作品紹介・あらすじ

◎試験も成績もナシ ◎誰でも入学できる格安の授業料
◎学生と教員、年齢と国籍を越えた全寮制 

今、あらためて注目を浴びるデンマークの“学び直しの場”
「幸福の国」デンマークを根源から支えるフォルケホイスコーレ。その歴史からデンマークにおける位置づけ、そのエッセンスを取り入れた日本での実践的取り組みなどを、多彩な執筆陣が紹介。

大学進学/就職前に、転職に迷った時に、リタイア後に――
徹底した対話重視の生活が育てる、「現代社会を生き抜く力」

感想・レビュー・書評

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  • NOTEで海外留学について調べてた時にヒットした「フォルケホイスコーレ」
    留学の手配中であろうクリエイターが全容を簡単に手記していたのをたまたま読んだのが本書を手に取るきっかけだった。「自由で、試験がなく、好きなことを学べる学校である」と、日本に住んでると考えられないような教育の概念がその留学にパッケージ化されていた。元から何かに拘束されることが嫌いな私はこのような形で留学できるのに憧れる。カラクリもあるのかなーと半信半疑で本書をめくってみたけど教育内容はまさにその通りで、成熟した社会や国民がこの教育をバックアップしている前提なども知る。気づくと一気に読み終えていた。
    フォルケホイスコーレの素晴らしい点は偏差主義にとらわれない価値観を学ベるシステムを導入していること。費用は国も負担している。デンマークという国は民主主義の思想をとにかく大切にしており、国民ひとりひとりの生活のクオリティを重視する個人主義国家。それは個々の対立という意味ではなくて個人の主張を認め合いながら集合体として築かれる団結力で成り立ち、格差を受け入れつつも皆んなが助け合いの精神で社会が醸成されていくようだ。政治参加も積極的で選挙率は平均して80パーセントもある。自国の幸せと同等に他国の人材をも多く受け入れて教育を進めてるとのことだから、その寛容さには感服する。これぞ幸せの国といわれる所以だなーと納得しています。
    フォルケホイスコーレを経験したら将来の人生設計が具体的になりそう。その理由として考えられるのは講義がすべて会話ベースであること。話し合いを通して多様な知恵が集まる。その上で自分自身が情報を選択できるのだ。教えられる/教わるの構図ではなくフラットにさまざまな背景を持つ学生によるフラットなディスカッションは自分の意見を引き出すトリガーになるだろう。
    自分自身をゆっくりと見つめ直せる留学

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著者プロフィール

1988年生まれ。東京都立大学大学院都市政策科学域博士後期課程/一般社団法人IFAS共同代表/ジャパン・ホイスコーレDay準備委員会委員長/デモクラシーフェスティバルジャパン開催委員会共同代表。
2013年、バース大学大学院建築・土木工学部建築工学:環境デザイン専攻修士課程修了。2014年から2017年までデンマークの建築設計事務所、研究機関に勤務しながらデンマーク社会についての理解を深める。著書に『タクティカル・アーバニズム』(2021)、『北欧の教育最前線』(2021)。

「2022年 『フォルケホイスコーレのすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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