生命(いのち)の暗号

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763191915

感想・レビュー・書評

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  • 遺伝子工学の研究者である村上先生が一般向けに書いた、遺伝子の不思議を知ることのできる本。私たちの遺伝子にはONとOFFがあって、現在働いているのはせいぜ
    い10%。あとはまったく眠った状態におかれているとこの本には書かれている。自分にはできないと思っていることでも、何かのきっかけで遺伝子がONになれば、能力が開花することもあるかもしれない。ワクワクしながら前向きに生きるとき、また見返りを求めずギブ・アンド・ギブの心境にあるとき、遺伝子はONになるという。遺伝子ONの人生の一例として、自身の若かりし頃の米国での研究生活についても触れられており、研究者の厳しさ、楽しさについても知ることができる一冊。
    (467.2||M 2階閲覧室)

  • 遺伝子とか科学の世界には観念のようなものは
    入る余地がないと思っていたが、この方の発言
    を新聞記事で読んだとき、そんなこともないの
    かも…と思い、この本を選んで読んでみた。
    やはり研究者らしく、経験談にも専門的な事柄
    が多かったが、心に触れるお話だった。
    特に印象に残ったのは、環境を変えたり、新しい
    ものに触れることが遺伝子の活性化になるという
    お話。困った状況なども眠った遺伝子を目覚めさせ
    る機会になるのだそう。すごく希望が持てる。

  • かなり有名だと思われる生理学や遺伝子工学の専門家が記した生命に関する叙述。人間の能力や生命力の不思議さを様々な視点で捉えている。とても遺伝子に書かれたプログラムだけでは、説明の着かないことだらけ。something great(神)の存在なしでは説明できないと主張している。科学者が語るスピリチュアル内容であった。

  • #FeBe #オーディオブック
    「上機嫌はエントロピー増大を抑制し、不機嫌はエントロピー増大を促進させる」

  • 紹介スタッフ:はるか
    昨日から考えてきたのですが今日寝坊して本を忘れてきてしまった。
    生命の暗号―あなたの遺伝子が目覚めるとき (村上和雄著)
    遺伝子はヒトの設計図
    スイッチがありONとOFFを切り替えている。
    生まれてからは…
    男→男らしくというのはそのスイッチがONになったことをあらわす。
    ON、OFFには心の持ち方が大事
    ストレス→髪が抜けるスイッチがオンになる
    余命数カ月→何年も生きる人がいる。
    良いものをオン、悪いのをオフにすることが大事。
    親から受け継いだからしょうがないとあきらめていた→自分次第で変わる

  • 算命や葉室宮司とおなじようなことをおっしゃっている。

    一般に、ホモサピエンスの次の進化で
    ホモエクセレントがあらわれるというけれど
    それは、遺伝子に直接働きかける被ばくによって
    もたらされるものなのかな。
    わからないけど、いま何かのきっかけがすでに
    はじまっているとしたらそうなのかも。

  • 何度読んでも面白い

  • 遺伝子が こんなに人間的(?)で、周囲の事を考え バランスをとる存在だとは知りませんでした。
    遺伝子の果てしなく思える可能性と“つつしみの心”が 今一番 認識されてほしい世の中だと思いました。

  •  遺伝子=生命の設計図ということについては簡単に想像できたが、スイッチONとOFFという発想には目からうろこが落ちた。(やりたくない、など否定的な考え、精神的ショックでよくない遺伝子ON、よい遺伝子OFFとか。逆に環境が変わったら俄然やる気を出した例とか)読んでいくと「え?精神論?体験談?」と思う箇所はあるものの、読了後は元気がでてきた。
     遺伝子についての基礎知識をおさらいしてから読むとさらに面白いかも。

  • ■遺伝子
    1.多くの人は、思考も行動も脳の指令で行われている、と思っている。だが、脳の細胞のはたらきは遺伝子の指令によっている。その意味で、遺伝子は人間の1番の司令塔といえる。
    2.人間の遺伝子で、現在働いているといわれるのは5~10%で、多くの遺伝子がOFFの状態にある。それは裏を返せば、人間には無限に近い可能性がある、ということだ。
    3.遺伝子のはたらきは、それを取り巻く環境や外からの刺激によってもかわってくる。正確にいえば、それまで眠っていた遺伝子が目を覚ます。
    4.良い遺伝子をONにするには、物事を良い方へと考える事、つまりプラス思考が非常に大切になってくる。

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著者プロフィール

筑波大学名誉教授。米国オレゴン医科大学、京都大学農学部、米国バンダービルト大学医学部等を経て、1978年より筑波大学応用生物化学系教授。同大遺伝子実験センター長、先端学際領域研究センター長等を務め、99年に退官。83年に高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に初めて成功、世界的な注目を集める。90年、マックス・プランク研究賞、96年、日本学士院賞を受賞

「2021年 『コロナの暗号 人間はどこまで生存可能か?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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