脳内革命: 脳から出るホルモンが生き方を変える

著者 :
  • サンマーク出版
3.26
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本棚登録 : 609
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763191236

作品紹介・あらすじ

本書はプラス発想こそが心身にとっ最高の薬になることを、医学的・科学的に明らかにした画期的な書。

感想・レビュー・書評

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  • この本は、出版当時、賛否両論でしたが、
    今になって、改めて読んでみると、出版する時期が、
    今の時期だったら、多くの人が肯定的に受け止めていると思います。
    20年前は、「とんでも本」でしたが、今は、「普通の本」になっているからです。

    春山氏は、この著作で、食事、運動、瞑想の重要性を語っています。
    そして、それらを包括する上でのプラス発想が非常に良いと。
    食事は、少食、運動は、ウォーキング、瞑想は、マインドフルネスと、
    私達の今の社会で、それらを行うことが、「良い事」として、常識となっています。

    また、氏は、ストレスを受けると、ノルアドレナリンという物質が脳から出て、
    その毒性に注目しています。今では、ストレスが、
    うつ病や精神疾患の原因の一つであるということは常識になっています。

    先見の明があるとは、このことだと思います。
    この20年で、日本は、人口減少社会になり、高齢化、少子化が進み、
    経済の活力も90年代と比べて見る影もありません。
    社会保障費は増加の一途を辿っています。

    こういった日本社会の変化の中で、人は不安になります。
    自信を失っている大人は少なく、安易な快楽にふけています。
    また若者の7割は将来に不安を抱き、自分に自信がないという統計結果があります。

    その中で、自分を「肯定的」に捉えることは非常に大切です。
    その手段として、少食やウォーキング、マインドフルネスが、
    自身の肯定感を上げるモノならば、是非、習慣にするべきだと思います。

    この著作の情報は一部、旧くなっていますが、
    今改めて読んでも、非常に参考になると思います。

  • この本を手にしたとき、私は大学1年生
    この本は一種のブームでした。
    ものすごく売れたと記憶しています。

    私が大学生になったころ、バブル崩壊のあと、の本経済は出口が見えなくなり、大学の先生に卒業するころには、少しは景気が良くなるだろうといわれ、その後20年近く、身をもって感じる不景気を知りません。

    そんな出口の見えない時代にヒットしたのも何か因果ががったのかもしれません。


    本書は、どんなにつらいことや、ふさぎ込むこと、嫌なことがあっても、物事を前向きに肯定的にとらえると脳内には体に良いホルモンができる。
    プラス発想こそが心身にとって最高の薬となることを、医学的見地・科学的見地から明らかにした1冊です。

    非常にわかりやすい本だと思います。

    その後の春山先生はいろいろあったようですが、本書は、今でもよく覚えています。

  • ☆☆☆☆
    レビュー『脳内革命』(春山茂雄)
    1995年のベストセラー本。そして、著者春山茂雄氏は東京大学医学博士。2008年過剰設備投資で病院を破綻させている。
    アマゾンその他のレビューでは、1995年にベストセラーとなり社会的なブームをおこしたのが嘘のような内容のものが多い。
    あらためて、人間は偏見に左右されるのだなぁと感じさせられてしまう。
    私はこれらの経緯を知ったうえで読んでみた。ベストセラーとなる理由がよくわかるし、自分自身も面白いと思った。
    たしかに、科学的な論拠が欲しいなぁと思わされる部分もあったけれど、この種の本はあまりそこまで突っ込まないほうが良い。そういう人は自ら別の道で探求するであろうし、あやふやな論拠に対しては(保留)して、読み物として読み進めるからだ。
    おそらく、春山氏も尺がありまたそういうことが必要とあれば、そういう著書も出すと思う。
    前置きこの程度にして、私が気に入った箇所は最後のほうの
    【A10神経】の件り
    『A10神経が大脳の前頭連合野と連動するときだけは、負のフィードバックが働かない。つまり人間が真善美にかかわったり、正義の行動をしたりするときには、それを妨げるものがない。脳内モルヒネはいくらでも出てくる。人間が自己実現しているときの快感は尽きることがない』
    という部分。
    自分の経験が伴っているから納得されられた。
    【酸素】に関する件り
    酸素が嫌いだった微生物名残りが私たちの体の中の細胞の核にある。細胞内には核の近くにミトコンドリアというエネルギーを創り出す発電所の役目をもった部分があります。このミトコンドリアの活力が落ちると、核の部分と酸素が触れ合ってしまい、核は死んでしまいます。
    酸素は生きていくエネルギーを取り出すためには必要不可欠だが、それ以外の時は毒以外のなにものでもない。

    この知識は妙な感覚と自然の理不尽さというか、偉大さを感じる。

    春山氏は随所に、‘神(創造主)’や‘正義’ということばとその概念を持ち出しているので、それが、科学的な内容を含んだこの本が、偏見をもった者からは快く受けとられない理由なのかもしれないとも感じた。
    2017/05/05

  • レビューを書こうとして、「脳内革命の嘘」的な本がポツポツ出てきたため、ここに書いてあるすべてが本当のことかは分からないが、少なくとも、今までの自分の見方や考え方を変えたのは事実である。

    本書にあることを簡単にまとめるなら、どんなに嫌なことに直面しても、それをプラスの発想で受け止めるならそれは体にも良い影響をあたえる。
    そのキーワードとなるのが、脳内モルヒネであるβエンドルフィンであり、いくら出しても毒にはならない最強の脳内物質だそうなのです。

    つまり、心で思ったことは物質化され、体にも影響を及ぼす。

    逆に世のため、人のためにならない行為を取ると脳は滅びのほうに個体を誘導する。


    とある、本書への批評に「脳の側から、人間の生き方を考えることは、非常に良いことだと思うが、それだけではものたりないのではないか。それはつまるところ、脳内モルヒネを出すことがすなわち人生の目的的な論になってしまう。」というものを見たのを思い出したが、
    私の本書に対する見解はこうである。

    本書では「脳内モルヒネの存在は神様からのメッセージだ」といった表現がポツポツ見られますが、
    これは、著者が人間の存在のすべてを脳の側から規定しようとした試みではなく、しっかり、科学の次元では捉えられない領域に対しても一定の了解をしつつ、科学で解き明かせる範囲に関してはしっかり解き明かそうという態度であるのではないかと思っています。

    いずれにしろ、この世に生きる我々の肉体というものは大事なものなので、脳のことも体のこともしっかり考えて、もっとも良いプラス思考で生きていきたいと思わされました。

  • メルカリ売却

  • 「病は気から」は正しいことを説明した本。

    ●第一章
    心で考えることは、抽象的な概念ではなく、物質化されて体に作用する。

    怒りと緊張はノルアドレナリン分泌を、恐怖はアドレナリン分泌を促す。これらの物質は有毒。

    プラス発想で考えるとβエンドルフィンが分泌される。このホルモンは若さを保ち、ガン細胞と戦い、人を楽しい気分にさせる。

  • 25年も前の本なのに目新しい。
    だいぶ前に読んだことがあったが
    内容も忘れてしまったので再読。

    同じ出来事でも捉え方によって
    毒にも薬にもなる。
    「いいな」と思ってポジティブに捉えれば脳内から
    βエンドルフィンが出て
    「いやだな」と思うと、毒性のあるノルアドレナリンが
    分泌される。
    事態を前向きに肯定的に捉えると、
    脳内には体に良いホルモンがでる。

    ストレスが多い社会だけれど
    どう付き合うなにんだろうなぁ。

  • <閲覧スタッフより>

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    所在記号:498.3||HAS||1
    資料番号:20026427
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  • ポジティブポジティブ!

  • <閲覧スタッフより>
    「病は気から」こんな言葉、よく聞きませんか?一見精神論にも聞こえるその言葉を、科学的にとらえてみたのがこの本です。プラス思考とマイナス思考が脳にどのような影響を与えるのか。中にはガンに関係するものまで…!?向き不向きもありますが、読んでみると新しい発見があるかも。
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    所在記号:498.3||HAS||1
    資料番号:20026427
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