修身の教科書

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著者 : 小池松次
  • サンマーク出版 (2005年8月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763196552

修身の教科書の感想・レビュー・書評

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  • 第二稿―――
    暇つぶしに「修身の教科書」を読んでいました。
    周知の通り、修身とは戦前に行われていた「道徳」のような科目です。その国定教科書には、ひたすら「日本の偉人」のエピソードが並んでます。

    この手の本は(中身は違えど)道徳授業の副教材なんかにもたくさんありますね。

    どういう役割を果たしているのか。
    これについては、ミードを参照すべきでしょう。つまり、これらの本は、「我々はどういう大人になればいいのか」に応えるような、「大人」のモデルを示しているのです。
    相手(偉人)を自分の内面に取り込ませて、読んだ人をして「聖人君主」「立派な日本人」と同じような行動ができるように仕立て上げるんです。
    こういうメカニズムはある程度普遍的に見られることですけれども、修身は、それをパッケージ化し組織化して、ゴリゴリ推進していった、ということなのでしょう。
    教科書はいわば国民の設計図であり、
    逆にいえば、国民は設計されるべき存在なのでした。

    ((
    第一稿―――
    図書館で見つけたのでネタで借りてきたが、まあ…、内容は…ネタだとして……(よくある道徳説話集であるよ)、ともかくもメタ的な意味は見いだせた気がする。
    こういう物語集って一体なんなのかって、一種の啓蒙の装置なんだね。ギリシャ神話とかと同じ。

    子どもを「日本人」へと導き、社会化するために何をするかって、ミードの論じた如く、自分が憑依されるべきモデルを、装着すべき仮面を、カタログにして示すことなんだ。
    読本は、「なるべき大人モデル」のパッケージ。

    モデルの提示と実践の反復によって、「社会化」を成し遂げさせるんですね。ええ。
    "いまの"社会のパラダイムに乗っかりたい人は、まあこの本の説話通りに行動してみればいいと思うよ。
    私には国家イデオロギー装置にしか見えないけどね。
    ……とおもいましたまる
    ))

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