おかげで、死ぬのが楽しみになった

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  • サンマーク出版 (2023年5月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784763140586

作品紹介・あらすじ

定年退職後、無所属、無希望。かつて応援団員だった3人が、友人の通夜で集まった。
そこに、「応援団を再結成してくれ」と遺書が届くが、
誰を応援してほしいのかが分からない……!?

【あらすじ】
第一話
再結成して初めての活動で、少年野球チームを応援することになった70歳の応援団「シャイニング」。練習の見学中、1人だけバットを与えてもらえず球場の隅を走る少年に出会う。「陸上部」と揶揄されても走りつづける補欠の彼がいたたまれず、団員の引間は、「これ以上努力しても無駄」という応援団の禁句を口にしてしまうが……。

感想・レビュー・書評

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  • 独特のノリ。自分と波長が合わないなーと思いつつ読み進めていたら、そのノリも伏線の一つであり、大切な構成要素だったと気づく。最後まで読むと面白かった。くだらないと思ったやりとりが後々回収されていく。

  • 老化は怖い。自分一人でできることが減っていき、人に頼らざるを得ず、自信が失われていく末路しか見えない。
    でも、この本を読めば、そんな不安や恐怖は笑いと共に吹き飛ばされてしまう。
    かつて応援団として一緒に活動していた3人のご老人が、仲間の遺言により、応援団活動を復活させる。でも、若かりし頃と同じような声量は出ず、体力もなく、すぐにへばってしまう。周りに笑われ、白けられる。それでも彼らは、必死に応援する。
    周りの揶揄は呵呵と笑い飛ばし、老いることを肯定する。
    努力が無駄になり、壁にぶち当たり、ピンチに陥った時にこそ、老齢ギャグが輝く。
    こんなおじいちゃんたちがいたら楽しいだろうな、こんな風にニヤニヤと過ごせる老後でありたいなと、老後が楽しみになった。
    心に留めて置きたい名言(迷言?)もたくさんあった。70歳になった時に、この話をどんな風に感じるだろうか。その時になったら、また読み返してみたい。

  • 「努力の年末調整」!私も貰えるように生きたい。
    面白かった。ラブ、ニヤニヤ!

  • 字の大きさでこの本を選んだがこんなに楽しい人生があるのかワクワクしました

  • 面白く読めたが、内容は浅い感じだった

  • 字が大きくて、読みやすい。内容は、ドタバタコントを見ているように楽しかった。感動というより、お笑い芸人のやり取りを見ているようだった。

  • 高校生が選ぶ掛川文学賞受賞作。開いて字の大きさにびっくり!でも読みやすかったです。引間さんのお話が一番好きだったな。

  • 読むのが20年早かったです…

  • 「シャイニングスター 引間広志の世間は狭い」
    最期の願いは。
    どれだけ頑張っても実らない努力は多々あるだろうが、そこで諦めてしまうのか頑張り続けるのかで結果は変わるのかもしれないな。

    「シャイニングメモリーズ 宮瀬実の恋は実らなかった」
    何でもない日。
    特別な想い出がある日を大切にするのは当たり前かもしれないが、何気なく過ぎる日々だって掛け替えのない一日なのではないのか。

    「シャイニングワード 板垣勇美の震える一歩」
    背中を押した。
    どんな言葉をかけていたとしても、ずっと独りで闘い続けてきたボロボロの心の修復には間に合うことはなかったのかもしれないな。

    「シャイニングスマイル 巣立希は絶望を描く」
    ネタはメモに。
    もしも幼い頃と変わらず甘やかし続けていたら、今こうして活躍の場もなければ意地でも頑張ろうという気にもならなかっただろう。

    「シャイニングフューチャー 巣立進の時間は戻る」
    届いた手紙は。
    想いを長々と連ねていたとしても変わらず再結成していただろうが、たった一言だからこそ誰かを考え沢山の応援ができたのかもな。

  • 面白かった。優しい気持ちがあふれてる。

  • おかげで死ぬのが楽しみになった

  • 感想
    老け込んでる暇などない。いつでも立ち上がることはできる。人生どれだけがんばったかは最期の瞬間決まる。自分も死の床で笑い転げたい。

  • うーん
    児童書のズッコケ3人組シリーズのお爺さん版って感じで、期待していたものと違ってた
    もうちょっとシリアスなのかと思ってた

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    青春のような物語。しかし主人公は定年退職後の3人。「老春」物語。若者におすすめ。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1323421

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著者プロフィール

遠未真幸(とおみ・まさき)
1982年、埼玉県生まれ。失われた世代であり、はざま世代であり、プレッシャー世代でもある。ミュージシャン、プロの応援団員、舞台やイベントの構成作家を経て、様々な創作に携わる中で、物語の持つ力に惹かれていく。『小説新潮』に寄稿するなど経験を積み、本作を6年半かけて書き上げ、小説家デビュー。「AかBかではなく、AもあればBもある」がモットーのバランス派。
いつもの道を散歩するのが好きで、ダジャレと韻をこよなく愛す。
本作の執筆過程を綴った後書き「おかげで、書くのが楽しみになった」は下記で公開中。https://note.com/tomi_masaki

「2023年 『おかげで、死ぬのが楽しみになった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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