- サンマーク出版 (2025年1月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784763141880
作品紹介・あらすじ
地形的に見ると、アメリカもロシアも中国も弱い。
だから、戦争をやめられない。
近年、「世界情勢を理解したい」という需要が増えています。
ロシアのウクライナ侵攻、パレスチナ・イスラエル戦争、中国の台湾・尖閣諸島・南シナ海での野心的行動など、ニュースで不安定な国際情勢にまつわる話題を見聞きしない日はありません。
国際政治を考える上で、まず見るべきものは何でしょうか?
歴史、文化、統計、報道——どれも重要です。
しかし、本書はそれが「地理」であると考えます。
ニュースを普段見ていると、外国首脳の発言や人々の意見ばかりが目に入ります。
それらを見ていると、世界情勢を動かしているのは「人間の意志」だとつい思いがちです。
しかし、人間の思考や行動は、私たちが思っている以上に地理に動かされています。
それも、気づかないうちに。
地理を基準に世界を眺めると、次のようなさまざまな事実が見えてきます。
●アメリカは大きな海に守られているが、その分他国を攻めづらく、それほど恐れられていない
●ロシアはヨーロッパの大国と平らな地形で繋がっているせいで、領土を拡大し続けなければならない
●対立を深めるアメリカと中国は、実は国土や隣国との関係など、「似た者同士」である
●日本にとって朝鮮半島はユーラシア大陸との「橋」。朝鮮の安全を確保することは伝統的な地政学的課題
寒い場所では、港が流氷で閉ざされて、貿易ができません。
「国を守ろう」と思っても、地形が平坦だとかなり苦労します。
地理が「檻」だとすれば、国は「囚人」です。
囚人に何ができて、何ができないかを知るには、まず檻の形を知らなければならないのです。
本書は、地政学動画において平均再生回数150万回という圧倒的な支持を得る著者・社會部部長が、不変の地政学の法則を解説する1冊。
「海と陸」というシンプルな切り口を中心に、これまで世界で起きてきたことの真の理由を知り、今の世界で起きていることを「自分の頭で考えられるようになる」本です。
感想・レビュー・書評
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今までのアメリカとロシアは大国だから戦争をするという考えから、全く違うユーラシア大陸中心に地理的状況を確認しつつ、自国や今後の世界情勢を考えることを学べ素晴らしい良書だと思いました。しかし地政学は戦争直前やプロパガンダに利用されやすいものらしく、今の地政学本を読む上でそれが地理を考えているか否かを確認知る必要があると思います。
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地形が国の運命を決める――「地理」という檻の中で、世界は動いている。
地政学には以前から興味があり、人気のある本ということで手に取りました。
本書では、「国の行動は地理によって制約されている」という視点から、アメリカ・ロシア・中国・日本など各国の思惑を読み解いていきます。
内容としては驚くような新発見というよりも、「そういう理由だったのか」と納得できる説明が多く、非常にわかりやすい印象でした。地理という一見動かない要素が、実は歴史や政治、そして人の意志をも左右しているという考え方には説得力があります。
私はもともと戦略や作戦を考えるのが好きなタイプなので、地政学の思考法が現代のビジネスや組織戦略にも応用できそうだと感じました。国の行動を理解するだけでなく、「地形」という制約の中でどう動くかを考える視点は普遍的です。
一方で、文章だけではイメージが掴みにくい部分もありました。実際の地図や図を見ながら読むと、さらに理解が深まりそうです。地理を「静的な背景」としてではなく、「動的な力」として捉える面白さを改めて感じた一冊でした。 -
国の軍事政策を知る上で地政学が重要な役割を果たしていると理解した。特に緩衝地帯を確保し続けることが平和につながると知ることができた。
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全国民必読の書である。
なぜ中国が尖閣諸島の領有権を主張するのか
ロシアはなぜウクライナ侵攻したのか
国際ニュースを理解する上で、地政学の考え方を通してわかりやすいガイドとなる本書。
アメリカ、中国、ロシア、日本、それぞれの視点を比較すると、どの国もベースには生存と不安がある、という本質が印象的であった。まずその本質をお互い理解することが、世界平和への第一歩であるように思う。 -
世界情勢の見方として、こんなアプローチがあったのですね。
地理的要因と自然状態を重ね合わせると、歴史の根底にあるものがとても理解しやすい。
腑に落ちるというのが、一番しっくりする表現かも。
ホッブズ恐るべし。
欲と疑心暗鬼を捨てて、もっと仲良くなれないもんですかね。 -
まずは何より説明が分かりやすくて理解できない部分がなかったのが素晴らしいなと思いました。
外交や安全保障などの問題は確かに自国目線で考えることがほとんどですが、どの国もその国特有の問題や弱さを抱えていて、それを解消するための行動が現状の問題に繋がっていると考えれば、他国からの視点が重要になるというのも腑に落ちました。
普段ニュースを見ていると、起きた出来事の説明やそれぞれの国のトップの発言などがほとんどですが、それぞれの国の行動の根っこには地政学が深く関係していることがよくわかり、とても勉強になりました。 -
基軸通貨のドルに頼る国とそれ以外の方法で経済を回そうとする国の話。
また、地理がどう国防に影響があるのかを歴史的観点を交えながら、分かりやすく説明をしてくれている。
我が国がドル圏で生き続けるのか?生き続けるためには何をしていかなければならないのか?それを俯瞰的に考えさせてくれる。
残念だったのはほとんどが、北米、EU、中国、ロシアの話になっており、アフリカの視点が無かったことである。
アフリカはロシアと距離感を縮めているので、今後の世界情勢の舵取りに影響が大きいと思う。 -
最高に面白い本に出会えた。
大陸国家と海洋国家。
ユーラシア大陸を制するものが世界を制する。
それぞれの国がそれぞれの思惑を抱えながら、覇権国家を牽制しつつ世界は、今日も回っている。
あわせてユーチューブも楽しみたい。 -
これまで自分が学んできた歴史は、歴史的な事件をただ時系列で並べたようなものだったかも。この本を読むと、事件と事件のつながりが分かる。まさに、その国の本当の思惑が見えて、歴史って面白い!と感じたり。
また、日本の基地問題、特に沖縄の基地についてよくニュースで見ていたけれど
米軍基地は世界70ヵ国以上に合わせて800か所
日本国内には130か所あるらしい。
なぜ、アメリカは世界中に基地を持つのか、なぜ特に日本に多くの基地を持つのか、そういう目線で見ていなかったと反省。
印象的だったのは以下
・障害物が何もない平野で、敵の侵略を防ぐにはどうすれば良いか。
ー国境を守る術はない。それを広げる以外には。
ロシア、エカチェリーナ大帝
自分は日本に暮らしているので、地続きの「国境」のイメージがピンとこない。けれど大陸の国は、一歩隣は他の国なんだよなぁ、と思ったり。 -
4年前から、たまにリコメンドされる社會部部長の動画を見て、めちゃくちゃクオリティーが高い動画を出すなと思い、その後もファンで観ていた。
まさかその社會部部長が本を出すというので、予約して購入。
地政学について、恐らく何もわかっていない人間が読んでも理解できるつかみになっていて、引き寄せられていく。
ランドパワーとシーパワーについて、何でランドパワーが統制的、攻撃的になるのかという理屈も腹落ちする説明で、アメリカ、ロシア、中国、日本の地政学的な立場とか、何でそういう行動をとるのかという習性みたいなものもわかりやすく説明されている。 -
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すごく勉強になりました。歴史と関連づけると腑に落ちることばかり。
基本となる考えとしては
•世界には海洋国家と大陸国家がある
•勢力均衡には一国だけが強くなり過ぎないこと
•隣国を恐れ互いに武力増強してしまう安全保障のジレンマがある
•攻撃有利性があると戦争になりやすい(攻撃することで自分を守ること、逆は防御有利性)
•攻撃、防御の判別性が曖昧だと戦争は起きやすい(行動が予想できない)
以上の考えに地理的な「距離」「地形」「海」が関連して各国の利権であらゆる行動が起こる(絶対悪と考えると戦争になってしまう)。起こす行動の主なものに「戦略縦深」(国の中枢を守るため国境の距離を保つこと)と「緩衝地帯」(国と国と間に第三国をあり、直接国境を接しないようにする地域)を確立すること。
各国、そのために話し合ったり、仲間になったり、喧嘩(戦争)したりしている。
世界が一つの国になれば…と思うのは私だけではないでしょう。
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地理は檻、国は囚人
この上なくわかりやすく書かれた地政学入門書
『全人類の生活が均衡に達したとき、初めて幸福な世界が生まれる』(by マッキンダー)
あまりに牧歌的に響く地政学の父の生涯最後の論文こそ後世への警句に他ならない。そんな世界に必要な人口をとっくに超えた地球はいつまで回り続けられるんだろう。 -
あー、面白すぎる。目から鱗の地政学。
漫画キングダムであった地形の利を活かした戦略とか孫子の教えは、そのまま現代の世界勢力の均衡図にも直結してるという事ですな。 -
イギリスやアメリカのような海洋国家の強さを真に支えているのは「強い海軍」ではなく、「強い海軍を必要としない環境」である。
アメリカがもつ最大の武器は海軍ではなく、「海のそのもの」。
戦略均衡論の文脈において潜在覇権国として取り上げられる国は、多くの場合「最強の国」ではなく、「最強の大陸国家」である。
なぜなら、陸上の方が海上よりも勢力が伝わりやすいから。
地政学的にいえば非干渉主義は理に適っていない。
母国の安全を保つためには、非干渉主義を否定し、ユーラシア大陸情勢への関与が必要である。
なぜならユーラシアを制するものが世界の運命を制するから。
ユーラシアの覇権国となった国は、ユーラシア大陸の膨大な資源を利用して大海軍を創設し、沖合の島々を征服できるから。
マッキンダーの唱える東欧に独立国家群が誕生する地政学的意義は二つある
①ドイツのハートランド支配を妨げること。
②ドイツとロシアの緊張を構造的に和らげること。
日本にとって韓国の近代化はめちゃくちゃ大事だった。
韓国が自力で外国の脅威に対抗できるようになれば、日本は堅固な緩衝地帯を得ることになるから。 -
「強くて弱い国」アメリカ、海への野心を捨てきれない大陸国家のロシアと中国、そして海洋国家としての日本の立ち位置など地政学的にみた国際関係で非常に参考になる良書。ウクライナ戦争や台湾有事など、現在の国際情勢における課題も地政学で紐解くことで必然的であることが理解できる。
現在の国際秩序はアメリカ合衆国を中心に形成されていることは疑いの余地がない。世界の警察を自認し、様々な国際紛争に介入しながらもその勝率は決して高くないアメリカという国は、海洋国家なので防御には強いが攻撃には弱いのだ。そして領土拡張の野心を隠さないロシアと中国という大国は、歴史的にも地理的にも平野部から他国に侵略され続けてきた恐怖があり、緩衝地帯としての周辺国を影響下に置く必然に迫られる。
そしてロシアや中国の周辺国である日本は、イギリスやアメリカといった海洋国家と連携してこの大陸国家が進出してくることを食い止める宿命を持つ。そのため、大陸国家の入口となる朝鮮半島は緩衝地帯になりやすく、日清/日露/太平洋/朝鮮と各戦争の戦場となった。地政学的に考えれば北方領土が返還される可能性は低く、また沖縄に米軍基地は駐留し続けるのだと言える。
地政学という観点から、感情を排して地理条件のみでこれほどまでに明瞭な説明ができるのはとても面白いし、政治環境やエネルギー・食糧安全保障はあくまで副次的要素なのだと理解できる。トランプ大統領の登場で世界の警察からも降りようとしているアメリカであるが、そうすると海洋国家としての利益が大陸国家によって侵食されるリスクを内包している。また石油・化石燃料依存は海洋国家たるアメリカやイギリスにとっては有利であるが、ドイツやフランスが再生可能エネルギーに熱心な理由も間接的に理解できた。 -
わかりやすく読みやすかった。
新たな視点を与えてくれました。
地政学に関する他の本も読んでみようと思いました。 -
社會部部長さんのYouTubeでの解説がとてもわかりやすく、この人の本なら地政学がよくわかるかもしれないと思い読んでみた。
読んでみて、世界情勢の見え方が全然変わる本だと思う。
今までよりもかなりスッキリと見える。
中国、ロシアは何となく恐ろしい。アメリカは強いやなぁというぼんやりとした見方だったのが、どの国も決して強いばかりではないし、どうして、そういう動きをしているのか、少しでもわかった気がする。
本書では、地理は恒久的な要素であり、どの国でも地形という檻に囚われた、言わば地理の囚人として、弱みを抱えているという視点にたって、アメリカ、ロシア、中国、日本について、地政学的に解説してくれている。
特に考えさせられたのが韓国との関係だ。
日本と韓国は正直、互いに反韓、反日感情が強いと思うが、日本にとって韓国は中国大陸からの橋のような場所。
現状って、なかなか恐い状況なのでは?と思った。
以前、ジャレド・ダイアモンドの『危機と人類』を読んだとき「日本は韓国との関係において、戦後のドイツを倣って反省すべき」との内容を読んで理解できなかったのが、今では理解できると思う。
また、今回は試しにChatGPTと読書会をしながら読んでみた。
読書会の履歴については、以下のURLから
https://chatgpt.com/share/6821bb1c-55f4-800c-964e-dd93fd46960d
ChatGPTの使い方として、けっこうアリだと思っている。 -
最高に興味深く読んだ。
アメリカはなぜ世界中に基地を設けるのか?
ロシアはなぜ領土拡大にこだわるのか?
中国はなぜ強硬な態度に出るのか?
日本はなぜ大陸の奥に突き進んだのか?
誰もが持つこれらの疑問に対して、これまでで一番ハラ落ちした。私だけでなくほとんどの人が表層しか見ていないのではないだろうか?
世界平和を実現するためには勢力均衡を目指すしかない。それを成し遂げるにはお互いの考えをぶつけ合う対話が重要。
この本を読んでみて、厄介なのは過去の因縁だな、と思う。なかなか拭いきれないのはわかるが、報復は報復しか生まない。それが対話を成立させず平和を遠ざける。ディールは全部を獲ろうと思うとうまくいかない。お互いの妥協、許すことが大事なのではないだろうか。
日本の戦後処理のルーズベルトやマッカーサーの考えやタイミングの話は非常に興味深かった。処理を間違うと後々まで禍根を残すことになる。長期的な視点が大切。
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地政学本の決定版すぎる。どんな地政学本よりもまず、これを読むべし。
◉前提
・世界は陸VS海である。大陸国家(ロシア、中国、ドイツなど)の台頭を、海洋国家(アメリカ、イギリス、日本など)が抑えることで成立している。
・潜在覇権国はユーラシア大陸から生まれる。なぜなら、資源も人口も豊富だからだ。ハートランドを制するものが世界を制すると言われている。つまり大陸国家である。最も今、覇権国になりそうなのは中国。
・「世界の警察」は存在しない。国際法で戦争はダメと言われるが、戦争を始めても、警察のようなポジションで取り締まれない。
・これを実現するには、世界を一つの国家にして取り締まるしかない。しかし、それは現実的ではなく、今に至る。
・ゆえに国は自国を守るために、武装するしかない。警察がいない世の中で安全に生きるには、自分が強くなるしかないからだ。なので、軍隊も戦争もなくならない。
・距離、地形、海の3つが戦争の起こりやすさを決める。距離が離れていて、山や川があり、海があるほど、戦争は起きにくい。例えば、スイスは山が多すぎて、戦争に巻き込まれない。ポーランドは平野だから戦争がすぐ起きる。
・大陸国家国家は戦争が起きやすい。ヨーロッパとかね。海洋国家は、最強の天然障壁である海に守られているので、戦争が起きづらい。この観点で言うと、アメリカが最強。
・陸は攻撃に強く、防御に弱い。海は攻撃に弱く、防御に強い。大陸国家の防御策は「距離」を作ること。つまり領土拡大することである。ロシア→ウクライナだね。
・地理では、7つの大陸がある、と習う。しかし、地政学では、1つの大陸(ユーラシア大陸)と、それを囲む島々(北米、南米、アフリカ、日本など)と言う捉え方をする。なぜなら、ユーラシア大陸が別格の力を持つからだ。
・ユーラシア大陸は、人口は世界の7割、GDPの6割、石油は6割、天然ガス7割、石炭5割。この大陸のみが、圧倒的な人口、資源、工業力を有する。
・ユーラシア大陸で覇権を取った国は、その圧倒的資源をもとに、アメリカ、イギリス、日本さえ征服できる力を持つ。
◉アメリカ
・アメリカは弱い。なぜなら、海洋国家であり攻撃には強くないからだ。ユーラシア大陸に存在しない時点で、潜在覇権国にはなり得ない。そもそも、過去の戦争も勝率は6割ほどだ。
・トランプが掲げる「非干渉主義」は、地政学的には理に適っていない。潜在覇権国の力を強大にさせて、アメリカの立場が危うくなるからだ。
・干渉は、①大陸を仲良くさせる②経済/軍事支援③直接派兵である。①はNATO。これにより、ロシアという潜在覇権国を押さえつける。②は戦後の西欧や日本向けの支援。これにより、ロシアや中国に対抗できる力を持たせる。③第二次世界大戦のドイツ対抗。
・歴史的に見ると、今のアメリカの役割をイギリスが担っていた。第一次世界大戦までは、イギリスが担っていたが弱くなり、ドイツの力が強くなり、世界征服しかけていたから、アメリカが非干渉主義の殻を破った。
・アメリカは弱い国であるため、単独で中国ロシアに対抗できない。そのため、飛行場として日本とイギリス、上陸地として韓国とフランスが欠かせない同盟国となっている。アメリカが比較的「良い国」なのは、同盟国に嫌われちゃダメだから。
◉ロシア
・領土拡大はロシアの伝統的国是である。なぜなら、平野という脆弱性から、攻撃的にならざるを得ないから。
・ピョートル、エカチェリーナも領土拡大を行い、大帝と呼ばれるに至る。エカチェリーナの時代に、クリミア併合した。2014年プーチンによるクリミア併合は、23年ぶりに自国の支配下に戻す行為。国民の支持率はこのとき、65→85%に上がった。
・ロシア地理学会というものがあり、会長はプーチン。ロシアの国家戦略は今でも、地図を見ることから始まるのだ。
・ロシアは1480年まで、モンゴルに征服されていた。その後、東側を開拓。しかし依然として、西側は平野であり、1812年〜1941年までは33年に1回は西側から侵攻されている。
・ロシアは弱いから広い。ナポレオンの侵攻、ナチスの侵攻、これらも領土を西に広げた結果、戦略縦深を作れていたので、冬将軍で撃退できた。ロシアの西への過敏な反応は、こうした歴史からくる。ロシアの広さは恐怖心の大きさそのものである。
・ウクライナ戦争の責任は欧米にある。NATOが東方拡大しすぎたからだ。カナダとメキシコに中国の軍事基地を置いたらどうなる?アメリカ激おこでしょ?それと同じ。
・ヨーロッパの長期的な平和の実現には、ウクライナをNATO/ロシアどちらにも寄り付かない中立緩衝国にすることである。
・第一次世界大戦や冷戦直後には楽観論が蔓延した。これからの時代は、欧米流の自由民主主義によって、中国、ロシアとも手を取り合って平和を謳歌するのだと。しかし、地理的現実を見つめて、そんな阿呆は抜かさずに、東欧に緩衝国を作るべきなのだ。
・過去100年間を見ると、ユーラシアではドイツとロシアが最強だ。第一次世界大戦の遠因もこの二国間の不仲である。結局、東欧に緩衝国を設けていたが、ナチスドイツが突破して、第二次世界大戦が起こる。最終的には、ソ連が巻き返して、ドイツは海洋国家の西と、大陸国家の東に割れる。
・ロシアがアメリカを信じないのは、NATOを東方拡大しないと約束したのに、嘘をついたから。これは、ドイツをNATOに入れる際に交わした約束。
・アメリカは冷戦を「思想の対立」と勘違いしている。冷戦後はロシアも資本主義と民主主義を取り入れたからだ。ゆえに、NATO東方拡大は気にしないだろうと。そんなわけないのよね。
・ロシアは不凍港を求めるゆえ、クリミア半島に拘っている。そして4つの港を持つが、海軍を分散する必要があり、それゆえ日露戦争でも日本に負けた。
・ロシアの港はすべて内海に面してる。戦争、経済制裁の際は、他国にすぐに封鎖されてしまう環境。その観点でオホーツク海は、唯一安全な海峡。海底が深く、核兵器を搭載した潜水艦を隠してる。この重要性から、北方領土は返還されない可能性が非常に高い。返せ。
・ロシア最大の武器は天然ガス。これで脅して外交してる。ドイツは工業国ゆえ、天然ガスを安く仕入れたくて、ロシアに友好的な態度をとる。EUとしてロシア依存をやめるため、ノルウェーやアメリカからの輸入を増やしてる。
◉中国
・中国は過去のアメリカ、ドイツ、日本と同じ動きをしている。それは、「北の土地→地中海→南の土地」を順に支配するというもの。しかし、アメリカと違い、色々とハードモードです。なんせ、日本、韓国、台湾、アメリカなど、周りの国が強すぎるから。
・アメリカは、戦争や土地購入で、今のアメリカ大陸を制覇。そして地中海のキューバ、プエルトリコから西洋を戦争により追い出す。中南米でハイチ、ドミニカに新米政権を樹立し、コロンビアからスエズ運河を奪う。こうして、支配領域を増やした。
・万里の長城は遊牧民からの攻撃から守るための障壁である。長年、中国はモンゴルに苦しめられ続けてる。ユーラシアステップは乾燥地帯で、食料が育たない環境なので、略奪による食料確保をしていた。元々、馬と共に戦闘民族すぎて、中国は隷属していた期間もある。
