「福」に憑かれた男 (サンマーク文庫 き 5-1)

著者 :
  • サンマーク出版
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本棚登録 : 650
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763160638

作品紹介・あらすじ

突然他界した父親に代わり、実家の長船堂書店を継いだ秀三。店舗を大きくすることを夢見ていた彼に訪れたのは、集客が激減するピンチに次ぐピンチ。「もう、やっていけない…」と意気消沈した秀三は、ついに店を閉めることを決意。しかし、実は、これらの出来事はすべて秀三に憑いている"福の神"の仕業だった!この物語に隠されたヒミツを知ったとき、人が求める本当の"幸せ"が解き明かされる!自分の人生をつかって、どう生きるのかを見つめ直す感動のストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
    年の終わりにとても素敵な本を読んだと思いました。

    最近ビブリオミステリーにはまっていたので表紙の絵からして、そちら系の本だと思ったら、本屋さんを舞台にした自己啓発書でした。
    自己啓発書といっても、めんどくさい講義やお説教の本では全くありません。
    サラリーマンから長船堂書店の後継ぎとなった、主人公の松尾秀三が「福の神」に助けられながら、自分の進むべき道をみつけようとして成長していく物語です。
    福の神はどういう人に憑くかというと(物語上で)
    「人知れずいいことをする」
    「他人の成功を心から祝福する」
    「どんな人に対しても愛をもって接する」
    だそうです。
    福の神が憑いた人はいろいろな奇跡を引き寄せて、自分の人生を素晴らしいものにすることができるそうです。
    確かに、この物語のように本物の福の神は憑かなくても、上記の3点を心に持っていたらよい人生が送れそうな気がします。
    人間が一番成長できる瞬間、それが、人と出会うとき。
    大切なことは、どんなときでも行動する勇気を与えてくれる人と出会わせること。
    そして、自分から発せられるものは、必ず自分のもとに返ってくる。

    巻末の解説では、この物語のモデルともされる書店店主の清水克衛さんが「読書こそが、日本をよりよくする最高の手段である」とおっしゃっています。
    この本の作者の他の本も読んでみたいと思わされました。
    ちなみに、柔道の山下泰裕さんは「この本は、私の座右の書です」とおっしゃっているそうです。
    とても、薄くて手軽にすぐ読み終えられる本であり、考えたら結構当たり前のことかもしれませんが物語として読むととても分かりやすいです。私も人にお勧めするなら今年の1番は、どなたにもお勧めできるこの本です。

    • まことさん
      やっぱり読書はいいですよね!
      痛感しました。
      それに、ブクログのようなコミュニティで、語り合えるのは、嬉しいことです(*^^*)
      やっぱり読書はいいですよね!
      痛感しました。
      それに、ブクログのようなコミュニティで、語り合えるのは、嬉しいことです(*^^*)
      2019/12/29
    • まことさん
      mariさん♪こんばんは。ほんとにお久しぶりです。
      私も何度か、mariさんのレビューにコメントしようとしたことがあったのですが、入れなく...
      mariさん♪こんばんは。ほんとにお久しぶりです。
      私も何度か、mariさんのレビューにコメントしようとしたことがあったのですが、入れなくてご無沙汰しました。
      こちらこそ、いつもいいね!もありがとうございます。

      私も、この本はブクログで知って、今年の最後に素敵な本を読むことができたと感謝しています。
      最近、ブクログの影響か、本について書かれた本を読むことが、多くなりました。

      では、年の終わりに、嬉しいコメントどうもありがとうございました。
      mariさんも、どうぞ、よい年末年始をお送りください。
      そして、来年もどうぞよろしくお願いします!
      2019/12/30
  • 「福」に憑かれた男 喜多川泰(著)

    2015 3/20 初版発行 (株)サンマーク出版
    2018 11/15 第5刷発行

    2021 1/23 読了(再読)

    文庫版を見つけて再読。
    (単行本はどこに行ったんだろ?)

    何度も読んで人にもプレゼントしたりお貸ししたりした
    ぼくが初めて読んだ喜多川泰本。

    その都度新たな発見があるのですが
    今回もやっぱり感動して涙する。

    初心に帰って自分の目標や意味を考える機会になりました。

    ちょうどいい量の文字数にも好感。

  • 自己啓発的な内容の小説。200ページで読みやすい内容だったけど、時間が掛かった。

    自分の人生を使って何をしようとしているか?
    人との出会いが成長に繋がる。

  • 兵庫県の書店に御書印をもらいにいったときに、
    私も勤務書店で御書印をつくったので
    店長さんと書店話で盛り上がってたら、
    実はこの本はその書店がモデルになってると教えてくれた。
    (あとがきで喜多川さんも書いておられます)
    記念に買ったら、そうやって買ってもらうのが悪いからめったに言わないとおっしゃってて、
    なんでーーーー!お客さんも知ったらうれしいし
    もっと宣伝したらいいのに!って思ったけど、
    この本を読み終えて、
    理由がちょっとわかった気がする。
    その人に合った本を読んでほしいからなのかな。
    私は自己啓発本には全く興味がないので、
    たしかに私におすすめの本ではなかったかも。
    でもあの店長さんはこういうふうに書店をつくってきたんだなと思いながら読むのは楽しかった。

    伺ったとき、元スタッフの方がお店にずーっと居てはって(多分いつも遊びにきている?)、
    店長さんがその方の働きぶりを誇らしげに話しておられて、いい店長さんだなぁと思いました。

  • 人知れず他の人のためになるいいことをする
    他人の成功を心から祝福する
    どんな人に対しても愛をもって接する

    僕がやりたいのは、本を売ってお金を儲けることではない。僕がやりたいのは、ここに集まる人たちに、眠っていたり、くすぶっていた夢に挑戦する勇気をあげたい。誰かが夢を実現する手助けをしたいんだって。

    私が、たくさんいいことをして
    他人を妬まず
    誰に対しても嫌な顔をせずにいたとして
    とてもつらい経験をしたのは
    福の神がしたことなのかな
    私をより優しく強くさせようとして。
    私はつらい経験に対して
    恨みつらみばかり言って
    なりたい自分になるための道具にはしていなかった
    そこで
    幸せとは何か、に気付き
    その経験を糧にできたなら
    理想の人生を手に入れられたのかな
    今からでも遅くない。

    自分の状況を変えなければならない事態が起こるたびに、
    今よりもっと素晴らしい人生を手に入れるためには、今の場所にとどまっていてはだめだと、誰かが教えてくれているんじゃないかと思おう。
    思ったような結果が得られなかったとしても、自分の使命に向かって前進する生き方を続ける人でなければ、その使命を全うする生き方なんてできるはずはない。

  • 意外と登録者数が多くて驚いた。この作者って有名なの?

    読んでて面白かったし展開もふーんそうか。と心温まる話だったけど、すごく心に響いたというわけではなかったかも。でも人の幸福を祝福できる人でいることって大切よね。

  • 福の神が憑く人の条件(人の成功を心から喜んだり、人知れずいいことをしたり)を満たすのが簡単そうで難しい。
    成長する前の主人公の「何もやってないけどやった気になり、うまく行かないと自暴自棄になる」というところに「あるある」と共感してしまいました。
    自分の使命と思えるほどの夢について、考えさせられる本でした。
    オーディブルで聴きました。3時間程度で聴き終えられるので家事をしながらあっという間。
    出版社がどこか知らずに聴き始めましたが、サンマークだったのですね。
    いや、サンマークの本、大好きなのですが、しばらく経つと「ああ、あんなタメになる本を読んだのに変わってない私……(苦笑)」ってなりがちなので、読んでしばらくした後の落差に落ち込んで気まずくなる確率第一位の出版社(笑)
    あんまり完璧主義にならず、程よく教訓にしていきたいと思います。

  • 感じて動きたくなるのが『感動』
    自分から発せられるものは、必ず自分のもとに返ってくる

    今の自分の言動にハッと気づかされる
    そんな一冊でした

  • 再読

    年末の帰省の道中 1時間半と義実家にて朝読書1時間 で読み終わる。

    半年ぶりに読み、覚えている話もあったけど、何よりあとがきの著者のメッセージなどが今回心に残った。

    以前読んだ際は、仕事に対して悩みが多く、具体的なやり方や考え方に注目して読んでいた。
    今回は、著者の想いや物語の全体を俯瞰的に捉えて楽しく読めた。

    時々で違った読み方ができるのも、この本の魅力のひとつなんじゃないかな。

  • 喜多川先生さすがです。
    実際にモデルになった本屋さんがあるとか…
    行ってみたいです。
    人生の成功哲学に通じる物語。
    読み物としも素晴らしい作品だと思います。

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著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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