居場所。

  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763139986

作品紹介・あらすじ

(編集中)

感想・レビュー・書評

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  • 吉本興業会長の大崎氏。反社との問題でマスコミや芸人とのやり取りから否定的な印象を受けたまま、にも関わらず、万博催事検討会議共同座長をしたり、ふいにYouTube番組に露出して老いた顔を見せるから、悪印象のまま業界を操る妖怪のような存在に見えていた。尚、ダウンタウンの番組に昔出ていた同氏の映像を見ると、ロン毛でチャラそうで、これと今の大崎氏が同一人物か?と目を疑いたくなる。そうした意味でも一層怪しい妖怪感が強まるのだが、そうした映像の発言でも、また本書でも、持っている言葉は見た目と違うと改めて思う。

    関西人特有というと偏見だが(私は割と関西弁でのそうしたシーンを記憶しているため)、自分語り、自らの正義感、価値観の語りが多い。しかし、それは悪くない。暗闇で大便をしたくなっていた幼少期を語る事で親しみ易さと正直さを醸し、母への愛で人間らしさと優しさを演出する。嫌われても万人に理解されずとも良いとし、明石家さんまによるしゃーないものはしゃーないを引用し、全体的に、自然体で生きる同氏の穏やかな雰囲気をもった仕立てになっている。見た目で誤解していたようにも思う。

    ダウンタウンとの関係には嘘はなく、同氏と共に吉本興業やテレビの歴史を築いてきたのだろう。それだけに松本人志の今の状態に対しては、同氏の対応が気になるところ。

    自己啓発本や自叙伝的な仕立てにせず、ダウンタウンや吉本興業を全面に語るタイトルでも良かったように思う。そこに正直さが見えない一面と、しかし、芸人や会社を看板にして本は売りたくないという著者の正義感とが垣間見え、まさに著者自身の生き方を表しているようにも見えた。

  • 2023年初版。著者にとても興味を持っていました。勝手なイメージとしては、ダウンタウンを売れっ子にした敏腕マネージャー・今田耕司さん・東野幸治さんをはじめとする芸人さんをプロデュースしたやり手。きっと上昇志向の塊のような野心家。読んでみると全く本人には、そんな意識はないようです。ただ、感じてのは仕事については懸命に向き合ってきたこと。世間では当たり前に訴えられていること、友達が大切であることやコミュニケーションの重要さなどを否定はしないが、絶対的なものではないと言うこと。それとお母さんとのこと、ダウンタウンの二人との逸話や関係。3人目のダウンタウンと呼ぶにふさわしい方だと思います。面白かった。読みやすかった。なんだか少し肩の力を抜かせてくれる本。

  • 「3人目のダウンタウン」と言われるほど、
    浜田雅功と松本人志の才能を見抜き、
    ずっと育ててきて、吉本興業の会長にまでなった。

    生い立ちから入社してからのたくさんの苦労話。
    たくさんのタレントや芸人との裏話など、
    読んでて楽しかった。

    何より、脱力系でありながら、やるときはとことんやる、
    という、真摯な性格がうかがえる。
    人間的にとても好感が持てる方。

    居場所がなかったと、書いてあるが、
    大崎氏自体が、たくさんの人の居場所になっていたのでは。

    くよくよしているときは、しゃーない、
    と、口にすると、少し楽になるかも。

    細かいことにこだわる人や、
    周りから浮いているんじゃないかと思っている人、
    些細なことで、心が折れてしまいそうな人、
    この本を読めば、きっと元気になれる!

  • 自分の居場所は自分でつくる。そんな処世術、語るは吉本の会長まで上り詰めた大崎洋さん。


    ひとりぼっちの自分を好きになる、12の「しないこと」とは。


    01・置かれた場所で咲こうとしない。
    02・孤独を見つめすぎない。
    03・競争しようとしない。
    04・限界までがんばろうとしない。
    05・白黒はっきりさせようとしない。
    06・友だちをつくろうとしない。
    07・相談しようとしない。
    08・目的地を決めようとしない。
    09・合理的にしすぎない。
    10・みんなにわかってもらおうとしない。
    11・ルールを決めすぎない。
    12・居場所を場所にに求めない。


    【うっちゃる】・・「そのままにして放っておく」の意味。


    まあ、あがかない、ケセラ・セラと自然体で生きる。
    一見楽そうに見えるこのことが、意外と難しいのがこの世というもの。


    ひとりぼっちの自分を好きになる。一人ぼっちに耐えきれるかどうか・・・。

  •  私にとって、究極の脱力系本になる予感。
    表紙の「居場所」のそれぞれに影法師があって、可愛い。居•場・所。何らかの探し回ったアプローチの末に得られる物だと思っていた。
     要らないものを捨てて行くと、ひょっこり見つかるものかもしれない。「しないこと」の12のアドバイスに優しさを感じる。
     
     

  • ■ Before(本の選定理由)
    吉本興業・大崎会長の著作。あまり表にでて論を展開されている印象が無い。どんな人なのだろう。

    ■ 気づき
    いい意味で野心家でなく、芸人に寄り添ってきたのだな、と感じた。ご家族のことも書かれていて、率直で、とても好感をもった。

    ■ Todo
    興行商売は綺麗事ばかりでは無い。引退された後に、大崎さんなりの業界提言を聞いてみたい。

  • しゃーない
    自分もよく使う言葉かも。
    何か諦める時に使うことが多い気がするけど、
    気持ちは少し楽になる言葉かな。

    しゃーないやん
    自己責任ばっかりやと疲れるし、
    こう言う考え方方も大切かなと。

    1日3回まで仕事中に言っても
    よいルールにしてほしい。

  • 若かりし頃のダウンタウンを見出した、現吉本興業の代表取締役会長 大崎氏の本。
    大概、本って「~をしないといけない」等の見出しが多い中
    「しないこと」をそれぞれエッセイの様に
    非常に読みやすい内容になっている。
    しんどい時や辛い時、一度立ち止まって読んでみてもいいと思う。
    何事も無理するもんじゃないし、下手に競うこともない
    それでも何かしらダメだったときは、しゃーない。
    誰かに軽蔑されようが、嫌われようが、変に誤解されたところで
    自分のことは自分が一番よく知っている、これに尽きる。

  • 会長になれるような人が、テキトウに仕事をやっていたはずがありません。

    無理に頑張ろうとはせず、無理に世の中のルールに従おうとせず、「やらないこと」を12個並べて「ぼちぼち行こか」と顔を少し上げられればいいというスタンスに、共感しました。
    自分にとって大切なことをちゃんと理解できていないと、それはできないと思います。

    凄く人間味のある、立派な人だなぁと感じました。

  • いまの自分の気持ちに当てはまる言葉が突き刺さってくる。それは少し痛みを伴うが、どこか温かく励まされる。

    本書を読むと、著者のイメージが変わる。
    その変わったイメージが正しいかどうかは置いておいて、今までどれだけ勝手な先入観で他人を規定していたのだろうと反省させられる。

    順風満帆な人生はない。
    完璧な人間もいない。
    それでも懸命に生きていこうと思えた。

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