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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784763139986
作品紹介・あらすじ
ダウンタウンを見出し、
活躍の場をつくり、
ともに歩みつづけた
吉本興業のトップがはじめて語る
「生きづらさ」の処方箋。
激動の人生を歩んだ著者が、
自分や大切な人たちの「居場所」を
つくるために心がけてきた
12の「しないこと」とは。
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01 置かれた場所で咲こうとしない
02 孤独を見つめすぎない
03 競争しようとしない
04 限界までがんばろうとしない
05 白黒はっきりさせようとしない
06 友だちをつくろうとしない
07 相談しようとしない
08 目的地を決めようとしない
09 合理的にしすぎない
10 みんなにわかってもらおうとしない
11 ルールを決めすぎない
12 居場所を場所に求めない
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(本文より抜粋)
あの頃、ダウンタウンの二人は、
「ほんの少し先のほうに
光が確実に見えているのに、
いくら手を伸ばしても届かない」
という状態でした。
会社にもお客さんにも
おもしろさをわかってもらえず、
舞台や楽屋にも居場所がありませんでした。
僕も、会社で居場所がありませんでした。
居場所がない者同士が
つるんだところで、よるべのなさ、
不信、不安が消えたわけじゃありません。
でも、松本くんは「お笑い」という
唯一の武器を手にして、
居場所をつくろうとしていた。
そして咲かせる花などない平凡な僕は、
その花が咲く場所をつくろうとしていました。
そんなこんなで、この本は、
居場所についての本です。
感想・レビュー・書評
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吉本興業会長の大崎氏。反社との問題でマスコミや芸人とのやり取りから否定的な印象を受けたまま、にも関わらず、万博催事検討会議共同座長をしたり、ふいにYouTube番組に露出して老いた顔を見せるから、悪印象のまま業界を操る妖怪のような存在に見えていた。尚、ダウンタウンの番組に昔出ていた同氏の映像を見ると、ロン毛でチャラそうで、これと今の大崎氏が同一人物か?と目を疑いたくなる。そうした意味でも一層怪しい妖怪感が強まるのだが、そうした映像の発言でも、また本書でも、持っている言葉は見た目と違うと改めて思う。
関西人特有というと偏見だが(私は割と関西弁でのそうしたシーンを記憶しているため)、自分語り、自らの正義感、価値観の語りが多い。しかし、それは悪くない。暗闇で大便をしたくなっていた幼少期を語る事で親しみ易さと正直さを醸し、母への愛で人間らしさと優しさを演出する。嫌われても万人に理解されずとも良いとし、明石家さんまによるしゃーないものはしゃーないを引用し、全体的に、自然体で生きる同氏の穏やかな雰囲気をもった仕立てになっている。見た目で誤解していたようにも思う。
ダウンタウンとの関係には嘘はなく、同氏と共に吉本興業やテレビの歴史を築いてきたのだろう。それだけに松本人志の今の状態に対しては、同氏の対応が気になるところ。
自己啓発本や自叙伝的な仕立てにせず、ダウンタウンや吉本興業を全面に語るタイトルでも良かったように思う。そこに正直さが見えない一面と、しかし、芸人や会社を看板にして本は売りたくないという著者の正義感とが垣間見え、まさに著者自身の生き方を表しているようにも見えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023年初版。著者にとても興味を持っていました。勝手なイメージとしては、ダウンタウンを売れっ子にした敏腕マネージャー・今田耕司さん・東野幸治さんをはじめとする芸人さんをプロデュースしたやり手。きっと上昇志向の塊のような野心家。読んでみると全く本人には、そんな意識はないようです。ただ、感じてのは仕事については懸命に向き合ってきたこと。世間では当たり前に訴えられていること、友達が大切であることやコミュニケーションの重要さなどを否定はしないが、絶対的なものではないと言うこと。それとお母さんとのこと、ダウンタウンの二人との逸話や関係。3人目のダウンタウンと呼ぶにふさわしい方だと思います。面白かった。読みやすかった。なんだか少し肩の力を抜かせてくれる本。
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「3人目のダウンタウン」と言われるほど、
浜田雅功と松本人志の才能を見抜き、
ずっと育ててきて、吉本興業の会長にまでなった。
生い立ちから入社してからのたくさんの苦労話。
たくさんのタレントや芸人との裏話など、
読んでて楽しかった。
何より、脱力系でありながら、やるときはとことんやる、
という、真摯な性格がうかがえる。
人間的にとても好感が持てる方。
居場所がなかったと、書いてあるが、
大崎氏自体が、たくさんの人の居場所になっていたのでは。
くよくよしているときは、しゃーない、
と、口にすると、少し楽になるかも。
細かいことにこだわる人や、
周りから浮いているんじゃないかと思っている人、
些細なことで、心が折れてしまいそうな人、
この本を読めば、きっと元気になれる! -
自分の居場所は自分でつくる。そんな処世術、語るは吉本の会長まで上り詰めた大崎洋さん。
ひとりぼっちの自分を好きになる、12の「しないこと」とは。
01・置かれた場所で咲こうとしない。
02・孤独を見つめすぎない。
03・競争しようとしない。
04・限界までがんばろうとしない。
05・白黒はっきりさせようとしない。
06・友だちをつくろうとしない。
07・相談しようとしない。
08・目的地を決めようとしない。
09・合理的にしすぎない。
10・みんなにわかってもらおうとしない。
11・ルールを決めすぎない。
12・居場所を場所にに求めない。
【うっちゃる】・・「そのままにして放っておく」の意味。
まあ、あがかない、ケセラ・セラと自然体で生きる。
一見楽そうに見えるこのことが、意外と難しいのがこの世というもの。
ひとりぼっちの自分を好きになる。一人ぼっちに耐えきれるかどうか・・・。 -
私にとって、究極の脱力系本になる予感。
表紙の「居場所」のそれぞれに影法師があって、可愛い。居•場・所。何らかの探し回ったアプローチの末に得られる物だと思っていた。
要らないものを捨てて行くと、ひょっこり見つかるものかもしれない。「しないこと」の12のアドバイスに優しさを感じる。
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■ Before(本の選定理由)
吉本興業・大崎会長の著作。あまり表にでて論を展開されている印象が無い。どんな人なのだろう。
■ 気づき
いい意味で野心家でなく、芸人に寄り添ってきたのだな、と感じた。ご家族のことも書かれていて、率直で、とても好感をもった。
■ Todo
興行商売は綺麗事ばかりでは無い。引退された後に、大崎さんなりの業界提言を聞いてみたい。 -
しゃーない
自分もよく使う言葉かも。
何か諦める時に使うことが多い気がするけど、
気持ちは少し楽になる言葉かな。
しゃーないやん
自己責任ばっかりやと疲れるし、
こう言う考え方方も大切かなと。
1日3回まで仕事中に言っても
よいルールにしてほしい。 -
記録
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若かりし頃のダウンタウンを見出した、現吉本興業の代表取締役会長 大崎氏の本。
大概、本って「~をしないといけない」等の見出しが多い中
「しないこと」をそれぞれエッセイの様に
非常に読みやすい内容になっている。
しんどい時や辛い時、一度立ち止まって読んでみてもいいと思う。
何事も無理するもんじゃないし、下手に競うこともない
それでも何かしらダメだったときは、しゃーない。
誰かに軽蔑されようが、嫌われようが、変に誤解されたところで
自分のことは自分が一番よく知っている、これに尽きる。 -
会長になれるような人が、テキトウに仕事をやっていたはずがありません。
無理に頑張ろうとはせず、無理に世の中のルールに従おうとせず、「やらないこと」を12個並べて「ぼちぼち行こか」と顔を少し上げられればいいというスタンスに、共感しました。
自分にとって大切なことをちゃんと理解できていないと、それはできないと思います。
凄く人間味のある、立派な人だなぁと感じました。 -
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いまの自分の気持ちに当てはまる言葉が突き刺さってくる。それは少し痛みを伴うが、どこか温かく励まされる。
本書を読むと、著者のイメージが変わる。
その変わったイメージが正しいかどうかは置いておいて、今までどれだけ勝手な先入観で他人を規定していたのだろうと反省させられる。
順風満帆な人生はない。
完璧な人間もいない。
それでも懸命に生きていこうと思えた。 -
そうは言っても吉本興業の会長をつとめられてる位だから成功者だよね。宮沢賢治の姿に共感するというのは何となくわかります。
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「居場所」吉本興業会長、大崎洋が自信の人生、会社作り、人間関係を書いたエッセイ。
心に刺さる部分もあったり、知らなかった事実が知れたりしてとても興味深く読み進めることができた。
また読みたいな。 -
読み終わって数日経ってからまた読みたくなる。無理しなくていいんだよ。って言ってくれてる気がする!
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ボーッと散歩したり、銭湯に行ったり、競走が嫌いだったり割と自分と似ているなぁと思った。
心に残ったのは、無理に相談相手を見つけなくてよい。
しゃーないと言ってくれる人がいれば絶望しなくて済む。
一家団欒に向いてない人もいるんだなーと思った。 -
すごく共感できるところと、でも吉本の会長まで登り詰めたからには、おっしゃるとおりにはいかなかったところももっとあっただろうにと思ってしまう部分とあって、その折り合いをどうつけたのかが知りたいところなんだけどな、という読後感もあった。
「たまたまなっただけ」という謙遜はそのとおりなのだろうけど、でもご本人的にももっといろいろな感情が動かないわけないのではと思うのは、深読みしたすぎ?まあ、大人の事情で書けないこともあるのだろうけど。
ただ関東の人間なので、二丁目劇場時代はわからないけど、東京進出後はダウンタウンをずっと見てきた者としては、大崎さんから見たダウンタウン史という側面もあったので、終始興味深く読ませていただいたことは間違いないです。 -
ダウンタウンさんや芸人さんとの話ばかりかと思いきや、ご自身のことだけでなく、ご家族のこと、過去に吉本であったゴタゴタ騒動のことなど、思っていた以上に赤裸々に書かれていた。
正直、報道などの印象から野心に満ち溢れていて、どこか腹黒くあまり温かみを感じるような印象はなかったが、お母様想いなところや芸人さんへのリスペクトが凄く伝わり、これまでの印象とは大きく変わった。 -
吉本興業が株式上場廃止したいきさつが興味深い。ヤクザと切っても切れない関係だとはっきり明記されている。
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各章で伝えたいことと合わせて、関連する体験が書かれている。
価値観は人それぞれかもしれないが、少なくとも大崎さんが経験の中でたどり着いた答えであることが丁寧に書かれていて納得感がある。
今の自分が置かれている状況によって感じ方が変わる本だと思う。
また何年か時間をおいて読みたい。
大﨑洋の作品
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