もの食う人びと

著者 : 辺見庸
  • 株式会社共同通信社 (1994年5月発売)
3.68
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  • 本棚登録 :193
  • レビュー :29
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784764103245

作品紹介・あらすじ

バングラデシュで、旧ユーゴで、ソマリアで、チェルノブイリで…人びとはいま、なにを食べ、考えているか。熟達の記者・芥川賞作家の著者が、世界の飢餓線上を彷徨い、ともに食らい、語らい、鮮やかに紡いだ、驚愕と感動のドラマ。現代報道の壁を突破し抜いた、世紀末の食の黙示録。

もの食う人びとの感想・レビュー・書評

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  • ★1994年度講談社ノンフィクション賞

    配置場所:1F電動書架C
    請求記号:916||H 52
    資料ID:W0089079

  • 読み始めの残飯を食べる話や、缶詰工場の話などは興味深く読んだ。でも、ミンダナオ島の話はあまりに衝撃的すぎて、真実だろうか?と疑問に思ってしまい、後の話が入ってこなくなった。

    作者が興味本位であちらこちらに行っているような気がして、鼻についてしまった。

    トピックが多すぎて、もっと一つ一つじっくり読みたかったな、とも思う。

    ということで、星二つ。

  • うっかり2冊買う…orz

  • ミンダナオ島の悲劇。菩提樹の香る村。モガディシオ。あの記憶を殺しに。

    人生で衝撃を受けた一冊。

  • 20数年ぶりの再読。今読むと現在と社会情勢が大きく変わっていて興味深い。

  • ずっしり重い、優れたルポルタージュだと思います。
    辺見さんが旅をした93年から23年が経っていますが、世界の問題は減っていませんね。
    湾岸戦争の頃ですかね。
    もう23年も経つのですね。
    この頃のソマリア内戦から私の大学時代までが6〜7年。まだ記憶も鮮明な頃でしょう。
    そこから今まで17年。
    第2次世界大戦からこの旅までが約48年。20歳で終戦を迎えた人の半分位はまだ生きていたかもしれません。
    今年は第2次世界大戦から71年。
    終戦の時、大人だった人はもうあまりいないかもしれません。

  • ラオス・タイへの旅行中に読んだ本。

    旅行中にお勧めな本をネットで検索していたら、紹介されていて知った。

    国々の文化や歴史を「食」という観点を切り口に、描写しており、身近に感じられるテーマなためとっつきやすい。

    チャプターによって、扱う国・食材が変わる。

    バングラデシュの残飯の行方
    フィリピンのコーヒーと酒を知った民族
    タイで製造される猫の缶詰
    中国の5千席の大型レストラン
    ベトナムのフォーを食べるのにかかる時間
    東西合併直後のドイツ刑務所の食事
    ポーランドの炭鉱のスープ
    クロアチアの紛争で夫を失った未亡人の食事
    セルビアの正教会の食事
    チェコの観覧車30番の食事、
    ソマリアのスルマ・エイズ患者の食生活、
    ブガンダ王国の国王のフィッシュ&チップス
    ロシアの栄養失調で死んだ4人の兵士
    ウクライナのチェルノブイリ近辺の食事
    ロシアのチェロ弾き少女の食事
    韓国の儒者の食作法、慰安婦の食事

    食事を通じて、食べ物の他に、人の記憶を食したという著者のあとがきにうならされた。
    どうしてそれを食べるようになったのか。
    どのようにそれを食べるのか。
    それはその人の過去を示すものであり、その国の過去を示すもの。

    普段何気なく口に入れるたべものは、見た目以上の時間が詰まっているものということを認識させられる。

  • 食を通して世界を見る

  • おもしろいものだ。観覧車のなかだと、人の飲み食いの動作が回転速度に合わせて、水のなかのようにゆったりするのだ。それに、目も心も窓の外を見ているからか、味が希薄になる。甘すぎるザッハトルテがほどよく舌に和む。
    ただし、秒速七十五センチという、この緩慢な円軌道の進行は、なぜだろう、人の気持ちをどこか内省的にしてしまうのだ。食事にはじつのところ不向きかもしれない。食事より、おそらく黙想にいい。
    宙を五回転して降り立った時、オーソン・ウェルズみたいに私もうそぶいてみたくなった。人間史この百年の傑作なんて観覧車ぐらいのものじゃないか……。(p.171)

    エチオピアにおいてはコーヒーをたてることが日本の茶道に似た多義性を持つ。味が良ければいいというものでなく、日々の瞑想であり、礼なのである。(p.205)

  • 貧しい国、戦火の中、事故後の国など様々な国を巡って地域の人々と対話していく紀行文。食を絡めているが中心のテーマではない。20年前の著作で少し時代が異なっているが、今も同様の問題が残っていることに変わりはない。

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