花かご揺りかご

著者 :
  • 暮しの手帖社
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本棚登録 : 14
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766000627

感想・レビュー・書評

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  • 現在は絶版になってしまっている本ですが、KiKi はたまたま古本で入手してありました。  古本と言っても見た目はかなり綺麗で新刊本もビックリというほどの状態だったんですけどね(笑)  アンティーク・キルト・コレクター 兼 キルト研究家の小野ふみえさんの著書で、2冊ともサック入りのハードカバー本です。  どちらも豊富な図版が魅力で、美しいキルトがこれでもかっていうぐらいカラー写真で紹介されています。  ただこれら2冊の本が他のキルト本と大きく異なるのはその作品紹介にとどまらず、著者がその作者を探し求めたり、そのキルトが作られた時代背景について自分の足で訪ね歩いた際のあれこれが書かれていることではないでしょうか。

    自分でキルトを作ってみて初めてちゃんと認識することができたことの1つに、どんなキルトにもその作品を作ろうと思った誰かの動機があり、作成過程で費やした時間分の様々な想いがある・・・・・ということなんだけど、この本の著者はまさにそのことを半分は想像力を働かせながら提示してくれています。  そこには単に目の前に存在する作品(工芸品?)を鑑賞するのとは別の「モノとの対峙の仕方」があって、初めて KiKi がパッチワーク・キルトと出会い感銘を受けた際の心の動きがいかに浅薄なものであったか・・・を改めて感じさせられました。

    正直なところ彼女の文章そのものは KiKi にとっては必ずしも読みやすいとは言い難いものがあったりもしたんだけど、この本の中で語られる紹介されているキルトそのものが持つストーリーやら、そのキルトが作られた時代背景(社会情勢、女性の地位、布の入手環境等々)の雄弁さがそれを補って余りあり、とても魅力的な本だと感じました。

    まさに50の手習いで始めた KiKi のパッチワーク・キルト作り。  メガネのサポートを借りながら針を持てる間にいったいいくつの作品を完成させることができるのかはなはだ心許ないけれど、少しずつでもいいから、そしてほとんど上達しなくてもいいから、できる限り続けていければいいなぁ・・・・という想いを新たにすることができた読書だったように思います。

    (全文はブログにて)

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