仮面の家 先生夫婦はなぜ息子を殺したのか

著者 : 横川和夫
  • 株式会社共同通信社 (1993年7月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784764102972

作品紹介

92年6月、浦和の高校教師とその妻が、家庭内暴力の長男を刺殺した。長男はなぜ高校・大学を中退し、家庭内暴力をふるうようになったのか。父、母はなぜ息子を殺さねばならなかったのか。立派な教師、理想的な親という幻想にふり回され、共感と自信を喪失した現代の家庭の悲劇を克明にたどる追跡ルポ。

仮面の家 先生夫婦はなぜ息子を殺したのかの感想・レビュー・書評

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  •  一時、尊属卑属殺人事件が気になって、絶版になっているのを古書から掘り起こし、購入。眉間にしわよせながら、たんねんに読み上げた。
     こういっては何だけど、「これしきのことで」親が子を殺せるのか? と、思った。
     おそろしいのは、その計画性。夫婦が夜な夜な、冷静に、むすこの殺人計画を話し合う。その、ちょっとやそっとでは越えられない「越えてはならない一線」を、越えさせる衝動(精神構造)たるや、いかなるものか。

     死んで欲しい、と思うことはある。だが、殺そうとは思わない。また殺そうと思っても、殺すまでにいたらない。それがなぜなのか、なめるように活字を追いつつ、じぶんに対して何度も問いつづける。問いつづけうちは、正常でいられるような気がした。

     本を閉じ、誓う。殺すくらいなら、殺される方が良い。
     親が子を殺す。いかなる理由であっても、免罪にはならない。
     だけど、司法世界、尊属殺人の方が重い。おかしい。
     

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