記憶脳

  • サンマーク出版 (2024年2月8日発売)
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感想 : 41
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763141200

作品紹介・あらすじ

記憶ポテンシャル、無限化。
“記憶の概念”が根底から変わる本。
脳の仕組みから精神科医がひもといた「新時代の記憶術」。

情報は「脳に蓄える」より、「外化(自分の外側に記録)」することで
記憶のポテンシャルは無限に広がる!
脳の仕組みを研究した精神科医が、
AI時代の新しい記憶術について伝授します。
試験勉強、うっかりミス、物忘れ、効率UP、「無限記憶」ですべて解決します!
記憶の入口の「インプット」と出口の「アウトプット」を上手に回して、
人間の脳とデシタル脳を一体化させた「記憶脳」を手に入れることができれば、
仕事や学びの効率は、10倍、いや100倍以上も変わってくるでしょう。
ぜひ、日々の学びや仕事、暮らしにお役立てください!

感想・レビュー・書評

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  • アウトプットの重要性を感じさせてくれる本。
    内容的には筆者の前著や他の本にも被るところがあり、あまり目新しさは無かった。

    ただ、樺沢さんの著作はイメージが湧きやすさが1番で取っ掛かりにとても良いし、モチベーションも上がる。インプットに関しても別に著作があるので併せて読むとグッドです。

  • 久しぶりにビジネス書を読みました。
    自分の為というよりも、子どもが効率よく勉強できるために読んでみました。
    結果としては、私にもためになる情報が書かれていたので、大満足です。
    (要は脳の特性を知って、上手くその特性を利用した方が効率よく勉強できますよって事なんだと思う)

    私の中で気になる項目は3つ。

    ①睡眠は6時間以上
    ②書いたら忘れる
    ③暗記は寝る前

    私の場合、資格試験を勉強してるわけではないので、何が何でも覚えないといけないものはない(しいて言えばPCのショートカットキーくらい)のですが、日常生活で覚えてないとまずいもの(仕事のタスクとか)はあります。
    あと、読んだ本の内容とかも覚えておきたい。
    推し活してる人は推しの情報とか。
    そういった覚えていたいもの(「記憶の本体」と本では言っている)は誰でもあると思うのです。
    そんな私たちにとって重要なのは①と②。

    特に②。
    「書く」ことがいかに効率的なことか!
    ズバリ、こういう事なのです。(↓)

    ”「メモする」ということは、実は「記憶の索引」の印象を強める、「記憶の索引」を記憶する、とう意味があるのです。”(抜粋)

    ”「書いたら忘れる」ということを習慣化できると、頭の中に余計な情報が入り込むことなく、常に脳メモリが解放された状態となります。”(抜粋)

    脳の奥に追いやられている「記憶の本体」(思い出したい事)を引っ張り出す時に、「記憶の索引」(タグと言ってもいいと思う)さえ頭の中に思い出せれば、目的のモノが出てくるのです。
    じゃあ、「記憶の索引」はどうやってつくるのか?
    それが「書くこと」なのです。
    (ジャーナリングを数年やってるけど、書くって侮るなかれです。記憶の定着にはもってこいだと思う)

    私はそこに記憶力増強剤ともいえる「好奇心」をプラスすると、より強力な「記憶の索引」となり「記憶の本体」となると思うのです。(記憶の索引もいっぱいできるしね)
    私個人の話で恐縮ですが、最近、読んだ本の聖地巡りをしたくなってきたんですよね。
    「八月の御所グラウンド」を読んで京都へ、「しろがねの葉」を読んで石見銀山へ。
    よりディープな世界にのめり込みたい欲(好奇心と言っていいと思う)が出てきたのです。
    これだけの体験をしたら、「記憶の索引」なしで「記憶の本体」が残り続きそうな気もします。

    なんだかんだで、下記のような循環が上手く働くといいのかな、と感じました。

    1)睡眠(6時間以上)

    ↓疲れをとる。疲れてたら好奇心・行動力は起きない。

    2)好奇心が育つ

    ↓行動する

    3)勉強・体験(記憶の本体)

    ↓メモる

    4)記憶の索引できる



    5)(暗記)必要な人だけ


    1)睡眠


    2)と3)は前後することもあるかもしれません。

    その他、樺沢先生お勧めの勉強法など盛りだくさんのこちらの書籍は、勉強してるけど結果でないんだよなとスランプに陥っている方は必読かと思います。
    (学生時代に出会っていたかったよ、この本)

  • 今日からすぐにでも取り組める内容が満載の本書。なかでも勉強のために場所を移動するだけで海馬は活性化し、記憶力がアップ。
    また、机の上に余計な物を置かずキレイに片付けることで脳メモリが増えて集中力も増すなどなど。。
    難しい内容はひとつもなく、発売中の読書脳と併せて読むと、よりノウハウが蓄積されちゃいます。

  • 記憶するための重要なポイントが書かれてあり、とても参考になった。
    先月読んだ「読書脳」はインプットが主な内容に対して、本書はアウトプットがメインの内容。読書(インプット)が多くても、アウトプットのバランスがとれていないと、せっかく読んだ内容を忘れてしまい自身の成長につながらない。悪く言えば時間の無駄になってしまう。
    読書だけでなく、試験勉強や仕事(プレゼンなども)もアウトプットすることが大切だということがわかった。アウトプットは究極の記憶術といっても過言ではないと思う。
    インプットばかりだと整理整頓されていない部屋のようなもの。これからはインプットばかりに集中せず、アウトプットすることで記憶力を高め自身の成長につなげたいと思った。

  • 記憶の Tips がたくさん詰まった本。
    前書を読んでいる人にとっては再確認になる箇所が多いかなと思いました。

  • 記憶力を良くしたい。
    私を含めそう思っている人は多いでしょう。

    「記憶ポテンシャル、無限化。」というサブタイトルが示す通り、この本は読者に記憶の無限の可能性を示します。

    AI時代の到来で、私たちは情報を記憶する方法を根本から見直す必要に迫られています。
    本書では、脳の仕組みに基づいた「新時代の記憶術」が紹介されています。
    情報は脳に蓄えるよりも外に記録することで、記憶のポテンシャルを広げることができる!。

    このアプローチは、試験勉強、日常生活の小さなうっかりミス、物忘れから、仕事や学びの効率アップに至るまで、様々な面で応用可能です。
    記憶の「インプット」と「アウトプット」を効率よく回すことで、「記憶脳」を構築し、私たちの仕事や学びを劇的に変化させることが可能になります。

    記憶力を伸ばすためには、単に情報を蓄えるだけでなく、楽しむこと、成果を出すために記憶するという意識が大切だという点に深く共感。
    ビジネス書や自己啓発本を読む際に実践していたマインドマップのメモ取りが、この考え方に沿ったものだと再認識しました。

    また、「どういうことを知りたいかを予め決めておく」という事前準備の重要性についての主張にも納得。
    この準備をすることで、読んだ内容をより効果的に記憶し、生活や仕事に活かすことができます。

    本書は記憶力に悩むすべての人に、新しい視点と実践的な解決策を提供してくれます。
    記憶力を向上させたい、効率よく情報を管理したいと考えている方には、必読の書と言えるでしょう。
    この本を読めば、記憶の新しい時代があなたを待っていることを実感できます!

  • 以前に、同じ著者で睡眠関係の本を読んだ記憶が、ありました。そう言えば。

    記憶に大切なのは、アウトプットをこなすことだそうてす。確かに、インプットだけを受け身でやっていると、何も考えなくなる気もするし、わかる気がします。

    また整理整頓を心がけることで、頭も整理されて、頭を効率的に使えるということ。

    人間が記憶力という意味では、コンピューターに勝てない時代、考える力や要約する力は、ますます必要になって行く気がします。

  • 記憶脳
    新版 覚えない記憶術
    樺沢紫苑

    ∞----------------------∞

    樺沢さんはとにかくアウトプット推し。

    2
    ・覚えることより解くこと、書くまくることで記憶される。忘れる前にメモ。本にもメモを書きまくる。
    ・記憶の索引(意味記憶)となるキーワードのメモを見ることで記憶の本体(エピソード記憶)を思い出す。記憶の本体を思い出せなかったら認知症の疑い。
    ・アウトプットするなら直後。忘れないうちに思い出しながら(復習)ノートなどに書き出す。
    ・声に出して読む。五感を使って記憶する。(シャドウ読み。声をほとんど出さなくても口を動かして読む。聴覚は刺激されないが、口を動かすことで運動野が刺激される。すぐにペンが出せない時のシャドウ書きもおすすめ)
    ・アウトプットする時は5W1HでSNSに投稿したり、人に感想を話してストーリー化(エピソード記憶化)させる。

    3(テスト系が多かったのでメモ少なめ)
    ・本を読む時は目次を見て、気になるところをパラパラっと読む。その後に最初から読み始める。
    ・睡眠は6時間以上とる。記憶のゴールデンタイムは寝る前15分。15時までの15~20分の仮眠を活かす。

    4
    ・情動が刺激されると記憶力が高まる(情動記憶)。
    ・過度の緊張は記憶の敵。普段から緊張する場面に接して慣れておくことが必要。緊張したらまずは深呼吸。
    ・締切や納期を守ろうと思う切羽詰まった状態はノルアドレナリンが出てパフォーマンスが上がる。しかし過度のストレスはうつ病になりかねないので、緩急をつける。
    ・過度のストレスは記憶を低下させ、海馬の神経細胞を破壊する(PTSDなど)。
    ・好奇心(楽しく)は記憶力増強、マンネリ(嫌々)は記憶力低下。
    ・仕事や勉強をする場所を変えるだけで海馬が活性化する。
    ・自分にとって都合のいい記憶を選択出来る。レオナルド・ディカプリオ主演の「インセプション」は記憶植え付けのSF。
    ・嫌なことは1回話してすっかり忘れる。何度も話すと「復習」することになり記憶されてしまう。

    5
    ・1989年に作られた士郎正宗の「攻殻機動隊」のような現実になっている。
    ・本を読んだ気づきや感想、ひらめきを全て書き出し最後にまとめる。思い出したい時はそれを見るだけ。本を読んだ当時の記憶がよみがえる。
    ・日記も書くことで復習、読むことでも復習になり記憶に残る。ポジティブな日記で幸せになれる。
    ・ノートにアウトプットも悪くないが、SNS投稿は反応があるのでモチベーションが上がり続けられる。

    6
    ・作業記憶の処理能力は同時に3~4つまで。
    ・マルチタスクはしない。こなしているようで、実は交互に脳が切り替えて作業しているだけなので効率が悪い。
    ・マルチシンクもNG。全て書いて忘れる。
    ・未完了の課題は記憶に残る(ツァイガルニク効果)。
    ・思い出した些細なことはTODOリストへ。2分でできることは「今」やってしまう。
    ・逆ツァイガルニク効果で記憶を消去。完了したら忘れる。書いたら全て忘れ、読み返した瞬間に思い出す。

    最後の「書いて忘れろ」は外山滋比古さんの著書で何度も目にしたな。

    2024/04/14 読了(図書館)

  • これほどの数の記憶術が整理されて書かれている本はなかなか無いと思います。
    学生時代に知りたかった試験勉強の効率の良い記憶術から、アウトプットを軸にした記憶術はどれも参考になります。

    私は著者の「読書脳」等の著書から「137記憶術」や「とりあえず記憶術」は活用していましたが、「ベストパフォーマンス記憶術」や「制限時間記憶術」も取り入れていこうと思います。
    また、脳メモリーを最大化するためのToDoリストのルールは早速いくつか取り入れた結果、取り掛かる作業への集中力が増してアウトプットの向上を実感できました。

  • 「1階から2階へ物を取りに行ったが、2階に着いたら何を取りに来たのかわからない」「人の顔が思い浮かぶのに名前が出て来ない」。このようなことが頻繁になり、『自分はもう痴ほう症になりかけているのではないか』と最近感じるようになりました。しかし、この本にはこのような私の悩みを払拭する内容が余すことなく書かれていました。

    まず前提にあるのが、毎日何せずボーっと生きていれば私達の脳は加齢と共に衰えますが、脳を鍛えることで40代でも脳を育てることができるそうです。
    そのなかで重要なのは「暗記力」や「記憶力」では無く、情報活用力ということで、まとめ・整理整頓する能力、全体を俯瞰する能力、関連づける能力は年齢とともに伸びていくということを知り、安心しました。
    また、「記憶」することに一生懸命に時間を使うより、「理解」と「整理」にしっかりと時間を使うことが重要であるそうです。

    そのほかにも、『記憶力外記憶術』『ソーシャル記憶術』『脳メモリ解放記憶術』など、精神科医である筆者が編み出した脳のパフォーマンスを最大限にあげるノウハウが詰まっており、目から鱗が落ちる1冊となっています。

    私もさっそく明日から、記憶の外化や脳メモリの最大化などを実践して、情報活用力を伸ばして自己成長に繋げていきたいと思います。

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著者プロフィール

1965年、札幌市生まれ。累計56万ヒット突破の人気Webサイト「札幌激辛カレー批評」(http://www.kabasawa.jp/)主宰者。2003年7月に著書『とっておき北海道 カレー50』
(アドネット刊)を刊行するなど、スープカレーをメインにカレー店の動向を精力的に追い
続けている。また、スター・ウォーズ研究家としても知られ、スター・ウォーズ研究のWeb
サイト「ホス・プレス」を運営。著書に「スター・ウォーズ新三部作完全解読本」(三一書房)、
「スター・ウォーズ完全基礎講座エピソードⅠ篇」(扶桑社、共著)などがある。

「2004年 『北海道スープカレー読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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