- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764905924
作品紹介・あらすじ
お作法が分かれば数学は分かる!
数学はなぜ難しいのか? それは「お作法」が分かっていないからだ! 本書は、学部1年生レベルを持ち、数学が不得意で勉強する意味が分からないという方々のための“お作法本”である。その対極にある「無作法」も紹介し、読者を数学の世界へと誘っていく。
感想・レビュー・書評
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読みたいところだけつまみ読み。
言語としての数学の捉え方。
道具として、共通言語として、文化史として、研究対象として数学を学ぶ。
やっぱり自分は学問をメタに考えるのが好きだ。
というのは、そもそも数学という学問の特徴とは・どういう経緯で生まれたか・どういう構造を持っているか などを考えるのが好きだということ。
数学以外の例だと、例えば『物理学汎論: 物理の考え方』は物理をメタ的に見ている。物理でいうと、『メタ電磁気学』という名の本もこないだ見た。
哲学や社会学の本は、わりと常に「哲学とは何か、社会学とは何か」というコーナーがある気もする。 -
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レベルは大学入学から卒業の頃までに設定したとある通り、大学で扱う数学を話題としてはほぼ網羅している。
読み物的な記述内容(ここは独自性がある)と数学的に厳密な記述内容(しっかり説明する部分とあっさりしている部分の落差が大きい。それぞれの話題のつながりについてはほぼ触れない箇条書き形式。ここはそれぞれの分野を別の教科書で学んだ方が良い)が混在している。
語りかけるような、ですます調の形式と数学そのものの形式も混在している。。
つまり、内容も形式も混在している。レイアウトの問題もあるだろうが、決して読みやすくはない。
読者を選ぶ本だと思う。タイトルは内容を表しておらず、誤植もある。
ただ、決して悪い本ではない。
得られるものも多いが、なにせクセが強い。
それを覚悟の上、お手にとられることを勧める。