松居直のすすめる50の絵本―大人のための絵本入門

著者 : 松居直
  • 教文館 (2008年11月発売)
3.90
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  • 本棚登録 :61
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784764269101

作品紹介・あらすじ

『ぐりとぐら』や『うさこちゃん』を世に送り出した松居直が、子どもたちに絵本を読み語った自分の経験をふまえて贈るお父さん、お母さんへのメッセージ。

松居直のすすめる50の絵本―大人のための絵本入門の感想・レビュー・書評

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  • 巨大な魚に仲間を食べられてしまった小さな黒い魚のスイミーが、
    海をおよぎまわりめずらしいものに出会ううちに元気をとりもどし、
    仲間と協力して大きな魚を追い出す...という『スイミー』が
    国語の教科書にとりあげられてもう長いことたちます。

    絵本をもとにした低学年の定番教材です。


    2年生を6回も担任したので、
    そのたびに『スイミー』とつきあってきました。

    子どもたちとこのおはなしを読みすすみ、
    絵に描いたり劇化したりしてたどりつくのは、

       小さなものでもみんなで協力すれば大きな力になる。

    といったところでしょうか。


    絵本や物語から教訓をひきだす授業は好きではないのですが、
    『スイミー』のような超メジャーな教材をとりあげると、
    たいていこのあたりに着地することになります。


    ところが、です。
    『松居直のすすめる〜』に書かれた『スイミー』のコラムを読んで
    衝撃をうけました。

       文章だけで物語を読みますと、小さな者でも力をあわせると、
       巨大な者を打ち負かすことができるという、いささか教訓めいた
       話に読めるのですが、「絵本」という特異な造形表現の力を
       かりますと、そんなに単純な底の浅い思想を伝えようとして、
       画家であり哲学者でもある作者レオ=レオニが創作したのでは
       ないことが読みとれます。

    授業であたりまえのようにあつかってきた内容を
    「単純な底の浅い思想」といわれてしまいました。


    では、『スイミー』の眼目はどこにあるのか。

       『スイミー』で特に注目したいのは、作者が物語展開の
       どの場面に、もっとも多くのページをついやしているかです。

    ページ数という視点で絵本を見ると、全体の半分以上を
    あてて描いている場面がたしかにうきあがってきます。

    すなわち、作者が『スイミー』で語りたかったのは、

         ・

         ・

         ・

    たねあかしは本書にゆずることにしましょう。


    『松居直のすすめる50の絵本』は、
    『スイミー』のこの解釈に出会っただけでも
    じゅうぶんおつりがくる内容の本でした。

  • 2016.12月。
    長年絵本に尽力してきた松居直さんの言葉には重みがありすぎて、全てが勉強になる。ははぁーっとひれ伏したい。間違いない。児童書担当として根っこの部分にしっかり入れておかなければ。

  • 松居直さんは、ディック ブルーナ氏のうさこちゃんシリーズをオランダから日本へ連れてきた方。単に絵本を紹介するのではなく、絵本の生い立ちや作者の気持ちに触れられていて、これを読むと絵本の見方が変わる。

  • 紹介されている本はほとんど古典で目新しくはないけど、見開きのコンパクトな文章に深み・説得力があったのはこの方のバックグラウンドゆえだろうなあ。未読・既読ともに、手にとってみたくなった。

  • 保存版。

    何かのときに役立ちそうなので持っておく。

  • 松居直さんの絵本への愛が伝わりました。
    この本で紹介されている絵本を子どもに読んであげる日が楽しみです。

  • お父さん、お母さん達に是非読んで欲しい。
    実用的で取っつきやすく、さらりとよめちゃうのに中身の詰まった良書です。

    絵本って素晴らしい!

  • カラーでとてもみやすく、1冊1冊丁寧に紹介してあります。

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