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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784763193896
感想・レビュー・書評
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文系を出て社会人になった息子がふいに現代物理に関する質問をしてきたのでシドロモドロになった。息子が子供の頃に「とうちゃんは物理を勉強したぞ」と自慢したのがいけなかった。確か物理学科に在籍したが、まじめに勉強せず、どうやって卒業できたのか不思議でならない。社会人になってからは、どうにか半導体IC・LSIプロセスのエンジニアというドロ臭い仕事をやってきたので、ますます現代物理は遠い存在になっている。そういうわけで、また質問されて恥をかくことがないように、隠れて本書を読んだ。
本書は、物理学科でまじめに勉強しなかった私にとって、慈雨が乾いた土に沁み込むようだと言ったらウソになるが、わかりやすいよい本である。だが、文系の人や高校生など、ほとんど現代物理の知識がない人たちには、本書は向かないだろう。著者独特の「冗長な話」に撹乱されて方向を見失い、わけがわからなくなるだろう。本書を読むためには、いい加減でもいいから、ある程度の現代物理の知識が必要になるだろう。いい加減な、乱雑な知識を整理することができる。
もちろん、本書を読んでも、質問に答えられるようになる保証はない。例えば、「モノが堅い理由」の説明がない。モノの堅さの説明は、量子がもつ「不確定性」によってなされる。だから、同著者の『物質をめぐる冒険 万有引力からホーキングまで』(NHKブックス)、『世界が変わる現代物理学』(ちくま新書)、『ざっくりわかる宇宙論』(ちくま新書 )などによって、私は知識を補足している。だが、それでも質問に答えられる自信はない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数年かけて、読んではまた戻り、読んでは戻りとしていて、終わりが見えないけど、何度も読んで理解を深めたい。。。永遠に”いま読んでる”
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現代物理の代表である「相対性理論」と「量子物理学」について、ストーリーで楽しく説明している。
文中にもあったが、高校生にも読み物としてわかるように、数式で説明するのではなく、発見のストーリーや実際にどのようなことが起こっているかをストーリー調に説明するなどわかりやすいための工夫がいろいろされており、さすが著者の竹内薫氏らしい。
現代物理学の全体を眺める、または入門書としては非常によい本であるので、読み終えたら参考資料の本を読んだ方がよいと思う。 -
現代物理の柱である相対性理論、量子力学を中心に数式を使わず、わかりやすく解説されています。学生の頃に習った物理の考え方とは、全然違うものになっているということに気づかされます。
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面白いかった!文章がかわいい(笑)
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020920
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