本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (333ページ) / ISBN・EAN: 9784763141156
作品紹介・あらすじ
女装家心理カウンセラーが挑む、ルッキズム小説。
読み終えた時、鏡に映る自分の顔が違って見える!
「読み終えた時、鏡に映る自分の顔が違って見える!」
と反響の声、続々!
承認欲求、カースト、婚活難民、美容整形……
なぜ人は「美しさ」から逃れられないのか?
美容室・ナルシスの鏡に置かれているのは、
一見、何の変哲もない鏡。
しかしそれは容姿に絶望した人が覗くと
一瞬で、誰もが振りむく姿になれるという
不思議なチカラを宿した鏡でした。
ただし、その姿はあくまでも仮想現実。
そして、「66日を過ぎてもなお
仮想現実の中で生きることを決めると、
元の世界でのその人物の存在は消える」
といういわくつきの鏡だったのです。
この物語の主人公は、
自身の容姿に絶望した2人の女性。
誘き寄せられるように
美容室・ナルシスの鏡へとやってきました。
果たして彼女たちが選択する未来とは−−−−−−。
女装家心理カウンセラーが挑む、ルッキズム小説。
衝撃のラストに、涙する人続出。
感想・レビュー・書評
-
Instagramでフォローしている方がオススメしていた一冊。
この表紙を見て、興味を持たない人はいないのではないかと思います。
表紙だけ見ると怖い話のように感じますが、「コンプレックス」を題材にした物語で、読み終えると、明るく前向きな気持ちになれる本です。
「コンプレックス」を持っていない人は、いないのではないでしょうか。だからこそ、みんなに刺さる物語だと思います。
“持って生まれてこなかったもの”を嘆いても幸せにはなれない。
“生まれてきた時に与えられたもの”に目を向け感謝する。
作中のこの言葉がとても印象に残りました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なぜかアマゾンのおすすめに出てきたので、読んでみました。
タイトルの「コンプルックス」は、“コンプレックス+ルックス”。
つまり、容姿にまつわるコンプレックスの物語です。
ルックスって、本当に残酷でえげつないですよね。
他人の美しさを基準に、自分の容姿が評価されてしまう。
しかも、それは無意識に目に入り、あからさまに他人からジャッジされる――避けようがない。
この小説には、容姿の美醜に悩む女性たちが登場しますが、テーマはもっと深いところにあります。
ズバリ、「コンプレックスの乗り越え方」です。
ある意味、“自己啓発小説”と言ってもいいかもしれません。
“自分の中に膨らんでいくコンプレックスが祐子の判断能力を奪ってしまっていたのである。”
人は誰でも、ひとつやふたつのコンプレックスを抱えているもの。
けれど、それにとらわれ過ぎると、視界がどんどん狭くなっていく。
褒められても素直に受け取れず、疑ってしまう。
そうして少しずつ、性格が歪んでいく――。
その歪みは、表情にも、仕草にも、滲み出てしまうのかもしれません。
そもそもコンプレックスって、自分一人では生まれない。
誰かと比較して、自分が劣っていると思うからこそ生まれるもの。
つまり、他人の存在があって初めて形になる価値観なのです。
印象に残ったのは、こんなフレーズ。
“私は結局コンプレックスって一人じゃ絶対乗り越えられないからコンプレックスなんだと思ったのよ。”
まさにその通りだと思いました。
私自身にも、強く反応してしまうコンプレックスがあります。
今も完全に消えたわけではありませんが――夫の存在は大きいです。
かなり歪んだ性格のままでも、受け入れてくれた。
「こんな自分でもいい」と思えた瞬間、心が軽くなりました。
おかげで少しずつ、自分の価値観で幸せを見つけられるようになった気がします。
夫には本当に感謝…。
そして、もうひとつ心に残った言葉。
“でもねコンプレックスってね。
自分の痛みや苦しみを自分のことのように感じて救おうとしてくれる大切な人との大事な接地面なんだよ。”
この言葉を読んで、「コンプレックスは愛の強さを確かめるものなのかもしれない」と思いました。
人の嫌な面さえも受け入れられるか。
いや、むしろ“その人が気にしている嫌な面”さえも気にならないほど、好きでいられるか。
コンプレックスとは、愛の本気度を問うものなのかもしれません。 -
“ルッキズム”という言葉が浸透し、“ありのまま”という歌が流行り、テレビで“ブス”という言葉を聞かなくなった現代、本来なら容姿にとらわれずに生きやすいはずなのに、美容整形が身近になり、男女問わず脱毛する人が増え、芸能人のように綺麗な人が増えた現代はなんとなく矛盾しているような気がします。
そんな矛盾を色んな角度から諭してくれる一冊だと思いました。
作中に出てくる“内面の美意識”と“外見の美意識”いう言葉にはハッとさせられました。
私自身は美容整形も経験しているし、反対じゃないからこそ、内面を重視することを“内面の美意識”と呼ぶことで、その二つは対立するものではないことに改めて気づくことが出来たように思います。 -
美に対するコンプレックスの乗り越え方を教えてくれる小説。
容姿について、コンプレックスや拘りが強い方にはかなり刺さる小説だと思います。
ナルシスの鏡から学ぶ内容をとても多いと思います。
この本を読んでから、人の表情や顔を見るのが楽しくなりました。
ネタバレになるので、重要なポイントは書かないです。
一言言えるのは、自分の価値観が大きく変わる小説です。 -
「ナルシスの鏡」というちょっとファンタジー的な要素もありながら、「ルッキズム」という社会的テーマを扱った作品。
著者はカウンセラーとしてご活躍されているので、あちこちに専門家ならではの心理学的描写やハッとする言葉などがありました。
容姿に対して劣等感や苦しい気持ちを抱えている人に手にとって欲しい。
登場人物のように容姿に強いコンプレックスのある人にはきっと刺さるし、学びや気付きがあると思います。
私の場合、登場人物に感情移入することはあまりなかったのですが、コンプレックスに思う体のパーツはやっぱりあるし、容姿とは別に「こうありたい自分」であろうとする息苦しさ、不自由さみたいなものを感じることはある。
「コンプレックス」「容姿」の単語に反応してしまう人は、チェックしてみてください。
「本」って人によって出会うタイミングがある。それは再読にしてもそう。
経験も感じかたも十人十色だし、本から受け取るものも違ってくる。
だから読書って面白いなぁって思います。 -
とある美容室の鏡を見ると期間限定で自分の理想の姿での人生を送れる
そこから帰ってくるか、そのままその世界で暮らすか選べるというシステム
-
断念
この本に込められた何かの念が伝わってきて気持ち悪くなってしまた -
表紙が素敵!と思って手にとったけど、小説というか恋愛系の自己啓発本でしょうか。行間がたくさんあって文字が少なくて、展開もわかりやすくあっという間に読み終わった。自己啓発本で読者に語りかける感じのことをセリフにしているので、会話がとっても不自然(笑)
”自分の頭で考えられる力を授けてくれる人よりも、すぐにわかりやすい答えをくれる人の前に、人は群がるのである”って良いこと言ってるけれども、この本もどちらかと言えば後者の方に属しているのでは?と疑問に思わんでもない。
え、私だけ?みなさんどう思われるのでしょうか? -
容姿に絶望している人がナルシスの鏡に写ると仮想現実の中で、自分の理想の姿で暮らす事ができる。しかし期限は66日以内。理想的な容姿になれれば人は幸せになれるのか、外見の美意識より内面の美意識の方が大事なのか。悩める女性2人がナルシスの鏡を使って理想を手に入れるがそこには色々な苦悩が付き纏う。ルッキズム、整形依存、マウンティングなど現代の病理とも言えるキーワードが散りばめられ価値観を揺さぶる作品でした。
これから鏡と向き合う時はまた違った視点で自分の容姿と向き合えるだろうと思った。
-
-
奥深い内容なんだけど、浅はかな私は、自分が今よりキレイになれるなら、自己肯定感も上がるだろうし、それはそれでより良い世界が広がるだろうから、あちら側の世界に留まるなと思ってしまう。
-
人は見た目が9割とよく聞くが、それを認めてしまうと外見でしか物事を判断できない人間だあるとレッテルを貼られてしまうため、大声ではいえない。
しかし、美しい顔とそうではない顔、顔以外は全く同じ二つの世界線を使って、この議題を進めていく構成となっている。
物語の進め方がこうなったらいいな〜というチープな理想だけで描かれるものではなく、思い描いた理想の展開になるべるしてなったと言わんばかりの構成を作り出していて、読んでいて納得のできる話にまとまっていた。 -
「コンプレックスって結局は、自分の本当の魅力に気づけ!という強いメッセージなんだなって思ったわ」
「居心地がいいか悪いかという物差しにおいて、居心地が良ければ自分が自分である証拠となるし、その逆で有れば、自分らしくいられていないということだ」
「コンプレックスってね、自分の痛みや苦しみを自分のことのように感じて救おうとしてくれる大切な人との大事な接地面なんだよ。」
「あなたがコンプレックスのせいで盲点になっているあなたの魅力を代わりに見てくれる人がどこかに存在してるからさ。」
上の4点は感動したし、自分にない価値観だったからこれから取り入れていきたいと思った。
ちょっと気になったのは、文章に出てくる「⁉︎」が多くて軽く感じたこと。 -
Audibleにて。
Instagramで紹介されていたり、書店で表紙を見かけ気になっていた作品だったので、Audibleで見つけ早速聞いてみました。
ルッキズムをテーマに書かれている作品で、
少なからず自分の容姿にコンプレックスをもっている人が多い世の中で、それをどう捉え人生を生きていくかが大事だと再認識。
コンプレックスを持っていると、どうしても卑屈になってしまったり、自分の価値観で人を判断してしまいがちだけど、その考えを改めてフラットな状態で物事を考えなければなと思いました。 -
エッセイかと思ったら小説?だった。面白かった。
婚約破棄された女性の話が1番好きだった。『顔より中身が大事というのは、自分の外見を否定されているようだ』っていう主人公の考え方にとても共感した。同じ捻くれ方をしてしまいそうだと思った。
『美醜に囚われすぎてそれ以外の価値を探さないのがコンプレックスに悩み続ける理由』って言葉が心に残った。確かに、美人でもそうでない人でも平等に悩むよなぁ。美人が全く苦労しない訳ではないし。自分を自分で認めて愛して自信を持っていかないとダメなのかもって心底思った。
自分のコンプレックスについてよく向き合えた。
電車とか街中でも、美人な人が多すぎて気持ちがしんどい時がある。ある程度で良いから、人並みで良いから可愛くなりたいのにってとても容姿について悩んでいる自分と重なる点が多かった。
友達とか彼氏に可愛いよって言われてもそれを全く信じられなくて、むしろブスな自分を馬鹿にしてるとしか思えなくて心がやさぐれてしまっていた。この本を読んで、すぐに思考が変わるわけじゃないけど、同じようにコンプレックスに悩んでる人がいるって事だけでもちょっと救いになるなぁ。
-
「ルッキズム」を扱った本の中でも
読みやすさが抜群で、
すんなりと頭に入ってきました。
心の美しさ、容姿の美しさ
どちらが上か?!みたいな議論をしがちだけど
新しい視点を貰えた作品でした。
個人的に興味深いテーマだし、面白かった! -
新しい視点をもらえたのはよかった
-
おすすめ度 ★★★☆☆
共感度 ★★★☆☆
見た目の美しさについて考えさせられる本
共感できる部分もあった。
それでも見た目が美しかったらよかったのに
っと何万回も思う。 大事なのは中身って思う部分もあるけど -
外見と内面どちらも好きになるには自分がコンプレックスに思っている側に焦点を当てて深く考えることが一番なのだと気付かされる本で25歳心に刺さった!
本棚登録 :
感想 :
