阿片帝国・日本

著者 :
  • 共栄書房
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本棚登録 : 16
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763410344

作品紹介・あらすじ

今日、薬物汚染が世界的に問題になっている。日本もまた例外ではなく、すでにその害は軽視できない段階に至っているが、日本国民の多くは、日本が薬物汚染問題では被害者の立場にあるとだけ考えている。たしかに、現在、あるいは戦後の時期に限定すれば、日本は被害者である。しかし、戦前まで視野に入れれば、当時、日本は恐るべき加害者であった。すなわち、日本は世界一の麻薬生産国であって、阿片・モルヒネ・ヘロインなどの毒物を大量に、かつ長期間にわたって中国や朝鮮をはじめとするアジア諸国に密輸した。その結果、アジア諸国民は、はかりしれない害毒を被った。しかも、戦後の日本は、そういった恥ずべき行為を真摯に反省するどころか、ひたすら隠蔽し続けてきたのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 戦前の日本が、国策として植民地でのアヘン専売や、中国にヘロイン・コカインを輸出を行っていた麻薬大国であったということを書いた本。
    第2章「祇園坊の阿片密売レポート」がおもしろい。阿片密売に関わっていた「祇園坊」と名乗る大陸浪人が組織のボスに送っている手紙を紹介しているのだが、中国各地を歩いて調査した中国麻薬市場の実態が描写されている。プッシャー同士のやりとりや、土地毎の価格まで書かれているのが、生々しい。

  • 三葛館一般 368.8||KU

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=55130

  • 分類=日本史・近代史・太平洋戦争・阿片(アヘン)。08年8月。欧米によるアヘンのネットワークの中で、中国・朝鮮・日本が独自の活動も行った、その日本編。日本の過去の問題を知ることは重要だが、その際なぜか同等かそれ以上に重い他国の罪はなかったことにされてしまう、という不思議な法則がこの分野では頻繁に起こる。このような姿勢は己が罪を直視・反省するというものではなくただ単に卑屈なだけ、いい加減に大人の対応をすべきである。

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