バリアフリーと音 (Dr.Noiseの『読む』音の本)

制作 : 日本騒音制御工学会 
  • 技報堂出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784765534642

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  • 図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」

    クラブ・サークル名 手話サークル

    請求記号: 369.27/Ni  
    所蔵館 2号館図書館

  • 「音」という視点から考えるバリアフリー。
    視覚障害者(重要なてがかりとして音をつかう人たち)と聴覚障害者(音をてがかりに使えない・使いづらい人たち)の話題を中心に、問題や取り組みや課題を説明していく。

    この人たちはこんな風に音を使っているとか、音が使えないとこんな風に困るとかの知識は有用だし、建築・街づくりの考え方や道具の進歩も面白かった。
    家電の報知音が以前は高齢者にきこえにくい高い音だった→作り手は多分若い人だから高齢者にきこえないとは思いつかなかったに違いない→感覚で気づくのは無理だから、データ(知識)が必要。
    という辺りは、ものをつくる仕事はもとより色んな分野にいえる。
    音はどこにでもあふれているものだから、色んな人に読んでほしい。


    でも実は、一番衝撃を受けたのは、早期全盲(ものをみた記憶がない人)のメンタルマップ(頭の中の地図)は図ではなく目印を順番にならべた直線的なものになることが多い、という話だった。
    え、見えてるけど私の脳内地図これだよ。
    目印を順番に並べただけだから目印がないと混乱するし道を一本それれば迷うよ。
    ある種の方向音痴は空間把握の能力に問題があるってことか。

    気になったのは聴覚障害というか手話についての認識。
    幼児の場合、音がないと言語や知能の発達に影響がでかねないので補聴器を推奨とあったけれど、それは「音声言語ないから」ではなく「利用できない・しにくい音声言語しかないから」のはずだ。
    手話という言語を与えられていれば言語の発達は成り立つ。
    くわしく触れられていないから何を言わんとしているのかわからないけれど、これでは手話を言語とみなしていないように見える。

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