Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法
- サンマーク出版 (2020年6月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763138033
作品紹介・あらすじ
(編集中)
感想・レビュー・書評
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ドベリ氏の新作かと思って読んだら、過去に出版されていた本の再出版でした。
それにしてもうまいな。題名も変えちゃって、こういう商売の仕方はありだと思います。本当にうまいです。
本書の内容は過去の2冊と同じように行動経済学等に基づいた心の迷いを面白おかしく書いたもの。
この本が好きなら
ダン・アエリー氏の『予想どおりに不合理』
は必ず読んでみるべき。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「思考の落とし穴」を自覚していれば、大きなダメージを受けるのを防げるようになり、手遅れにならない。
がメッセージです。
本書を読んだからといって、すべてがうまくいくようになるわけではない。だが少なくとも、自ら招く恐れのある大きな災いに対する保険ぐらいにはなるだろう。
最後の3つの言葉
①「思考の落とし穴」はこのほかにもある。
②ここでは病理的な障害を問題しているのではない
③ほとんどの「思考の落とし穴」は相互に関連しあっている。
「落とし穴にハマらないなんてありえない」
本文は、その52の「思考の落とし穴」を、分類もせずに、ひたすら解説していく。
目次は以下です。
はじめに
1 なぜ、言い方を変えただけで、結果が大きく変わるのか? ▼フレーミングのワナ
2 なぜ、「特殊なケース」には気をつけるべきなのか? ▼確証のワナ その1
3 なぜ、「あいまいな予想」に惑わされてしまうのか? ▼確証のワナ その2
4 なぜ、エラい人には遠慮しないほうがいいのか? ▼権威のワナ
5 なぜ、少ししかないクッキーはおいしく感じるのか? ▼希少性の錯覚のワナ
6 なぜ、「選択肢」が多ければ多いほど、いいものを選べないのか? ▼選択のパラドックスのワナ
7 なぜ、自分に似ていれば似ているほど相手を好きになるのか? ▼「あなたが好き」のワナ
8 なぜ、お酒をおごってもらわないほうがいいのか? ▼お返しの法則のワナ
9 なぜ、「自分だけはうまくいく」と思ってしまうのか? ▼生き残りのワナ
10 なぜ、「もったいない」が命取りになるのか? ▼ サンクコストのワナ
11 なぜ、モデルの友人をつれていかないほうがいいのか? ▼コントラストのワナ
12 なぜ、「違う街の地図」でもないよりはまし、と考えてしまうのか? ▼イメージのワナ
13 なぜ、「その人」を信じてしまったのか? ▼「いったん悪化してからよくなる」のワナ
14 なぜ、水泳をすれば水泳選手のような体形になれると考えるのか? ▼スイマーボディ幻想のワナ
15 なぜ、自分の知識や能力を過信してしまうのか? ▼自身過剰のワナ
16 なぜ、他人と同じように行動していれば正しいと思ってしまうのか? ▼社会的証明のワナ
17 なぜ、歴史的事件の意味は、あとからでっちあげられるのか? ▼ストーリーのワナ
18 なぜ、起こった出来事に対して「あれは必然だった」と思い込むのか? ▼回想のワナ
19 なぜ、「わからない」と正直に言えないのか? ▼お抱え運転手の知識のワナ
20 なぜ、弁護士費用は、「日当」で計算してはいけないのか? ▼報酬という刺激のワナ
21 なぜ、「医者に行ったら元気になった」は間違いなのか? ▼平均への回帰のワナ
22 なぜ、みんなが利用する場所では問題が発生するのか? ▼共有地の悲劇のワナ
23 なぜ、「結果」だけで評価を下してしまうのか? ▼結果による錯覚のワナ
24 なぜ、「意見が一致したら要注意」なのか? ▼集団思考のワナ
25 なぜ、宝くじの当選金額はどんどん高くなるのか? ▼確率の無視のワナ
26 なぜ、直感だけで判断すると間違えるのか? ▼基準比率の無視のワナ
27 なぜ、「プラスマイナスゼロに調整する力」を信じてしまうのか? ▼ギャンブラーの錯覚のワナ
28 なぜ、商談のときにはなるべく高い金額から始めるべきなのか? ▼アンカーリングのワナ
29 なぜ、ちょっと株価が上がっただけで大金をつぎこんでしまうのか? ▼機能的推理のワナ
30 なぜ、「悪いこと」は「いいこと」より目につきやすいのか? ▼マイナスの過大評価のワナ
31 なぜ、個人だと頑張るのに、チームになると怠けるのか? ▼社会的手抜きのワナ
32 なぜ、50回折りたたんだ紙の厚さを瞬時に予想できないのか? ▼倍々ゲームのワナ
33 なぜ、オークションで落札しても少しも儲からないのか? ▼勝者の呪いのワナ
34 なぜ、コンサートのあとでは指揮者やソリストの話しかしないのか? ▼人物本位のワナ
35 なぜ、コウノトリが増えると赤ちゃんも増えると考えるのか? ▼誤った因果関係のワナ
36 なぜ、恋に落ちた相手は完璧にみえるのか? ▼ハロー効果のワナ
37 なぜ、成功の裏にあるリスクに気が付かないのか? ▼別の選択肢のワナ
38 なぜ、予測が外れてばかりのエセ専門家が増殖するのか? ▼予測の幻想のワナ
39 なぜ、もっともらしい話に惑わされてしまうのか? ▼条件結合のワナ
40 なぜ、ゴールキーパーはじっとしていないのか? ▼過剰行動のワナ
41 なぜ、ダメージが同じなら何もしないほうがいいのか? ▼不作為のワナ
42 なぜ、「成功は自分のおかげ」「失敗は他人のせい」と考えるのか? ▼自己奉仕のワナ
43 なぜ、社内にはいつも自分と同性が多いのか? ▼選択のワナ
44 なぜ、悪い知らせだけを伝えるべきなのか? ▼連想のワナ
45 なぜ、「はじめから順調」のときが危ないのか? ▼ビギナーズラックのワナ
46 なぜ、自分への嘘でつじつまを合わせようとするのか? ▼思惑と結果のワナ
47 なぜ、「ありえないようなこと」でも、いつか起こるのか? ▼共時性の奇跡のワナ
48 なぜ、「今この瞬間を楽しむ」は日曜日だけにすべきなのか? ▼目先の利益のワナ
49 なぜ、「自分のもの」になったとたんに価値は上がるのか? ▼所有のワナ
50 なぜ、幸福は3か月しか続かないのか? ▼満足の踏み車のワナ
51 なぜ、自分の人生をすべて自分でコントロールしていると信じるのか? ▼コントロール幻想のワナ
52 なぜ、危険を徹底的になくそうとすると痛い目にあうのか? ▼ゼロリスクのワナ
おわりに -
1.自分の人生を振り返る期間をあまりとっていませんでした。基本的に読書をして常に新しいことを学んでいたい自分ですが、人生について振り返ることも大事だと急に思ったので、読んでみることにしました。
2.なぜ人間は不幸な人生を歩んでしまうのか、なぜ間違った選択をしてしまうのか、心理学の研究を集めて自分の人生の幸福度を上げていくための思考法が書いてあります。人間には感情という厄介な代物がついています。それが判断を鈍らせ、自分を誤った選択に導いてしまいます。この時に大切なことは、生活している時に自分が陥っている罠に気づくことです。この本では、日頃から自分が陥っている罠を紹介してくれています。普段の選択で自分が公開したことをピックアップし、改善法を示してくれる本です。
3.何が誤った選択なのかは人によって異なるので何とも言えませんが、自分にとっては、「成長に繋がらない選択」が誤った選択だと思っています。例えば、ムダな飲み会に付き合いすぎて浪費したり、自分を苦しめたりすることはしたくありません。そのため、自分にとって何が無駄なのか、誤った選択は何かを見極める必要があります。この本と他に読んだ心理学系の本と向き合いながら年代別の自分の目標を掲げていきたいと思いました。 -
【おすすめの人】
なんか自分って損してるって思う人
なんで上手くいかないんだろうと思う人
思考の癖を治したい人
【感想】
固定概念とか価値観とかって
強く癖ついてしまっていると感じました。
〇〇のワナという表現で色々な癖が出てくるのですが、どれも新鮮で面白かったです。
新しい発見が多く、読むのに時間かがかりました。
Think シリーズの他の作品も読みたいと思いました。 -
120のワナのうち52を紹介し、我々がいかに誤った選択をしているかについて記載している一冊。
正直読み終えた今、ワナに陥らず正しい選択をして生きていけるかと言われると、全くそんな自信はなく、不可能だろう。
なんらかの選択に迫られた際、今自分がすべき選択は何かを考えて、その結果がどうだろうと受け入れる覚悟を持って生きるしかないのだろうな。
環境がどうであれ、幸せは自分のこころで作り出せる。選択の結果によらず、幸せにはなれるらしい。自分の考え方、生き方を見つめ直していければと思う。(がんこだから素直にできるとは思えないけど。) -
私たちが思考する際に無意識のうちに犯してしまう過ちを「○○のワナ」という形で紹介してくれている。論理的な決断を下すために参考になるポイントが多数あった。
ただ記憶には残りづらかった(本書内で52個のワナについて述べられている)。また読み返したい。 -
一日一項目とか決めて読むと楽しめそうだけど、通読するには、私には合っていませんでした。
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古代の世界では、指数関数的に時間の経過と共に数が増えていく状況はなかったので、直感で動くことは合理的な判断だった。
しかし現在では直感で動くと損をしてしまう事態が発生する。それは我々は古代から受け継いだ思考方法は理解しやすいが、指数関数的な思考を理解することは難しいためである。 -
肉屋の店員が「脂肪分99%カット」と「脂肪分1%」どっちを選ぶ さてどっちを選ぶか。現代この様な「話の穴・罠」が多くあり、選択によっては損得が明確にでることもある。権威の罠では「無意識のうちに権威のある人に服従してしまい、権威を信じるあまり、自分自身で考えなくなってしまう」など
本物の知識とは自分自身で体感することだと思っている。