- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764264465
感想・レビュー・書評
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なぜ日本のキリスト教か?◆リバイバル◆宣教師-特にヴァーベック◆なぜ基督教と教会か◆公会主義から教派主義へ◆植村・海老名キリスト論論争◆海老名弾正◆殉教しない教会◆殉教と武士道◆殉教と知識人◆背教者、棄教者、離教者◆棄教者の系譜◆迫害と弾圧の論理◆「ライス・クリスチャン」◆転向と棄教◆キリスト教文学◆明治初期伝道の不思議◆社会民主党の結成メンバー◆安部磯雄-社会主義の父◆社会的政党とキリスト者◆足尾銅山鉱毒事件◆キリスト教養育の父-田村直臣◆田村の植村論とと内村論◆柏木義円◆最初の良心的兵役拒否者◆第九条の戦争放棄◆法律による規制◆キリスト教と天皇制◆正しい実践-オーソプラクシー
著者:古屋安雄、1926上海出身、牧師・神学者、日本神学専門学校(現東京神学大学)→テュービンゲン大学→サンフランシスコ神学大学→プリンストン神学校、国際基督教大学名誉教授、聖学院大学大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科教授詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本におけるキリスト教の明治から戦後における人物や文化、制度などから「歴史は勝者が作っていく」という視点を踏まえた上でキリスト教史を考察していく。
キリスト教と天皇制の対立など興味深かった。
ただ、タイトルでの「何をもって『本物』とするのか」には疑問の残るところ。 -
神学者の著者が、日本のキリスト教史をみて、今後研究すべき、または研究に値する人物や当時の状況などをまとめた本。
どちらかといえば人物に焦点をあてており、日本キリスト教史で大きな役割を果たした人がどれくらいわかっているのかがわかる。
「日本のキリスト教は本物か?」とか副題の「日本キリスト教史の諸問題」というよりも、日本キリスト教史の今後の研究の方向性といったほうがよいような気がする。
日本神学史について興味のある人には面白い本だと思う。