記者ハンドブック -新聞用字用語集 第10版-

制作 : 共同通信社 
  • 共同通信社 (2005年3月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (731ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784764105485

記者ハンドブック -新聞用字用語集 第10版-の感想・レビュー・書評

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  • 「大学」という場所にあこがれを抱き続けた僕は、学生時代に「大学教授」が書いた論文や書物を好んで読んだ。それを読む行為そのものが「そういう俺っていけてるっしょ」みたいな気持ちを生み出していた。大学という場所にいた自分にとっての免罪符となっていた行為だったのかもしれない。しかし、常にこうも感じていた。「なんか堅い表現ばっかりだし、まるで宇宙語みたい。内容を理解できるのは一握りの人たちなのだろうな。俺には到底分からないな」。

    確かに大学教授は1つのことを探求し、真理を解き明かすという使命がある。そしてそれは、普通の人にとって、敷居が高すぎて理解できない。彼らの仕事の集大成である論文や書物は、「彼らにしか分からない」言葉で、その成果が淡々と記されている。しかしそれは、大学教授のスタンスなのだ。

    思い違いをしていた自分に気がついた。「難解な言葉を使うことがかっこいい」と思い、「分かる人にだけ分かってもらえればいい」というスタンスで文章を書いていた。そういう癖が大学時代に身についてしまったため、僕の文章は「長くて堅くてよく分からない」ものだった。

    書いたものを読んだ人すべてが、その内容を等しく理解できなければならない。書き手はそれを理解しなければならない。

    この本は「記者」という職業に就く人のお手本となる教材だ。「誰が読んでも分かる記述」をするための手引きである。新聞や雑誌などに掲載されている文章のほとんどは、ここで定義された表現や語法にのっとったものと言える。いわば、文章表現に関するあらゆる鉄則を凝縮した「宝物庫」だ。

    難しい漢字を使わなくなった。誰でも分かるような表現を選ぶようになった。「それってどういう意味」と常に問いかけ、伝えるための文書を心掛けるようになった。文章の一字一句に注意を払い、1つ1つに魂を込める。これを職人芸と言わず何とたたえよう。

    手にとって本を開くたび、「物を書く」ことの意義と、それに付随する責任を再認識させてくれるものだ。

  • 映像翻訳ではあまり使いませんが、紙の翻訳の場合はこれを良く使います。表記以外のことも詳しく載ってるので便利です。

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