オレさま・ワタシさまってやつは。―この世にはびこる、あきれた人々
- サンマーク出版 (2000年12月1日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763193322
感想・レビュー・書評
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元旦那が死んでしまったから書けたか。これも鎮魂か。
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藤臣柊子の本はわりかし好きなんだけど、これはダメだった‥‥。
フジオミの知り合いのオレさま、ワタシさまのエピソードは面白いんだけど、メインのライター青柳和枝の元夫の話が笑えないレベルで、どうしてそんなヤツと何年も一緒に居るのかがまったく理解不能でイライラしてくる。
DV野郎というのは最初はおとなしくて徐々に牙をむくから、慣れたり「自分がついてなきゃ」とか「自分が更生させる」とか思っちゃったりするらしいんだけど、やっぱわからない‥‥。
ただ、フジオミの言う「ワタシさま」にはなりがちなので、気をつけねばと思った。 -
怖い。読んでいて吐き気がするくらい怖かった。
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この本を読んで気がつくことがいくつかありました。
あ、この行動はオレさまだったのかあ。ワタシさまだったのかあ。
人のふり見て我がふり直します。はい。 -
「オレさま」という言葉から思い浮かべる人物像があると思うが、それが私と私以外の人と共通しているか否か、分からないが、この本に描かれている「オレさま」は一致するところが多い。
「何が引っかかるんだろう?」と具体的に説明できなかったやな感じが解き明かされていく感はある。
でも、(ネタばらしになるが)ここに描かれているのは、そんな生易しいものではない…。
最終的には取り返しのつかない結末で終焉する実話に、正直背筋の凍る思いがした。
ふと思ったのは「オレさま」には生きる道も、共に人生を歩める相手もこの世には存在しないってことなんだろうか?ということ。
著者を責めるとかそういうつもりは全く無いし、むしろよく堪えたなあ、私なら即刻逃げ出すだろうと思ったぐらいだ。
ただ思うのは、おそらく、この世で最も悪い組み合わせの一つだったんだろうということ。
一方的に書かれた言い分で、もし「オレさま」が生きていて、事の顛末について(エゴイスティックで構わないから)語る機会があったとしたら、もっと違う人間像が浮かび上がったと思う。
人の行動は自分の思いだけでなく、相手の態度や言葉に影響されて興されると思う。したらば、違う相手だったら同じように行動するとは限らない。
お互いに相手のマイナス面を引き出しあってしまう相性だったんだろう。
「オレさま」は私の中にも住んでいる。
「オレさま」は死ぬしか無かったのだろうか…
「オレさま」に出会ってその自滅性を発見したら救う道は無いのだろうか?
あったとして、誰がそれを実行するのか…
藤臣柊子の作品





