アラバマ物語

  • 暮しの手帖社
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本棚登録 : 179
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766000061

感想・レビュー・書評

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  • ずっと持っていたのに、なかなか読まなかった本。

    有名な「名作」と言われる本ほど、そんなことは無いかしらん?
    (言い訳?)

    ストーリーは、ご存知の事と思いますが今一度。

    主人公スカウトは2歳の時に母親に死に別れ、
    優しく思いやりのある弁護士の父アティカスと、
    口うるさいけれど親身になって世話をしてくれる、
    お手伝いさんのカルパーニア、
    威張ったりもされ、けんかもするけれど、やっぱり仲良しの兄ジェムと暮す女の子。

    学校に通いだしたスカウトは、理不尽な出来事に悩んだり、
    放課後や夏休み、様々な「冒険」をしたりして過ごしているが、
    ある時、父アティカスがある事件の容疑者を弁護することになり…

    人種差別が根強い地域で、
    婦女暴行の容疑をかけられた若い黒人の弁護を引き受けたアティカス、

    スカウトや兄ジェムはそのせいで学校でも町でも
    親戚からも嫌なことを言われ、悩み、父親に疑問を投げかけるが…

    本当に正しいこと、良心に沿う事は、誰の事も傷つけない。

    こうして、本によってアティカスに出会えたということは、
    実際出会っているのと同じこと。

    色々なことがどんどん起こって、無気力になったりする昨今。

    自分はどうしたら良いのか?と考える事さえ投げ出したりしたくなるけれど、

    こんな時にアティカスなら、どうする?と
    思える人がいる、と言うのは心強い。

    その人の言いなりになるという事ではなく、
    自分の良心の、正義の、本当の声を聞く、と言う事。

    まさに良書と言うにふさわしい、素晴らしい作品。

    「良書は友達の中の最良の友である。
    現在もそしてまた、永久に変わるところがない。(タッパー)」
    これは、通っている図書館が挟んでくれたしおりに
    書いてあった。

    まさしく、その通りです。

    作者はトルーマン・カポーティの幼馴染で、
    登場するディルはカポーティがモデル、と言う
    楽しいおまけつき。

  • 著者と幼なじみだったカポーティをモデルにした少年が登場するとは聞いていたのだけど、出た瞬間、絶対これだと思いましたよね。
    どっから見たってカポーティですよね。
    揺るぎなさにちょっと吹いた。
    しかし主筋は軽い話ではない。
    1930年代、無実の黒人を弁護する白人弁護士の娘が主人公で、黒人を弁護するということだけで一家は不穏な状況に置かれる。
    裁判の行方は、非常にシビアだ。
    この時代の現実はこうだったのだろう。
    しかし、何十年経ってはいても、今もさして変わらない無根拠な差別を抱く人はいるのだろうと思うと、暗い気持ちにもなる。
    現在の日本にも似たような差別は実際にあるのだし。
    ただ、暗いだけの話かというと、むしろその逆で、読後感も悪くない。
    語り手が少女であり、彼女の日常が生き生きと丁寧に(いささか長すぎるほど)描かれていることから、ノスタルジーの甘さが全編を覆っている。
    それを良しとするかどうかは読者の好みだと思うが、この時代のリアルな生活を読めたのは興味深かった。

  • ◆きっかけ
    『子どもが「読書」に夢中になる魔法の授業』で筆者ドナリン・ミラーが一度は読むべき(p112)と書いていて。2017/8/18

  • アメリカ南部の田舎町、父親に育てられた元気あふれるジーンルイーズ。弁護士である父は白人女性をレイプしたと訴えられた黒人の弁護を引き受ける。この黒人がレイプした証拠を法廷で証明したにもかかわらず、陪審員は有罪の判決を下す。本人は護送中に絶対無理な状況で脱走を企て射殺される。そして被害者の父親がレイプしたことを示唆した恨みから、ある夜ジーンと兄は襲われて・・・

    子ども達のごっこ遊びはリンドグレーンの世界を思い出し生き生きとしているけれど、差別の実態が迫ってくる。

  • A great story. この古い感じもいいけど、新訳があるととっつきやすいかな。

  • 翻訳のせいか?読んでいてちっとも面白くなかった。

  • アメリカ法曹協会でしたか、何かで、もっともよく知られている弁護士として、「アッティカス・フィンチ」が挙げられていて、小説「アラバマ物語」の主人公の父の名前としりまきた。アメリカ人なら誰でも知ってる本らしいですが、読んだことがないままでした。読み終わっての読後感。「もっと早く読まなければならなかった」。
    翻訳がやや古くなっているのと、現代の感覚からはどうかなという表現もありますが、舞台は第二次大戦の前、1930年代の南部ですので、やむをえないでしょう。そのことは、この作品の価値をなんら損なっていません。

  • 愛すべき故郷がかかえる社会の矛盾、正義を貫くヒーローとしての父、幼い頃の生活世界・思い出、等をまっすぐに描く。古き良き時代のアメリカの小説・映画によくある感じ。2段組400頁だが長さを感じさせない。

  • アバラマに住む兄妹の話。最後まで目がはなせない。

  • 大学一年生のときこれの原書が課題だったが、英語のできない私は邦訳を買ってしまった。
    訳がこなれてないけど、原著の素晴らしさをちゃんと伝えてくれてる。無垢な子供たちからみたら差別は不思議で理解できないもの。だけど大人になるとみんなすっかり汚れちゃって、差別を当然のものと受け入れる。それでもお父さんみたいな勇気溢れる大人がいるんだと思うと、嬉しくなる。

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