Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

  • サンマーク出版
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  • / ISBN・EAN: 9784763137241

感想・レビュー・書評

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  • 2.何でも柔軟に修正しよう と 6.戦略的に頑固になろう
    という矛盾した思考法を同時に紹介するほど八方美人である。
    もちろんどっちも大事なことはわかるが、あえてつらつらと矛盾した話を章立てて書くのは冗長だ。

    思考の分類は全部で52あるらしい。重複してたり矛盾してたりするけれど、役に立ちそうなものを自分なりの言葉に変えて貼り付けておく。

    考えるより行動「思考の飽和点に達したらそれ以上考えても泥沼」
    大事な決断をするときは十分な選択肢を検討する
    支払いを先にする「お金よりも”ストレス”を節約する」
    安易に頼みごとに応じない
    戦略的頑固「宣誓することの強さ」
    柔軟一辺倒では不満が募り疲れがたまり気付かないうちに目標から遠ざかってしまう。
    好ましくない現実こそ受け入れる
    自己欺瞞とよい人生は共存しない。
    失敗の原因を突き止める度に人生は上向く。
    必要な技術以外は持たない「本当は必要ないものを排除する」
    幸せを台無しにするような要因を取り除く
    「勝つことではなく負けないこと」
    「何を手に入れたかではなく、何を避けるか」
    「ダウンサイドを避ける」
    謙虚でいる「すべては目に見えない偶然のおかげ」
    感情は不安定・不正確・信頼性に欠ける。過去の出来事・事実に目を向ける。
    感情は飛んできて去っていく鳥のようなものだが、ネガティブな感情は自分の意志では取り除けない。自分の感情なんて全く当てにならない。周りの人の感情は常に真剣に受け止めるべき(他人の感情を読むのは得意)だが、自分の感情とは真面目に向き合う必要はない。
    口にした約束を果たすからこそ尊敬されるのであって、自分の心の内を語っても尊敬は得られない。むしろ、自分を都合のいいように利用して下さいと差し出しているようなもの。
    外向けに「もう一人の自分」をつくる。
    所得や資産のわずかな変動に、いちいち反応しない。裕福な人と自分を比較しない。金銭的な余裕ができたらお金以外の要素で決まる。
    能力の輪の形成に必要なのは時間。
    あと執着(対義語は嫌悪ではなく興味)。
    欠点よりも能力の方に目を向ける。
    不足している能力に不満を感じるのはやめよう。
    能力の輪の内側は無敵。先を見通せ、ミスに対しても適切に対応できる。
    自分の向き・不向きの境目をはっきりさせる
    SNSの評価から離れる
    目標を立てる。幸せを感じるかどうかは、目標を達成できたかどうかで決まる。目標があれば正しい決断を下しやすくなる。
    出来事の記憶をストーリーにして要約する。
    賢明さとは予防措置のこと。
    どこに注意を向けるかというフォーカスが成功のための大きな要因。
    注意力・時間・お金は有限な資源。
    楽しさとやりがいの両方を目指す
    嫉妬を上手にコントロールする
    本当に価値があるものを見極める
    自分の人生に集中する

    最後はダラダラでもっと整理してほしい文章。
    何が言いたいのかよくわからないが、結局
    内なる成功に向けて努力せよ!
    で締めくくる。外の世界ではなく内なる世界に集中しろよと。んー、これを言うために長文を読まされたのかと思うとひどく時間を無駄にしたように感じて星4にしてたけど3に下げた。

  • オーディブルで購入。上位者になろうとするのではなく、愚か者にならないようにする、というような言葉が印象的だった。「このくらいいいか」と思った愚かな行動を減らすほうが大切なんだろうな。そして、そのほうが難しいんだろうなとも思う。

  • 一般的な心の持ち方。
    自分自身がコントロール出来ることに集中せよ、というのが根底にある。

  • 著者はとても理性的な考え方の持ち主で、理性を失いがちな自分には参考にすべき思考は多々あった。

    依頼を受けるかどうか5秒で判断するルール、「能力の輪」から外れることには時間を割かない、自分の感情に従わない…なんてのは、日々役立つ考え方。

    とはいえ、考え方が自分に馴染むまでは、トレーニングが必要そう。

  • 目次を見れば終わりな気もする。
    確かにそうだよね〜と言うような金言集的な本だが、どこかの本でも言っているようなことがまとまっている感じ。
    何か目新しい発見があったかというと今の自分には?という印象を持った本。

  • 良い人生を送るための思考法

    簡単にまとめると、最後の方のこの言葉に集約されるかな。

    内なる成功とは心の充実さと平静さを手に入れること。

    その為に1日1日を最高の1日にしよう!

    心の充実はその人その人で変わるので胸に手を当ててみて考えてみます。

  • より良い人生を送るための攻略本といった感じ。
    特に「尊厳の輪」の話はSNS時代を生きる現代人にとって響くように感じた。
    自分にとっての信念、価値基準を持ち、それを自覚すること。
    これが無くては他人に自分が食われる、流される。

    これは他者の人生を生きるな、というアドラー心理学のようであったし、
    自分の中に毒を持てにある、信念を貫き通す人生の美学にも通ずるものと思った。

    人生のヒントは52もあり一読しただけでは全て身になっていない感は否めない。
    本書中で書物は2度読みすることで内容の記憶率を10倍にすることが出来るとあって。
    本の二週目は正直抵抗があるのだが、試してみて効果の程を実感してみたい。

  • 書店のビジネス書コーナーで目に留まり購入。成功哲学というよりも副題の通り「よりよい人生を送るための思考法」が紹介されている。
    「なるほど」と思う項目は幾つかあったが説明や参考例が多すぎるのか読み進むにつれ回りくどく感じた。内容自体は興味深いだけに少しもったいない。

  • 世界を理解するためのいろいろな思考法がつまった「道具箱」。ストレスを引き起こすような考え方を避けて心を充実させること、それを実現するための具体的ノウハウ。最新の心理学研究やストア主義をはじめとする哲学、投資家の思考に至るまで。

    どれもわかりやすく納得できる、バランスのよい、珠玉の言葉ばかり。52個もあるので、週替わりのカレンダーにしたらよさげです。

  • 誰しもが願う幸せな人生。

    よりよい人生を歩む為の思考法がわかりやすく52の章で纏められている。

    自分が多くのバイアスにかかっていることに気付かず、正しいと思ってきたことは所詮自分の中の価値判断でしかない。

    思考の少し変えるだけで人生はよりよい方向に劇的に変化させられる。

    説明
    内容紹介
    ■複雑な世界を生き抜くための、鮮明なる指針!

    この複雑な世界を生き抜くために、
    私たちは、何を指針にすればいいのか?
    「よい人生」とはいったいどういうものなのか?

    古代の伝統的なモデルから最新の心理学研究の結果、
    ストア派をはじめとする哲学や、バリュー投資家の思考まで、
    膨大な研究結果をひもときながら、
    「よい人生」を送るための52の思考法を本書で明らかにする。

    ■世界29か国で話題沸騰!
    『シュピーゲル』ベストセラーランキング1位!

    スイスのベストセラー作家がまとめた本書は、
    ドイツで25万部を突破し、
    世界29か国で翻訳されたベストセラー。
    ドイツをはじめ世界中から、絶讃の声が多数寄せられている。

    「一度手にしたら、あなたは二度と手放せなくなる」
    ――テンリー・E・オルブライト
    (マサチューセッツ工科大学共同イニシアチブディレクター・
    ハーバード大学医学部名誉教授)
    「どうすればよい人生を送ることができるか、驚くほど多くの助言を与えてくれている」
    ――ジェームズ・R・フリン
    (ニュージーランド オタゴ大学名誉教授・フリン効果発見者)
    「ただ普通に読むのではもったいない。一語一語、ゆっくりと味わうように読んでいる」
    ――フランク・エルストナー(テレビ司会者)
    「ヨーロッパでもっとも才気あふれる思想家のひとりだ」
    ――マット・リドレー(ベストセラー作家)
    「巧みでわかりやすく、とても説得力がある」
    ――ゲアハルト・シュレーダー(ドイツ元首相)

    多くの学術研究の裏づけにもとづいた、
    人生が上向きになる「具体的なノウハウ」が満載。
    強力な「思考の道具箱」をぜひ手に入れてほしい。
    出版社からのコメント
    【目次より】
    ・考えるより、行動しよう──「思考の飽和点」に達する前に始める
    ・なんでも柔軟に修正しよう──完璧な条件設定が存在しないわけ
    ・大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう──最初に「全体図」を把握する
    ・支払いを先にしよう──わざと「心の錯覚」を起こす
    ・戦略的に「頑固」になろう──「宣誓」することの強さを知る
    ・必要なテクノロジー以外は持たない──それは時間の短縮か? 浪費か?
    ・幸せを台無しにするような要因を取り除こう──問題を避けて手に入れる豊かさ
    ・謙虚さを心がけよう──あなたの成功は自ら手に入れたものではない
    ・自分の感情に従うのはやめよう──自分の気持ちから距離を置く方法
    ・ものごとを全体的にとらえよう──特定の要素だけを過大評価しない
    ・買い物は控えめにしよう──「モノ」より「経験」にお金を使ったほうがいい理由
    ・自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう──「能力の輪」をつくる
    ・静かな生活を大事にしよう──冒険好きな人より、退屈な人のほうが成功する
    ・SNSの評価から離れよう──自分の中にある基準を見つける
    ・自分と波長の合う相手を選ぼう──自分は変えられても、他人は変えられない
    ・思い出づくりよりも、いまを大切にしよう──人生はアルバムとは違うわけ
    ・そそられるオファーが来たときの判断を誤らない──「尊厳の輪」をつくる その3
    ・性急に意見を述べるのはやめよう──意見がないほうが人生がよくなる理由
    ・嫉妬を上手にコントロールしよう──自分を他人と比較しない
    ・解決よりも、予防をしよう──賢明さとは「予防措置」をほどこすこと
    ・読書の仕方を変えてみよう──読書効果を最大限に引き出す方法
    ・「心の引き算」をしよう──自分の幸せに気づくための戦略
    ・形だけを模倣するのはやめよう──カーゴ・カルトの犠牲にならない
    ・組織に属さない人たちと交流を持とう──組織外の友人がもたらしてくれるもの
    ・期待を管理しよう──期待は少ないほうが幸せになれる
    ・本当に価値のあるものを見きわめよう──あらゆるものの90パーセントは無駄である
    ・自分を重要視しすぎないようにしよう──謙虚であることの利点
    ・自分の人生に集中しよう──誰かを「偉人」に仕立てあげるべきではない理由
    ・内なる成功を目指そう──物質的な成功より内面の充実のほうが大事なわけ
    ……など52章
    内容(「BOOK」データベースより)
    この複雑な世界を生き抜くための、鮮明なる指針。心理学、行動経済学、哲学、投資家や起業家の思想をひもとき、スイスのベストセラー作家が渾身の力でまとめ上げた、未来が変わる「52の考え方」。

  • 幸せの軸が人との比較にあると、いつまでたっても何をしても幸せを感じることが難しい。自分の中に軸を持ちたいと思った。

    あと、自分が何かできると思いすぎて自分に過度な期待をかけすぎているとも気づけた。自分ひとりで出来ることってほとんどないからこそ、周囲を巻き込む力が大事になってくる。

    他の本でも聞いたことあるけど、いくつか金言になるようなことを見つけられたので、たまに読書メモだけでも見返して、謙虚にマインドセットし直したいと思った。

    これまであまり聞いたことなくて一番印象に残ったのは、能力の輪の話。自分の能力の輪の内側には何があるのか。無理して能力の輪の外にある部分に注力したり、輪を広げようとするのではなく、輪の内側にあることに集中してそれの専門性を高めたほうがよっぽど価値がある。

  • オーディブルで耳読
    聞きやすいナレーションだった。

    【読書の目的】
    人気の本だとは知っていたので、前から気にはなっていた。
    オーディブルのコインが余ったのでたまたま。

    【感想】
    人生をよりよく生きる為にを題材に、52のテーマに沿って著者の考えを述べていく流れの内容。

    1テーマごとに、区切られた内容なので再読したい時は、目次からその章だけを読めばよいなと思う。

    印象に残った章は、

    08必要なテクノロジー以外は持たない

    34解決よりも予防をしよう

    37読書の仕方を変えてみよう

    42世界の不公正さを受け入れよう


    【まとめ】

    たんたんと、進むので通しで読むと退屈かも。
    気が向いた時に、気が向いた章を読む方が良い本だと思った。
    積読系の本。

  • この書籍はあとがきを引用すると、
    52の思考を大きく3つの考え方を基に提示している。
    1.過去40年にわたる心理学研究の成果
    2.ストア派の思想
    3.投資関連書籍

    本書にある「フォーカシング・イリュージョンに惑わされない」はそのまま本書自体へも当てはめた方がよい。
    "特定の要素だけを過大評価しないよう、十分な距離を置いて比べてみる"
    比べてみる客観的なデータが乏しいと感じてしまう。

  • より良い人生を送る52の思考法が書かれている。全てを実践するのはなかなか困難だと思うので、気に入ったいくつかを意識していければいいんじゃなかろうか。
    中には、『嫌われる勇気』で学んだ、アドラー心理学的な思考法に通ずるものが散見されたが、特に言及はなかったので、出発点は違うらしい。
    全体を通して、著者の「前向きなニヒリズム」的な考え方を感じた。確かに、我々はあまりに多くのことを重要だと捉えすぎているのかもしれない。

    印象に残った思考法を書いておく。
    - Fuck You Money(貯蓄はしよう)
    - フォーカシング・イリュージョン(それ実はそんな重要じゃないよ)
    - 感情は飛んで来ては去っていく鳥
    他にも興味深いものは色々あったけど、とりあえずこの辺を意識してみる。

  • 「世にあることの5,6%しか本当に考えるべきことではない。」
    「悩みは、答えの出ないことを考え続けてることだ。」

    等々色々あり、考えさせられる本だったが、個人的には「どうなのかな」と思う内容が多かった。ただ、上であげた悩みの定義もいまいちピンと来ていない。
    ただ、考えるいいきっかけになったので、★3で。

  • 本書では複雑な人生を生き抜く為の52の思考法が紹介されている。内容としては、よくある自己啓発本に書かれてあることからオリジナリティある文書まで幅広い。参考文献も多様されており、知識としては十分な量である。自身に必要な箇所を見極めて読み進めていくと、良いインプットができるのではないかと思う。

  • ・良い人生を送るための思考


    ・どんな人に読んでほしいか
    複雑に考え、
    リスクを考え、なかなか行動できない人。

  • 一つ一つは 良いことだとは思います

    しかし どこか 既読感?があるのは 何故か?
    既に 読んだことがある小話を並べたようなモノだからだろうか?

  • わかりやすくしっくりときた。

  • 最初は面白くてどんどん読み進められたけど、後半は少し前半の繰り返しみたいになっていて、ここまでのページ数はいらないかな、と感じた。
    全体的には着眼点など大変面白かった。
    少しとっつきにくいテーマも、短い章で、分かりやすい偉人の例などをもとに書かれているので、読みやすい。

  • 「モノ」の喜びは消えるが「経験」の喜びは残るとあったが、ひとつのモノを長くメンテナンスしたり、大切にする気持ちでモノに接していくことで愛着がわくことがある。これは「モノ」を「経験」に置き換えることで喜びを増しているということだろうと思った。
    「体験している私」と「思い出している私」の二つを区別して考える記述のなかで、私たちは後者を重視してしまうが、本当に充実した人生を送るためには、「現在」をより楽しむべきとあった。「長期的な計画」を立てながら「未来の思い出」より、「いま現在の経験」を存分に楽しむべきということだ。よく考えてみようと思った。
    人間の記憶は「ストーリー」としてものごとの因果関係がはっきりしていて、筋が通っているとある。逆に言うと、因果関係を覚える仕組みが脳なのではないだろうか。こう考えると「ストーリー型」で伝えることの大切さが納得できる。

  • 現実的に生きようという本。ストレスを減少させるという観点では良いが、夢を与えてくれる本ではない。

  • 起きた事象は変えられない。
    その解釈を、変えることはできる。

    このアドラー心理学でも言われていることを
    しっかり、マスターしたい。

  • 20190915 思考の道具として、言っていることはわかるが具体的に自分の行動に当てはめることが難しそう。何か一つでも肚に落ちれば良いのだが少し時間がかかりそうだ。

  • 人生で出会う様々な出来事に対して、どのように自分を守るのか。その方法として、気持ちの持ち方のコツを52の章に分けて書かれています。著者が日頃から心がけていることを技術として書かれていますので、抽象的で分かりにくいものではなく、具体的に知り学ぶことができると思います。こんな気持ちになったのはなぜだろうに対する答えが、本書を読めば大概書かれているのではと思います。それだけ大したことで悩んでいないんだということも、皮肉にも知ることができるようにもなっています。
    著者が本書を書く上で寄って立つ人々も明確で、ウォーレンバフェット、ダニエルカーネマンといった著名人についても、新たな興味を持つことができました。
    ただ、技術的に私が使えると感じたのが前半部分で、後半は中だるみを感じました。52に無理やりしなくてもと感じるところがありました。

  • よりよく生きる為には、というテーマで書かれている。
    一番印象深かったのは、「ワクワクすることを仕事にしよう」系の自己啓発本を読んだことがあるが、本書はその逆で、「感情ではなくあなたの過去の経験を分析して自分を知ろう」という点。
    様々なデータを使って解説しているため、説得力がある。

  • 学術的な根拠や、これまでの歴史上の人物の功績などを元に書かれているため、説得力が凄いある。


    まとめ
    ・偶然の要素の大きさ
    これまでやってきたことや、歴史的な出来事も偶然が多く、タイミングは別としても結局は起きていたことである。
    ・フォーカスイリュージョン
    特定の要素だけに意識を集中されると、その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまう
    ・能力の輪
    ひとつの分野で抜きん出ることが大事、それ以外の分野に対する欠点はどうでもいい
    ・ピークエンドの法則
    記憶に残るのは印象深いピークとその終だけ。それ以外は記憶に残らない
    ・期待を管理する
    なにかをしようとするときには「必然」「願望」「期待」の3つをはっきりと区別する。期待を0から10で評価する。その評価から2点引き、定着させる。

  • 生き方に関する懸命な言葉が書かれている。内容はどれも平易で分かりやすいし、多くの人が指摘していることでもある。悩みがちな人、周りとの関係がどうもうまくいかない人にはオススメと思う。結局のところ、禅の考え方は非常に良いということか。

  • 【気になった場所】

    世界を理解するために、いろいろな思考法がつまった道具箱があるといい

    文章を書くための最大の秘訣
    =何を書くかというアイデアは、考えているときではなく、書いている最中に浮かぶ
    →人生で自分が何を求めているかを知るには、何かを初めてみるのが一番

    重要なのはスタートでなく、修正技術

    大人になってから最初の数年間で大事なのは、人生の全体図を把握すること

    例)
    秘書問題
    100人中1人秘書を採用する最適な方法は?
    ・最初の37人を不採用にし、最も優秀な人を把握
    →100/e(2.718)=37
    ・その後の面接でさらに優秀な人が出たら採用

    支払いを先にする
    →心が穏やかでいられるよう、わざと自分を錯覚させる
    →お金よりストレスを節約する

    簡単に頼みごとに応じるな
    ・どんな依頼も5秒で決断する
    ・しっぺ返し戦略は遺伝子レベルで正しい
    =相手と同じ行動をとる

    戦略的に頑固になれ
    ・自分の誓約を立て守り通す
    →選択肢は一つだけという状況を自らつくる
    ・状況に応じて何度も決断をくり返すと、決断疲れになり、決断力が鈍る
    ・一貫した姿勢は自分のスタイルとなる
    →「ああいう人だから」と分からせれば勝ち

    本当に必要なもの以外は、排除する

    本音を出しすぎないように
    ・本音は、人に不快感を与えない気遣いが前提
    ・自分で自分のことを本当に分かってないかも
    ・時に自分を滑稽に見せてしまう
    ・外側との境界のない生物は長く生きられない

    意識的に二番目の人格をつくり上げる
    →本音を出しすぎず、約束を守り、自身の心情に従った行動を取れば、安定した信頼を勝ち取ることができる

    基本的な需要が満たされていれば、生活がより豊かになっても幸福度は変わらない
    例)
    世帯年収1,200万円以上は幸福度が変わらない

    仕事をする上で大切なこと
    ・得意×好き×評価されることを仕事にする
    ・その分野の第一人者になる

    ピークエンドの法則
    =人はピーク時と終わりしか記憶に残らない

    意見を発信するときに陥りがちな間違い
    ・自分の興味ないテーマに意見を述べる
    ・答えられない質問に発信する
    ・複雑な質問に性急な答えを返す

    人生の困難は解決するより避けるほうが早い
    →頭の良い人は問題を解決するが、賢明な人はそれをあらかじめ避ける
    →賢明さ=困難に対し予防措置を施すこと
    →予防措置に必要なのは、知識×想像力
    →一週間でし15分間、人生のリスクを考える

    成功の一番の理由=フォーカス
    →どこに注意を向けるかで決まる

    注意の向け方で重要なポイント
    ・新しいものと重要なものを混同しない
    ・無料のものは避ける
    ・マルチメディアとは距離を置く
    ・注意を分散させない
    ・情報強者になる

    読書効果を最大限に引き出す方法
    ・良い本を選んで、続けて2度読む
    ・読む意味があるかを判断基準に
    ・ミステリーやスリラーは対象外
    ・自分の読書カードのマス目は自分で決める
    ・読書歴が浅いなら、なるべく多く読む

    自分の頭で考え、自分の言葉で話す
    ・人は説明しようとして初めて、自分の知識が不十分なことに気づく
    ・自分の意見は、周囲の影響を受けやすい

    幸せな人生の秘訣=内なる成功を目指すこと
    →心の平静を手に入れること

  • 惑わされず流されず必要以上に頑張りすぎず、自分自身に目を向けてシンプルに生きようと再確認できました

著者プロフィール

作家、実業家。1966年、スイス生まれ。
スイス、ザンクトガレン大学卒業。スイス航空会社の子会社数社にて最高財務責任者、最高経営責任者を歴任の後、ビジネス書籍の要約を提供するオンライン・ライブラリー「getAbstract」を設立。香港、オーストラリア、イギリスおよび、長期にわたりアメリカに滞在。科学、芸術、経済における指導的立場にある人々のためのコミュニティー「WORLD.MINDS」を創設、理事を務める。35歳から執筆活動を始め、ドイツやスイスの主要紙にコラムを執筆。その他、世界の有力新聞、雑誌に寄稿。著書は40以上の言語に翻訳出版され、累計発行部数は300万部を超える。『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』(ともにサンマーク出版)は日本でもベストセラー。スイス、ベルン在住。

「2020年 『Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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