融解するオタク・サブカル・ヤンキー ファスト風土適応論

著者 :
  • 花伝社
3.23
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本棚登録 : 115
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763407139

作品紹介・あらすじ

“尖った連中"はどこから来てどこへ行ったのか?
ロスジェネ世代が挫折から立ち上がるために


「失われた20年」を経て“尖った連中"が死屍累々を築くのを横目に、
変幻自在にオタク的・サブカル的・ヤンキー的フレーバーを身にまとい、
今を楽しく生きる“最近の若いやつら"。
ロードサイドに集う地元のリア充達は、
なぜあんな“ヌルい"カルチャーで満足できるのか
――彼らのしなやかでしたたかな生き方に学ぶ、こじらせ系中年のための処方箋。


「自分探し」と「コンテンツ消費」、「差異化ゲーム」に明け暮れた僕らの軟着陸(ソフトランディング)

感想・レビュー・書評

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  • このブログの著者の方
    http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/

    著者の体験が強く反映されています。立場を明確にしてその視点から語っているだけに、内容をどうとらえるべきか難しい本です。

  • 年代をおってオタク・サブカル・ヤンキーの関係や接点を的確な視点の基に解き明かしている。同時代にこれらどれかに属していた人には、地元で過ごしていた頃の空気感みたいなものが鮮明に伝わってくるはず。経験していなと伝わりにくいオタク・サブカル・ヤンキーの流儀や互の関係性をファスト風土適応論と命名し、感覚的な分野であるにも関わらず、独自の分析とデーターで巧みに語られている。頷くところが多々有り興味深く読ませていただきました。

  • 地方都市の二十代、三十代の実態がきちんと把握されている。そして、この実態に適合しない場合の生き方も、全くその通りで、ムスコが実践している。読むにつれ、ムスコの選択が正しかった気がしてくる、地方のファスト風土に適応した若者に生産性を感じる事は出来ないから。

  • 「これははてな民を刺しに行ってるな……」と思いつつ
    読了してぐぐったら、まさにそういうようなことを書いている
    はてなブログ記事を発見してああ、うん。という感じ。

    最新のApple商品を発売すぐさま買ったりしない。
    そもそもアニメはほとんど観ない。
    珍しく若い人の間で流行りのコンテンツに手を出したら、
    「作中に酒も煙草もセックスも出て来ない……!」と驚愕。
    MTVをつけたら「あれ?わからん」。

    そんな30代にいつの間にかなっていたので、
    寧ろ「ああ、これが軟着陸というやつなのか」と
    再確認させていただいた次第。
    なんでうまいことこういう場所に来られたのか、は、
    あらためて考えてみる。

  • 辛口なレビュー書いてしまいましたが消しました。
    ただひとつだけ言っておくと国道沿いに住むオタクである私にとっては合わない本でしたかね…
    台風の中配達してくれた宅急便のお兄さんのほうがこの本の著者なんかよりよっぽど立派ですよ。

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著者プロフィール

1975 年生まれ。信州大学医学部卒業。精神科医。地域精神医療に従事する傍ら、ブ
ログ『シロクマの屑籠』にて現代人の社会適応やサブカルチャー領域について発信
している。
著書『ロスジェネ心理学』(花伝社)、『「いいね!」時代の繋がり』(エレファントブッ
クス新書)、『「若作りうつ」社会』(講談社現代新書)

「2014年 『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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