だから、新書を読みなさい

著者 :
  • サンマーク出版
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感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763199461

感想・レビュー・書評

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  • 4,5年前に一回読んだ。再読。
    著者の方法を真似て、自分が日ごろ改善したいと思っているテーマについての新書を買い込んで、喫茶店に行ってさばいて、翌日からの実際の仕事・生活を改善してやろうじゃないかという気にさせてくれる本。以下やり方。
    ~~~
    自分が日ごろ気になっているテーマについての新書を三冊まとめて買って、喫茶店などで一気に読む。そのさい最初から読むのではなく、拾い読みをする。だらだら読まず2~3時間でさばくこと。「必要な箇所を探す」イメージ。1冊につき10個くらい重要箇所抜き出す。次は三冊のなかで、10個くらい抜き出す。ルーズリーフ4枚用意して3枚にはそれぞれ抜き出した10個書いて、4枚目には自分の意見。このあと1、2ヶ月の醸成期間をおいて、再度独自の研究結果をまとめるともっと練られたアイディアや新コンセプトなどが生まれる。
                          ~~~
    早速、次の休みにやってみようかしら。

  • 新書の良さと、新書の具体的な読み方に触れている。アウトプットを意識する読み方である。

  • 新書は単行本に比べて持ち運びやすく価格も安くて最近読むことが多くなりました、また書かれている内容も焦点がより絞られていることが多く、情報も効率的に得られると思っていました。そのような中で、この本の著者である奥野氏は、新書を効果的使うことで情報を得る技術について紹介しています。

    特に、同じ分野の本をまとめて三冊買う(ロングセラー、最近の本、入門書、p93)という考え方は今後、私も採用させていただきたいと思いました。本書で提案されている「ザッピングメモ」として、私はこのレビューを使っていきたいと思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・情報洪水の中でおぼれずに生き残る最も良い方法は、「情報源を絞る」ことにある(p18)

    ・新書ザッピング術とは、1)あるテーマにつき、新書を三冊まとめ買い、短時間に読む、2)平行して読む、3)インプットの逆張り(誰もが知らないことを知る)、である(p27)

    ・通勤電車の中が読書に効果的なのは、1)締切り効果、2)集中できる環境、3)安心感(他にするべきことはなく、移動という仕事が進む)、である(p58)

    ・専門家ではない一般人にとって、学術的な知識は、読みやすい文章と興味深い切り口の二本立てになっていると、頭に入る(p73)

    ・仕事のヒントにビジネス書を読むのは、誰もがやることであり、そこから他人を大きな差異を生み出すのは至難の業であるので、半歩くらい視点をずらして本を探す(p74)

    ・新書を買うときのルール、1)自分を観察して課題を明確に、2)課題解決のための新書リストの作成、3)3冊纏めて同時に買う、4)1冊目はロングかベストセラー、5)最近の本、

    ・6)やさしい本(入門書)、7)重複(著者、出版社等)を避ける、8)喫茶店等で三冊を読みきる、9)目次に集中、著者のメッセージを読み取る、

    ・10)はじめに、は精読、11)読む箇所の優先順位を設定、拾い読み、12)気になった部分をチェック(ハイライト)、13)三冊の違いに着目、14)メモの作成、である(p92)

    ・入門書としておすすめの新書は、「岩波ジュニア新書」である、「~ってなんだろう」のタイトルがあるものなど(p153)

    ・「プライベート・ライティング」という手法(15分間限定、手を止めずにキーボードたたく、速く書く、個人言語もあり、考えたことをその順序でそのまま)も有効(p167)

    ・レファレンス用新書として、「カレンダー世界史、日本史」「データブック世界各国地理」「科学史年表」等(p169)

    ・ザッピングメモから一歩進んだ「思考メモ」として発展させるためのポイントは、1)目的、動機を明確、2)課題を書き出す、3)気になった文章は「引用」で、自分の意見も追加、4)無理にまとめようとしない、5)まとめを一言で、である(p173)

  • 新書、サイズが好き。タイトルに惹かれる。最近積ん読ばかりだったので、逆にザッピングできそう

  • 今まで触れてこなかった、新書を読む第一歩として。
    なるほど、読み方を実践すれば色々な知識を得ることができて楽しそう。
    ぜひ実践したい一冊です。

  • 何の本を選んで良いか分からなくてなってしまったので、読み始める。

  • 2009.11.18開始〜2009.11.19読了

    「<a href="http://mediamarker.net/u/mamochin/?asin=4901491849">メディアマーカー - まもちんの読書ログ / 読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング (単行本)</a>」の姉妹本にあたる作品。

    自分自身も個人的にその安さとサイズから新書を愛用していることもあり、「情報をザッピングして集めるのには新書がいちばん良い」というこの本の姿勢は非常にうれしく思う。

    同じテーマで観点やレベルの違う3冊を買って同時並行に読むというのは、確かに情報のコモディティ化と思い込みを無くすためには有効な方法だし、情報を一気に集めるというのには向いていると思う。

    ただ、新書なら3冊まとめて買えるだとか、まとめてかって3時間喫茶店にカンヅメだとかいう考えにはどうにも納得できない。お金が無いけど情報はほしいし、読書も趣味である自分にとって、3冊で2400円ものお金を定価で買い、たった3時間で浪費してしまうのは若干の抵抗がある。また自宅での家事やプライベートでのイベントなどもある中で、3時間もの間、家族を置き去りにして喫茶店にカンヅメという行動は僕には平日にやるのは不可能だし、土日はわざわざ喫茶店に出張る時間がもったいない。それに週末はプライベートの予定と家族との予定でそんなまとまった時間はよほどのことがなければ捻出できない。(だからこその通勤時間愛読家なのだが)

    さらに言うと、ページの端を追ったりマーカーを引いてしまうのは、本を大切に使いたい自分としてはどうにも納得できない。売らずに蔵書するのが確定しているならまだしも、こんなことをしたら売るときに査定額が異常に下がってしまうのは間違いない。まとめて一気に買って読むならハズレを引く可能性だって高いし、もしそうなったら売ることもできなくなるような乱暴な使い方はどうなんだろうと思う。
    「本を買うのに金は惜しまない」という意味を、手元に早く入手できるのが最優先で、手間をかけてなるべく購入費用を安く上げて、さらに購入できる本の数を増やそうとすることは意味が無いと捕らえているような気がする。(僕は本は基本的にAmazonを使って<b>中古</b>の美品を購入し、大切に扱って必要ないようなら売りに出す。同じ金額でも購入点数が増やせるし、大切に扱えば売却金額も上がるから、さらに購入点数を増やせる)


    ただ、3冊を抜き出してくる抽出方法や、それらの読書の結果をまとめた「読書ノート」のつけ方などはかなり参考になった。自分なりに方法を変化させながら利用してみたいと思う。

    <blockquote><u><b>3冊を選び出すコツ</b></u>
    ?1冊目は「ロングセラー」2冊目は「最近の本」3冊目は「一番やさしい本」を選ぶ
    ?カブリを避ける(同じ出版社、同じ著者は避ける)
    ?情報のバリエーションを増やすためには対立軸を意識する(新と旧、男と女、賛と否、理論と実践、国内と国外、保守と革新)</blockquote>

    <blockquote><u><b>3冊読むときのコツ</b></u>
    ?その本の中で重要な箇所を上位10個に絞る
    ?3冊の違いはどこにあるか注目する(自分の感性が揺さぶられた部分はどこか?)
    ?3冊の本に1枚ずつと自分の思ったこと用に1枚の「ザッピングメモ」を作る
    ?可能であれば、3冊の内容をA4一枚の表にまとめまとめた「読書ノート」を作る
    ?さらに突っ込んでちゃんと情報を落とし込みたいなら、「思考ノート」を作成する
    </blockquote>

    ※「読書ノート」「思考ノート」のフォーマットはローカルにダウンロード済み


    最後に、「読書は一冊の・・・」の書評でも書いたが、どうもこの筆者の文章の書き方が僕はやっぱり気に入らない。なんと表現したら良いのかわからないけど、引き込まれないというか、書かれている言葉が微妙に上から目線で、ムッとすることもしばしばあった。これは相性というか好き嫌いの問題かもしれないので、もしこの本を読もうと思う場合は、いちど実際の書店で中身を確認してみることをお勧めする。

    以下、引用。
    [more]

    <blockquote>ロングセラーを読むメリット
    ■時のふるいにかけられて残っているため、内容が優れていることが多い
    ■普遍的、本質的な内容の本が多い
    ■「ここ最近の本や話題書」という狭い範囲から脱したアクティブな選択ができる
    ■最近の本と比べて読むことで「新旧」の比較ができ、比較軸が増える
    </blockquote>

    自分は、古い情報は更新されていない場合意味がないと思っていたが、ロングセラーの場合、古くても変わっていない本質的なものが多いことがわかった。これは情報の軸を作るのに一役買いそうだ。

    <blockquote>□読む本のテーマを決める
    ■いま、気になっていることは何か?
    ■必要を感じていることは何か?
    ■「できたらいいなぁ」と思っていることは何か?
    ■今朝の新聞を見て、興味を持ったことは何か?
    ■最近のテレビや映画で、印象に残っていることは何か?
    </blockquote>

    正直、いままで明確に「テーマ」を決めて読んではいなかった。好きな分類を適当にチョイスし、かつ人が読んだ方がいいというものを何も考えず選んでいた。たしかに読書は自分を磨くものであるので、基本的には上のようにテーマを明示的に決めておくのが良いのかもしれない。

    <blockquote>レーベルごとの特色
    ■マイコミ新書・・・働き方やライフハック関係の本が多い
    ■アスキー新書・・・パソコンやものづくりに強い
    ■文春新書・・・政治や昭和史の本が豊富
    ■扶桑社新書・・・サブカルチャーと保守論調
    ■講談社+α新書・・・健康づくりや趣味、歴史雑学など、生活臭が強い
    ■PHPビジネス新書・・・資産運用や仕事力UPの本が多く硬め
    ■NHK出版生活人新書・・・海外ネタが多い</blockquote>

    これはローカルにメモっておくほうが良いかも

    <blockquote>オリエンテーションツールとして極めつきの新書を選びたいなら(略)僕は、岩波ジュニア新書を推す。(略)では、岩波ジュニア新書で何を読めばいいのか。「○○ってなんだろう」シリーズにとどめを刺したい。
    </blockquote>

    ほうほう。これもだいぶ役に立ちそうだ。読むテーマを決めてやさしい本を選ぶときには、まずここを調べてみるようにしよう。

  • テーマを決めて複数の本を並行して読む(そしてテーマの概要を自分の身につける)という方法は、ぜひとも取り入れていきたい。気になるテーマを入手するところはどうするか?普通に考えれば新聞やニュースなど、それと日常の体験と自己観察。
    ・ロングセラーかベストセラー →自分の蔵書も選択肢に
    ・最近の本
    ・一番やさしい本
    →入りとしてはこれで良い。さらに深堀したいときは他のものも選択肢に

    テーマに関する「新書ノート」3冊をまとめて自分の中で熟成させる。これを手帳などに入れて何度も読み返しておくと良いのではないか。

    新書以外でも古本屋・電子書籍など同様のメリットを持つものもある。自分の場合は過去の蔵書を掘り起こすのも同様(残念ながら自分の身についているものばかりではないから)

    内容的にそこまでの深さはないが、テーマ学習の方法について気付きと具体的なノウハウを得られたので☆5

  • ・情報は少ない方が良い
    ・新書3冊を並行して読むザッピング方法

    これまで新書に注目していなかったが、本屋で新書コーナーに立ち寄ってみる気になった。

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著者プロフィール

奥野宣之(おくの・のぶゆき)
1981(昭和56)年、大阪府生まれ。
同志社大学でジャーナリズムを専攻後、出版社、新聞社勤務を経て作家・ライターとして活動。
読書や情報整理などを主なテーマとして、執筆、講演活動などを行っている。
『情報は1 冊のノートにまとめなさい[ 完全版]』『読書は1 冊のノートにまとめなさい[ 完全版]』(以上、ダイヤモンド社)、
『学問のすすめ』『論語と算盤(上)自己修養篇』『論語と算盤(下)人生活学篇』(以上、
致知出版社「いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ」現代語訳)など著書多数。

「2022年 『心をつかむ文章術 無敵の法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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