- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763195432
感想・レビュー・書評
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嫌いな上司から「ビジネスは綺麗事ではない」と叱責された経験がある人は多いのではないか。色々経験すると、こういう言葉を言いたくなる気持ちも分からないではない。結局、凡人が綺麗事を実践することは難しく、継続することは更に難しいということなのかもしれない。
言行一致で綺麗事を貫いた稲盛氏はカリスマ経営者となった。素晴らしい本だが、実践には覚悟が必要。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間の生き方、それは地球上の生物がみな、そうであるように一生懸命に生きること。連綿と続く生の魂を次世代に繋げていくことである。生物の進化同様、更にバージョンアップした人間へと進化を遂げられるよう、生を受けた瞬間よりも少しでも善き人間であって死を迎え、そして次なる生につなげていく。そのためには日々の仕事を一生懸命に、それを真っ向から受け入れること。
私はこの本からこのように解釈をして、当たり前だがそれをきちんとやり遂げた方の言葉がとても心に響きました。
自分に生きていく勇気と、一生懸命仕事に励むことの確かさを学ぶことができました。
また歳を重ねた時に(60歳くらいかな)読んでみたい本です。 -
松下幸之助氏の『道をひらく』然り、或る道を極めると宗教論的達観に行き着くのかもしれない。現に稲盛氏は仏門を叩いている。京セラやDDIの創業、JALの再建などその卓越した経営手腕は然ることながら、自身の持つ強烈なカリスマ性もそうした宗教的思想から醸し出されるものなのだろう。
稲盛氏の語る生き方は非常にシンプルだ。強い志を持ち原理原則に忠実に利他精神で高みを目指す。明瞭ながら行うは難し、故に本質を突いている。
一般論として大物経営者は若かりし頃はそれこそ狂人と変わらぬ態度で経営拡大に邁進するわけだが、後年聖人君子として崇め祭られ当人もそれを良しとする傾向になりがちである。稲盛氏自身も例外ではないであろうから(一方新卒時の邪念に溢れたエピソードは人間味があり相当好感が持てる)曇りなき人物として神格化すべきではないと思うが、尋常ならぬ実績を残した人物の至言として嚙み締めていただきたい。 -
・毎日「ど真剣」に生きなさい
・昨日よりさらによい今日、今日よりよき明日であろうと努力する
・正しい方向に導く羅針盤こそが哲学
・嘘をついてはいけない
・人に迷惑をかけてはいけない
・正直であれ
・欲張ってはならない
・自分のことばかり考えてはならない
・人生の結果=考え方×熱意×能力(掛け算)
・常に前向きで建設的であること
・感謝の心をもち、みんなといっしょに歩もうという協調性を有していること。
・明るく肯定的であること
・善意に満ち、思いやりがあり、優しい心をもっていること
・努力を惜しまないこと
・足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと
・純粋できれいな心を持つこと
・利他の心、愛の心をもち、努力を重ねること
・「狂」がつくほどのすさまじい勢いで働く -
京セラ、DDIの創業者、JALの再建など、経営者としては一流の
筆者の作品。
筆者の生き方を通じ、生きるために大切なことを説明した本です。
文体も非常に穏やかで、読みやすいです。
筆者の自伝的な話が多いのですが、
大切なのは一生懸命、全力で取り組むこと、
複雑なことはせず、誠実に対応していくことだと何度も言っています。
それで筆者はうまくいったということでした。
まあそれだけでなんでもできるわけではないと思いますが、
それを確実にするというのも難しいと思います。
本作品を読んでいると、
生きる上では一生懸命、誠実に仕事をしていきなさいということを
稲盛さんに言われているような感覚になりました。
60代で仏門に入ったというくだりもあるのですが、
それは計画していたことを実践しただけということで、
やはり経営者は人生設計が若いときから明確なんだなと思いました。 -
日々内省し、強い想いをもって日々生きていくことの重要性。全て自分が引き起こすという意識。利他の心を持つこと。とてもありがたい本。
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やったーオーディオブック聴き放題にでた!!
紙の本のほうは積読になっているので…σ(^◇^;)
これは何度も繰り返し読むのがよいでしょうね。
速読メンバーでも100回読みしてましたし。
バイブルですね
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私のバイブルです。
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読み終えた今世界が少し以前とは違って見える。それほど威力のある本でした。
書いてあることは至極シンプルです。
一言で言えば「良く生きろ。」
本当にこれだけです。
ですが、そんな当たり前なことが難しいのも事実。言うは易し行うは難し。と本文にもありましたがついつい生きていると魔がさして私欲に走ったり他人を傷つける言動をしてしまうものです。
それはひょっとすると、無宗教の日本ではより一層難しいことなのかもしれません。現在の日本の価値観は、メリットよりデメリットが大きいから悪事をしない。他人の目があるから悪事をしないといったように、自分の中に軸があって良く生きているわけではない気がします。
そんな中でこの本は自分の中で哲学という名の軸を一本持つことでより良く生きる指針を明示しています。それも回りくどい言い方や明言を避けることなくシンプルな言葉でその指針を紡いでいます。
途中、明言が強すぎるため宇宙や神といったスピリチュアルに感じられるような話もでます。が、自分自身年齢を重ねることでそういった目に見えない力を感じられるようなシーンがかつてあったためやはり説得力を持って受け入れることができました。
大学生ぐらいの頃ならばこの本もその胡散臭さから途中で投げ出していたかもしれません。今でも占いなどの類は全く信用していませんが、そういったものも受け入れることができるようになった30歳手前の今、この本に出会えたことに本当に感謝です。 -
【星:5.0】
魂を磨け、思わないことは叶わない、利他の心、などなど他の本でもよく出てくるような当たり前のことがただひたすら語られている。
だが他の本とは違い、このような当たり前で精神論的な話が何故か現実感と説得力を伴って語りかけてくる。
同じことを言っても著者のような実績を積んだ人物が語る一言はまるで重み、迫力が違うということを実感する。
また、知識・スキルなども成功するのに必要だが、その前に哲学、熱意、善意などを備えていることが大前提となるという当たり前のことを再認識させられた。
ズバリ名著。