私の台所

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  • 暮しの手帖社
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本棚登録 : 67
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766000153

感想・レビュー・書評

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  • 「私の浅草」は主に明治時代の幼少期の思い出話でしたが、一気に時代が進んで「カップラーメン」とか「電子レンジ」とかいう単語が出て来るので、まずギャップに驚きます。時代が変わってお年を召されても自称明治女の気質は失われず、くるくる家事や女優のお仕事をこなしていくお姿が小気味よいです。(常にデレンコと過ごしている自分が恥ずかしくなります…)あと、お考えがものすごく先進的だなと令和の今読んでも思いました。折を見て再読したい一冊です。

    ―でも―私はときおり、苦笑している。人間というのは勝手なもので、自分だけは、いつもまわりのわからずやからいびられる正義の立役みたいな気になっているけれど、本当は、くらやみから不意に切りつける敵役の方も、ちゃんと演じているからである。そしてそのことは、なるべく自分で気づかないようにしているから―何とも始末の悪い動物である。(205P)

  • 2021.11.22

  • 私はナマケモノの主婦だけど、ついついこの本に手がのびる。さっさか掃除をして、家事や仕事を小気味よくこなす沢村さんに、「そんなことじゃだめだよ!」って言われている気がして、それがまた心地よくて、少しだけちゃんとやってみたりする。沢村さんはたまたま仕事していたけど、専業主婦やってもたぶん一流だっただろう。私も沢村さんのお母さんみたいなお母さんにしっかり仕込まれたかったな。

  • 粋のいい女性で、小気味よい

  • 20年近く前に書かれた本なのに、言っていることは新しい。
    暮らしを大切にすること、仕事をしながら両方を上手にこなすことなど、参考になる話がてんこ盛り。

  • 再再読。うなる名言の連続。明治のひとの教養と賢さに、一つ読むごとにため息が出る。永遠の目標。

  • 気になるひとは、やっぱり献立日記をつけている。
    わたしの祖母より年上だけど、
    祖母から教えてもらいたかった、いろいろな、
    昔からの主婦のたしなみが書かれている。
    こういうちいさなことを、忘れてはいけないなあと。(R)

  • この本の前にはコウベを垂れるしか手立てがなくなります。私の教科書。

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著者プロフィール

1908年(明治41年)東京・浅草生まれ。俳優・エッセイスト。本名大橋貞子。日本女子大学在学中に新築地劇団に参加。前衛演劇運動に加わって投獄を経験する。34年、日活太秦現代劇部に入社、映画俳優としてデビュー。小津安二郎監督作品をはじめとした映画、舞台、テレビで名脇役として活躍した。生涯で出演した映画は100本以上。78年には、半生をとりあげたNHK連続テレビ小説「おていちゃん」が放送された。89年に俳優を引退。文筆にも長け、77年『私の浅草』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。ほか『貝のうた』『わたしの台所』『わたしの献立日記』など著書多数。96年(平成8年)没。

「2023年 『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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