。
    7つの習慣についで、人生のバイブル本となった

  • 思考の道具箱
    バフェットのビジネス・パートナーであるチャーリー・マンガーに学ぶところが多い
    ①過去40年の心理学研究の成果 ②ストア派の思想 ③投資関連書籍 が導き出すコツをひとつに収斂

    ・何を書くかというアイデアは書いている最中に浮かぶ
    ・飛行中、期待が予定されたルート上を飛んでいるのは飛行時間全体のゼロ%。絶えず補助翼が修正している。些細な修正も計画が間違っていたことの証拠に思えてしまうので修正に抵抗を感じるが、実際には状況に合わせて何度でも計画に変更を加える
    ・メンタルアカウンティング(心の会計)/心が穏やかでいられるように、事実を前向きに解釈する
    ・ピーク・エンドの法則(ダニエル・カーネマン)/旅行の記憶は「ピーク」と「終わり」だけで残りは忘れてしまう
    ・囚人のジレンマ競技会で勝利するのは「しっぺ返し戦略」。チンパンジーの互恵的利他主義と呼ばれる行動(仲間がお返しに獲物を分け与えてくれることを期待して自分の獲物を分け与える)も同じ。これをすうr仲間の遺伝子が受け継がれ、生き残った。
    ・互恵的利他主義にはふたつの危険がある。誰からから好意を受け取るとお返しをする義務があるように感じてしまい、その人の頼みを断れなくなってしまう。そして、無意識のうちに「時間」よりも「理由」を優先させて正当化してしまう。
    ・頼み事をされたら5秒考えて決断する。ほとんどノーになるが、それで人でなしと決めつけられることはほとんどない。毅然とした態度に尊敬の念を抱く。
    ・体重が増えつつある人は、体重とはあまり関係ない(例えば仕事)ことに興味の中心を移していく。やせることよりもラクだから。自己欺瞞をなくすことが確実で長く続く幸せを手に入れる条件。好ましくない現実こそ受け入れる必要がある。
    ・病気、身体的障害、のショックは思っているほど長続きしない。その他のダウンサイド/アルコール依存、麻薬、慢性的なストレス、騒音、長い通勤時間、嫌な仕事、失業、不安定な結婚生活、自分への過度な期待、貧困、借金や経済的依存、孤独、愚痴っぽい人たちとの付き合い、周りの評価を気にしすぎること、他人と常に比較されること、被害者意識、自己嫌悪、慢性的な睡眠不足、怒りや嫉妬、などは慣れることがなく、処理が容易でなく、人生の質を下げる。
    ・「何を手に入れたか」で人生の豊かさは決まらない。上記のようなダウンサイドを避けるのが何よりも重要。賢くあろうとする代わりに、愚か者になるのを避けているだけ(マンガー)
    ・すべては目に見えない偶然の結果。自分が手に入れた成功のうち、個人的な成果が占める割合はゼロ%。生まれた国、親、偶然。だから、「謙虚であれ」。そして、幸運に感謝すること。成功したなら、寄付をすること。
    ・感情はあてにならない。自分のネガティブな感情は重く受け止めなくていい。自分の一部として感じることをやめ、飛んできては去っていく鳥のようなものだとイメージする。自分に属していないかのように感じる。
    ・「周りの人の感情」は常に重く受け止めるべきだが、「自分の感情」とは真面目に向き合う必要はない。
    ・表面的な付き合いしかない人に本音を出しすぎないようにする。安定した信頼を勝ち得るための「職業上の外向きの顔をもつ。自分の内側の世界の外務大臣になる。
    ・フォーカシング・イリュージョン(ダニエル・カーネマン)特定のことについて集中して考えているあいだはそれが人生の重要な要素のように思えても、実際にはそうではない。そこに意識を集中させると、人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまう。マイアミビーチの天候にだけ意識を集中させて生活全体の快適さを考えるようなもの
    ・「能力の輪」を意識しながらキャリアを築く。自分に向いている何かを見つけ、その中に留まること。「私は天才ではない。私にはところどころ人より優れた点があって、そういう点の周りからずっと離れないようにしているだけだ」(IBM創業者 トム・ワトソン)
    ・「能力の輪」の内側は穏やか。間違った思い込みや考えに対しても対応措置がとれ、従来の慣習を打ち破るようなリスクを冒すこともできる。先を見通し、事態を予測できる。
    ・長い時間をかけて一貫して何かに取り組んだほうが大きな成功が得られる。緩慢で退屈そうに見えて時間のかかるプロセスがもっとも大きな成果を生み出す
    ・人生は静かな方が生産性が高い。せわしなく動き回るのを控え、何事にも落ち着いて長期的に取り組む。「能力の輪」をつくりあげたらその内側に長く留まる。パートナー、住まい、充実感のある趣味を見つけた場合も同じ。「何も優秀である必要はない。ほかの人間よりも少し賢くあればいい。ただし、長い長い期間にわたってね」(マンガー)
    ・SNSの評価から離れよう/「周りがあなたをどう思うか」は、あなたが思っているよりもずっと、どうでもいいこと。狩猟採集時代の遺伝子がセットされているだけ。
    ・「現在」と感じる「瞬間」は「約3秒間」。いま体験していると感じることは約3秒の間に起きた出来事。1日当たり約2マンの瞬間を体験し、平均寿命まで生きたとすると約3億の瞬間を体験する。これらの「体験している私」はほとんど何も覚えていない。
    ・「思い出している私」は捨てられなかったほんのわずかの記憶を集め、評価し、整理する意識の部分。
    ・あなたは幸せですか? この質問に答えてみるとこのふたつの私の違いがわかる。この3秒の精神状態を応える「体験している私」と、最近の気分や人生への満足を答えた「思い出している私」。まずいことに、この二人の意見はめったに一致しない。
    ・夏休みに対する学生たちの幸福度は「夏休みを終えた後」のほうが「夏休みを過ごしている最中」よりも高いという研究結果がある。思い出は美化され、よく見えるようになる。
    ・「体験している私」は体験する出来事の長さを誤認する。(持続の軽視)
    ・短期間に集中して得られる喜びを過大評価し、長期にわたって手に入る静かで平穏な喜びを過小評価しがちなのも、「思い出している私」の勘違いが原因
    ・本当に充実した人生を送りたいか、アルバムだけを充実させたいか
    ・長期的な計画を立てて、計画ができたらそのうちの「いま」にだけ意識を集中させよう。
    ・死の直前にどう感じるかは、それまでの人生とはまったく無関係。だから死ぬときのことを考えてみても何もならないし、死の瞬間についてばかり考えていたら、よい人生を過ごすことから意識がそれる。よい人生を過ごすほうが、よい死を迎えるよりずっと大事。
    ・不安に対する3つの対処法。「私の心配ごとメモ」をつける。すべて書き出し、毎日新しいページを使う。「ある心配ごとが頭から離れなくなっていることに気づいたら、それについてわざと必要以上に考えこむのが一番いい。そうすれば、病的な心配ごとは頭の中から自然に消滅していまう」(バートランド・ラッセル)それでも消えないものだけが、本当に危険で対応が必要な問題。
    ・ふたつめは、保険に入って有効期間中の心配事を減らすこと。みっつめは、仕事に精神を集中させること。仕事は心配ごとから気をそらす最良のセラピー。仕事への精神集中や仕事で得られる満足感は瞑想より不安の抑制に効果的。
    ・嫉妬は不幸を招く最も大きな要因のひとつ(バートランド・ラッセル)。抑え込むのも簡単ではない。嫉妬は自分と似た人にしか抱かない。ソーシャルメディアや同窓会など、自分と似た人と比較せざるをえないような機会を避けるといい。
    ・フォーカシング・イリュージョンに陥って、ひとつの相違点だけに意識を集中させて比較してしまうことに注意。誰かの持ち物をうらやましく思ったとしても、実際にはそれらはあなたが思うほど重要なものではない。
    ・自分自身が嫉妬の対象にされたときは、謙虚になり、その人の苦悩を最小限にとどめること。成功した後の最大の課題は、その成功について口をつぐんでおけるかどうか。
    ・賢明さとは、予防的措置を施すこと。起死回生させた経営者よりも、破綻させなかった経営者のほうが賢明。人生で起こりうる大きなリスクについて集中して考える。それが起きたときを想像し、時をさかのぼって原因を徹底的に分析する。そして、問題が現実にならないように、予測される原因を取り除いておく
    ・「新しいもの」と「重要なもの」を混同しない
    ・注意を分散させない
    ・どこに注意を向けるかで、幸せを感じるか決まる。体がいまどこにあろうと、意識は注意を向けている場所にある。情報を取り込むときには、食事や薬に対するのと同じくらい、批判的に厳格に慎重になろう
    ・よい本を選んで、二度読む
    ・「まだ持っていないものについて考えるよりも、いま持っているものを持てていなかった場合、どのくらい困っていたかについて考えたほうがいい」(ストア派の哲学者)
    ・思考と行動は別の領域のものだと区別できれば、その事実を利用できる。教会と軍と大学は内部の人材を登用するので、指導する立場の者が下の人たちがどう感じているか具体的に把握できるので安定する。だから、質のよい小説を読む。誰かの運命のアップダウンを一緒に経験し思考と行動の中間に位置する。
    ・パヴァロッティ 衣装をつけろ/物語では胸を打つが、自己憐憫は間違った感情
    ・カーゴ・カルト(積荷信仰)戦争が終わって島民たちが空港を再現する儀式
    ・片方の足は社会の組織の中に固定しつつ、どの組織にも属していない人たちと交友関係を結ぶ(心の底から彼らの仕事に関心をもつ、社会的地位をちらつかせない、寛容に接する、自分も何か与える)
    ・頭の中にある考えが「しなければならないこと(必然)」「したいこと(願望、好みや目標)」「できればいいなと思うこと(期待)」のどれにあたるか見きわめる
    ・「願望」を人生の必然事項のように考えていると、気難しく不機嫌になる。どんなに聡明な人でも馬鹿げた行為をすることになる。人生の「必然」事項だと思いこんでいるものはできるだけ早くそのカテゴリーから外した方がいい
    ・「願望」のない人生は味気ないが、願望の実現を人生の目標にしてはいけない。必ずかなうわけではない。コントロールできないものがあり、人生の幸福にとっては取るに足りない。
    ・「必然」「願望」「期待」を区別したあと、これからすることの「期待」を0から10のあいだで評価する。0:悲劇的な出来事を予想、10:一生をかけた夢がかなう。そして2点を差し引き、その数値を頭の中に定着させる。こうして根拠もないのに感覚だけで期待をつくりあげて、不要な失望を避けることができる。
    ・「スタージョンの補足」あらゆるものの90%はがらくた。少数の価値があるものだけを選ぶ。
    ・それがくだらないものかどうか確信がもてないときは、それはくだらないものだと思って間違いない
    ・自分を重要視する度合いが低ければ低いほど、人生の質は向上する。余計な労力が必要になり、自己奉仕バイアスに陥り、敵をつくる。
    ・物質的な成功を手に入れられるかどうかは、100%偶然によって決まる
    ・アタラクシア/「内なる成功」とは「平静な心」を身につけること
    ・ストックデール 戦闘機からの脱出と拘禁生活について語った動画 You Tube

  • よりよい人生を送るための52の思考法をまとめた本。読み返すほどの本ではなかった。

  • シンプルに、自分に集中して、心の平静を保ち生きる。

    成功の定義を外的な基準に依拠しない。
    なぜなら、世の中的な成功の基準は、時代によって大きく異なるから、気にしても意味がない。

    ウォーレン・バフェットも、石器時代に生まれれば真っ先に死んでいただろう。木登りできないし、足も速くないから。

    自分を重要視しすぎない。
    自分の感情に振り回されない。
    内なる心の静けさを大切にする。

    自己啓発本というよりは、禅ぽい思想本に近いかも。
    というより、禅的な発想は、意外にも普遍的なものなのかな。

    備えは大事。その上で、期待しない方が人生の満足度が大きい。
    淡々とよく生きる。「内なる成功」とはそういうことか。
    これが禅となると、成功さえ目指さない、という境地になるのだろうが…。

    読んで損はないと思う。

  • 自己啓発書は基本言われてみたらまあそうだろうとは思う。でもまあそうだろうと思いながらもまあそうだろうと思うことができなかったり忘れてしまうものだ。身を引き締めたくて読んだ。

  • 当たり前だけど普段忘れがちなことが整理して書いてある。落ち込んだ時には読み返したい。

  • 現状を維持するためには、周囲の変化に合わせて進化しつづけなければ、生き残ることはできない。
    (引用)
    Think clearly、ロルフ・ドベリ著、サンマーク出版、2019年、355

    人生を歩むとき、日々、様々な出来事に遭遇し、その出来事に対して思考を張り巡らし、決断することを迫られる。
    例えば、普段の買い物から始まり、読書の仕方、簡単な頼みごとを引き受けるかどうかなど。
    本書は、そんな身近な話題から、人生の成功、さらには死に至るまで、人生に必要不可欠な「思考」のアドバイスを提供してくれる。

    冒頭に記した本書の言葉を聞いて、私は、進化論を唱えたダーウィンの名言とされるものを思い出した。

    生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。

    本書では、「変化合わせて進化する」ということは、「不毛な争いを避ける」という意味で使われている。
    つまり、あなたがその第一人者であり、なおかつ軍拡競争とも無縁でいられる分野を見つけることができれば、競争に巻き込まれず、不毛な争いを避けることができるのだという。
    本書では、このような52の人生に役立つ思考法が散りばめられている。

    私は、あまりこの手の本を読まない。
    しかし、本書は、今まで私が歩んできた人生の考え方がこれでよかったのかを確認できた。
    そして、この本を読んで、残りの人生、楽に生きられるような気がした。
    ぜひ、多くの人におすすめしたい。

  • 人生をより楽しみ、充実して過ごすためのヒントがたくさんある。
    ムダをなくし、シンプルに生きていきたい。
    謙虚になることで、心が拓くと思う。

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