巴里の空の下オムレツのにおいは流れる

著者 :
制作 : 花森安治 
  • 暮しの手帖社
4.07
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  • (1)
本棚登録 : 761
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766000283

感想・レビュー・書評

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  • 空腹時を避けて読んでいたから、時間がかかってしまった(笑
    シャンソン歌手として世界各地(おもにヨーロッパ)を飛び回っていらっしゃった石井好子さんのお料理エッセイ。
    「食べることが大好きで」と作中で仰るとおりに、食べ物に対しての愛情がひしひしと伝わる文章。
    レストランで食すような特別なお料理じゃなくていい、心のこもった家庭料理が食べたくなる。

    文庫版も出ているらしいけれど、単行本の方は、表紙のかわいらしさ。
    活版印刷?ぽい活字もちょっとレトロな雰囲気で、石井さんの言葉遣いと相まって、とてもいい。

    ぜひ手に入るなら、こちらをおすすめします。

  • あー、本当に石井さんの本、お料理エッセイを読んでいると癒される。
    美味しいものが食べたくなり、そして美味しいものを作りたくなる。
    なんといってもその表現が優れている。

    初版は昭和38年だというのだから驚かされる。その頃にラザニアを知っている日本人がどれだけいただろうか。ラザニアは日本で言えばきしめんだが、日本と違ってホワイトソースとチーズをたっぷりかけてオーブンで焼いて食べる。こってりとしていて美味しい、なんていうふうに紹介されているのだ。

    私などは人生の最初からラザニアがあったわけではなく、途中から登場してきたので、だからその日本のモノに例えて紹介する好子さんの思いがよくわかる気がするのだ。
    ピザ、タルタルステーキ、パスタ、グラタン、フランス料理のジビエなど、当時の日本人はそんな料理名すらしらなかったんじゃないだろうか。
    それから半世紀ほどもたった、世界中のものが食べられる現代の東京にいながら、私なぞまだジビエを食べたこともないのだから。
    そんなことや、食いしん坊な様子や、どんどんお料理を作ってしまう様子など、どれもこれもいいなぁ~って思う。

  • 食べることのよろこび、台所に立つ楽しみがあふれていて、気持がやわらかくなる本。著者の本業は歌だから、専門家でない分、食にも炊事をする自己にもこだわり過ぎないところが好ましかった。どのみち毎日食べるのだから、自分にできる範囲でおいしく作って食べたらいいのだ。年末年始、なにか作ったことのないものをためしてみようかな、という気持ちになった。

  • なんて美味しそうな本☆
    ダイエット中には危険な本☆
    エッセイでありながら、レシピを学べる。

    でもこれは「料理本やレシピ本」では決してない。

    写真などなくても、料理のかおり、暖かさ、舌触り、味が伝わってくる…

    読みながら「美味しそぉぉ」と何度、悶絶したことか(笑)

    付箋を貼って、お気に入りのレシピを忘れないようにしよう☆

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「エッセイでありながら、レシピを学べる」
      確かに!
      私は文庫で持っているのですが、どーして同じ装丁にしてくれなかったんだろう?とチョッと残念...
      「エッセイでありながら、レシピを学べる」
      確かに!
      私は文庫で持っているのですが、どーして同じ装丁にしてくれなかったんだろう?とチョッと残念に思っている。
      それから見たことないのえすが、大型本でレシピ版があるらしい。
      2012/07/07
  • これを読むとおなかが減るので、食べ物が周りにないときは読めない(笑)1950年代にパリでシャンソン歌手になった石井さんのパリでの食事風景が素敵。今と違って本当に才能があって教養のある人しか本を出せなかった時代だから、この時代の本は文章に品があってすがすがしい。

  • やー好きですよ、完全に。
    オムレツとか、サラダとか。
    どれも簡単で美味しそう。

    そして、なんたってお洒落。
    巴里だもんね。

    本の字も、なんていうんだろ。
    ハンコみたいな字なんです。
    とっても可愛いの。

    図書館で借りたけど、
    購入することに決めました。

    バターはね、
    ケチらないでおこう!と、とても強く思った本でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ケチらないでおこう!と」
      何が決め手か判ったら、ドーンとね!
      タイトル買いしたこの本で、石井好子のファンになりました!
      「ケチらないでおこう!と」
      何が決め手か判ったら、ドーンとね!
      タイトル買いしたこの本で、石井好子のファンになりました!
      2012/04/11
  • 大学時代、講義中にいつも隣の友人が読んでいた本。
    ずっと気になっていたのですが、やっとこさ読んでみました。

    読んでいる最中ずっと、とろけたバターの香りに包まれているような、幸せな気分でした。
    あぁ、おいしい料理が食べたいっ!

    出てくる料理が全部、ほんとにほんとにおいしそうなのです。
    バタたっぷりのオムレツ、ノルマンディー風のじゃがいも料理、グラティネ、ヴィシスワーズにプール・オ・リ…。
    口の中によだれがあふれて止まりません…

    出てくる料理が現代でも多くの人に好まれているものの反面、"バタ"や"天火"などの言葉や「二貫目も太ってしまった」という表現に、「おや?」と思い奥付をのぞいてみると、初刷はなんと昭和38年!
    全く古さを感じさせない料理の数々と著者の語り口に、人々はいつの時代にもおいしい食事を求めているんだと実感しました。

    エッセイ執筆当時よりも、スパイスや輸入食材が簡単に手に入るようになっているので、本書に書かれたレシピにトライしてみようかな?

    …そういえば、講義中にこの本を読んでいた友人も、石井さんに負けず劣らずの食いしん坊でした。
    やっぱり何事も、おいしいごはんには敵わないってことですね!

    • diver0620さん
      >全く古さを感じさせない料理の数々
      っていうことはやっぱり普遍的な料理ということですよね。
      朝から何も食べていないタイミングで読んでしまい、...
      >全く古さを感じさせない料理の数々
      っていうことはやっぱり普遍的な料理ということですよね。
      朝から何も食べていないタイミングで読んでしまい、胃袋直撃です。
      おいしそう・・・いや、面白そうですねぇ。
      2011/11/03
    • すずめさん
      diverさん、こんにちは★
      凝ったアレンジが加えられていないオーソドックスな料理、という感じです。
      しゃぶしゃぶが食べ始められて、サフ...
      diverさん、こんにちは★
      凝ったアレンジが加えられていないオーソドックスな料理、という感じです。
      しゃぶしゃぶが食べ始められて、サフランが日本では珍しい食材だった時代に書かれた本とは思えないんですよね。
      空腹時に読むと威力倍増な感じですよ(^^)
      ぜひおいしく楽しく読んでください♪
      2011/11/03
  • レシピ集、かと思いきや、図解や写真などが一切なくて
    どちらかというと、お料理にまつわるエッセイという感じ。
    フランスパン、野菜料理、肉料理、オムレツ…などなど、
    ひとつひとつ香りが漂ってくるような文章。
    装丁もとてもかわいらしく、55年も前のものだと思えないくらいに
    オシャレで品のいい本です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「55年も前のものだと思えないくらい」
      素晴しいですよね、、、さすが暮しの手帖社です。
      しかし文庫も同じ装丁だったら良かったのに、残念。。。
      「55年も前のものだと思えないくらい」
      素晴しいですよね、、、さすが暮しの手帖社です。
      しかし文庫も同じ装丁だったら良かったのに、残念。。。
      2013/05/11
  • パリに留学したときの思い出や海外公演の際に食べたものを書いた楽しい本。
    とにかく料理が美味しそう〜バターを卵一個ほどもたっぷり入れたオムレツ!
    作者はほんとに料理好きなんですね。要領の良い説明で、つい作りたくなります。
    かなり話が古いので日本に洋食が入ってきた過程を思わせられます。
    海外でどうしても食べられないのがお寿司で、パリにいる日本人は時々大決心をして共同でお寿司を作ったとか。
    パリ中にお寿司屋がある昨今とは大違い。
    昭和58年発行。

  • シャンソン歌手の著者が1950年代にパリに住んでいた頃のことを書いたエッセイです。
    グルメエッセイとしても有名な本なので、お持ちの方も多いかもしれません。
    初版が1963年で一度も絶版されることなく愛されてきたロングセラーの1冊。
    河出文庫から文庫版も出ていますが、花森安冶の装丁に一目惚れして古本で購入しました。
    パリでの暮らしぶりがとても楽しそうに、そして美味しそうに描かれています。
    当時、この本を読んで食べたことも見たこともない一皿を、一生懸命想像した人もいたことでしょう。
    登場するレシピもシンプルなものが多く、ここから我が家の定番メニューになったものもあります。
    そして、バターを「バタ」、ワインを「ブドー酒」などと書いてあったりするのもかわいらしい。
    「あ~、オリーブオイルなんて簡単に買えなかったのね。今って手に入らない食材も調味料も無いもんなぁ。。。」
    「この時代、都会と田舎のギャップは大きかったろうなー。こっちはどんなだったんだろ?」
    と、時代背景を考えながら読むとまた違った面白さが。
    初版から50年経ち、今の時代に読むからこその楽しみ方がある1冊だと思います。(S.I)

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