インク壷

著者 :
  • 暮しの手帖社
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本棚登録 : 31
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766000122

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  • 幼年期から半世紀の筆者の日常を
    淡々と愛情深い目線で描いている
    エッセイ。戦争を挟んで彼女が
    体験した鮮明な記憶は
    淘汰されでもした様に懐かしさに
    溢れ満ちている。
    やかん・ぼたん・ポケット・屋根など
    独特の優しい眼差しが一枚の水彩画
    の様に柔らかいトーンで風景を切り取ってゆく。
    表題のインク壺が一番好きだ。
    筆者は自分の文体は地味だと後書きで
    語っているけれど、私には滋味深く
    自分を持って生きて来た彼女の
    生活する姿勢が素晴らしいと思った。

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著者プロフィール

1929年東京生まれ。ジャーナリスト・エッセイスト。毎日新聞東京本社論説委員、学芸部員編集委員、サンデー毎日記者、論説委員を歴任。女性初の日本記者クラブ賞を受賞。住井すゑの次女。2012年逝去。

「2020年 『たんぽぽのメニュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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