- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764266797
作品紹介・あらすじ
すべてが相対化される多元主義の社会に生きる現代人は、なおもキリスト教を信じることができるのか?著名な社会学者ピーター・バーガーが、『カラマーゾフの兄弟』の無神論者イワンの問いに取り組む。「苦しむ子ども」に応えられない神は信じるに値するか?使徒信条の言葉のひとつひとつを辿りながら、懐疑を超える現代人の信仰のありかを問う。
感想・レビュー・書評
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タイトルのとおり、懐疑心を持ちながらも、それでもなお信仰を捨てていない、それに正直に向き合う姿勢は共感できる。
西方教会の原罪重視ではなく、東方教会の、苦しむ神と世界の救済という考え方に答がありそうな気がした。
リベラルの道徳的キリストについては、そんなキリストならいらないと一喝。
疑問がありつつも、最後には復活の希望がある。「口ごもりつつ」「躊躇しつつ」も、自分はキリストを信じるという著者の告白は、2回読んでようやく心に聞こえてきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.63/48
内容(「BOOK」データベースより)
『すべてが相対化される多元主義の社会に生きる現代人は、なおもキリスト教を信じることができるのか?著名な社会学者ピーター・バーガーが、『カラマーゾフの兄弟』の無神論者イワンの問いに取り組む。「苦しむ子ども」に応えられない神は信じるに値するか?使徒信条の言葉のひとつひとつを辿りながら、懐疑を超える現代人の信仰のありかを問う。』
原書名:『Questions of Faith: A Skeptical Affirmation of Christianity』
著者:ピーター・L. バーガー (Peter L. Berger)
訳者:森本 あんり, 篠原 和子
出版社 : 教文館
単行本 : 325ページ
発売日 : 2009/6/1 -
聖書学のかなりの部分がドイツのプロテスタント神学から出てきた。
ホロコーストは神義論の最も鋭い問いかけを突き付けている。なぜ紙は百万人のユダヤ人の子供たちを見殺しにできたのか。
キリスト論の発展は兄弟でときに苛立ちを覚えるほど複雑な問題を生み出した。
祈りは瞑想ではない。瞑想は内面に向かう動きである。
教会はユダヤ人と異邦人とを区別しない。