鳥と花の贈りもの

著者 :
  • 暮しの手帖社
4.00
  • (10)
  • (4)
  • (7)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 78
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766001259

作品紹介・あらすじ

随筆家、串田孫一が晩年に書き綴った、野鳥と花にまつわる珠玉のエッセイの数々。深い思索の淵からあふれ出る透明感に満ちた言葉が、鳥とともに樹々をめぐる小旅行へと誘う。四季折々の花々が彩りを添える。ダイナミックな野鳥写真はネイチャーフォトの第一人者、叶内拓哉撮影。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これはいいですね。
    ほのぼのしていてとてもいい。

    真摯で謙虚だとすぐにわかる「おじいさま」の語りが心に染みます。
    そのように語らせた鳥と花が調和した写真も優しい。

    續ける(つづける) 回轉(かいてん) 再會(さいかい)  靜か(しづか) 
    のような旧字体の漢字を使った文面を見ていると、100年くらい時代をさかのぼり、昭和の前の過去の世界に迷い込んでしまったような気分にさせてくれます。

    こんなに沢山の草木や鳥たちと共に生きていることは奇跡であり何と幸せなことかと思います。

    この本は、本の姿をしていますが本ではない感じがします。
    どう表現したらいいのか言葉にできない不思議な魅力に満ち溢れています。

    • nejidonさん
      Kazuさん、私もこの本は大好きです。
      レビューで読んでから、本棚から取り出してみました。
      確かに「おじいさま」の品のある語りでした。
      ...
      Kazuさん、私もこの本は大好きです。
      レビューで読んでから、本棚から取り出してみました。
      確かに「おじいさま」の品のある語りでした。
      写真も文章もそれぞれが絶妙にマッチした美しい本だと思います。
      でも、本というのとは少し違う・・私もそう思います。
      なんと言えば良いのでしょうね。しばらく眺めて答えを探します(*^-^*)
      2020/10/18
    • Kazuさん
      nejidonさん、おはようござます。
      この作品が所蔵されていていつでも取り出して読めるなんて素敵な本棚をお持ちなんですね。
      私はもうす...
      nejidonさん、おはようござます。
      この作品が所蔵されていていつでも取り出して読めるなんて素敵な本棚をお持ちなんですね。
      私はもうすぐ図書館に返さなくてはなりません。
      この本はどのページを開いてもその写真の世界に入っていけます。
      ページをめくる行為が"どこでもドア"を開けるような感覚なんですね。
      "本じゃない"というのはそんな感じがあるからでしょうか?
      2020/10/19
  • 現代国語の教科書でおなじみの、串田孫一先生による野鳥と花にまつわる珠玉のエッセイ。

    そこに、ネイチャーフォトの第一人者である叶内拓哉氏撮影の美しい写真が入っています。

    一編のエッセイに一枚の写真。その贅沢さ。

    紙も良質なものを使用していて、スクリーンの中の映像と、その語りを聞くような気持ちになります。

    物語ではないのでどこから開いても読む(見る)ことが出来、旧仮名遣いも心地よい香りを醸し出しています。

    野鳥と花の好きなひとには、特にお薦めです。

    路歩きの途中、あるいは仕事場の窓から、自宅の窓から、空の中や枝先に見知らぬ鳥がいないか、つい見上げてみたくなります。

    その視界に広がる花と鳥の名がもし分かるなら、心ときめく一瞬でしょうね。

    ☆10年以上も前の、ブログ掲載記事です。
     見つけて下さった方、ありがとうございます。
     この本はいつも、いつでも私の傍らにあります。2020.1.5 ☆

    • すずめさん
      nejidon さん、こんにちは!
      つい最近この本を読んで、心を洗われたばかりだったのですが、nejidon さんのレビューを見つけてさら...
      nejidon さん、こんにちは!
      つい最近この本を読んで、心を洗われたばかりだったのですが、nejidon さんのレビューを見つけてさらに嬉しくなりました。
      たまたまそこに居合わせた鳥と人が、ひとときを過ごす豊かさを思い出させてくれる1冊でした。
      「珠玉」という言葉がぴったりな本ですよね。
      2017/05/16
    • nejidonさん
      すずめさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます!
      こんなに古いレビュー(自分でも忘れておりました・笑)を
      よくぞ見つけてくださ...
      すずめさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます!
      こんなに古いレビュー(自分でも忘れておりました・笑)を
      よくぞ見つけてくださいました。
      そうですか、読まれたのですね!
      こんなに美しい本もあるものかと感動したのを思い出します。
      すずめさんも、もしや野鳥好きでしょうか。
      それでこのお名前かしら?と想像して勝手に喜んでおります。
      また素敵な一冊に出会いましたら教えてくださいね。
      2017/05/18
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      nejidonさん
      串田和美が今江祥智の追悼文で、戯曲を書いて貰う約束を果たして貰ってない。と書かれていだのを思い出した、、、
      nejidonさん
      串田和美が今江祥智の追悼文で、戯曲を書いて貰う約束を果たして貰ってない。と書かれていだのを思い出した、、、
      2021/04/12
  • 串田孫一さんの鳥と花に向ける眼差しのなんて素直で深く豊かなこと。野鳥の世界の領域を侵食しない、その距離感がいい。
    その出逢いから思索し著す言葉の美しさに心が震える。
    図書館の本で読んだが、手元に置いて時々読み返したいと買った。
    こんな眼差しでひたむきに自然を見ていたい。たとえ、表す言葉が見つからなくても。

    • goya626さん
      koringoさんへ
      串田孫一さんは、いいですね。何冊か著作を持っていて、ときどき読み返します。
      koringoさんへ
      串田孫一さんは、いいですね。何冊か著作を持っていて、ときどき読み返します。
      2019/12/20
    • koringoさん
      goya626さんへ
      コメントありがとうございます。最近レビューを書くようになり、初コメント頂きました。これからも素敵な本との出逢いとそこか...
      goya626さんへ
      コメントありがとうございます。最近レビューを書くようになり、初コメント頂きました。これからも素敵な本との出逢いとそこから広がる繋りがありますように。
      2019/12/20
  • 表紙の愛らしいイラストは著者自身の手によるもの。
    配色の効果も手伝って、余白まで魅せるすてきな装丁に仕上がっています。

    見開きの右側に短いエッセイ。
    左側には鳥と花の写真。
    著者のゆったりとした文章と写真の中の鳥たちが届けてくれる季節の移ろいに、なんとも贅沢な気持ちになりました。

    自然の中で偶然そこに居合わせた鳥と著者とが過ごす一時は、なんと豊かな時間なのでしょう!
    ただそこに在る、というシンプルなことを鳥も著者も楽しんでいるのです。
    時には自然の中に佇み、少年時代や今は亡き友に思いを馳せる著者の、深く穏やかな眼差しが感じられるようでした。

    本書を読みながら、いかに自分があくせくと日々を過ごしていたのか、気づかされました。
    日常のあれこれを心の中から全部追い出して、ただそこに在ることの喜びを感じる時間を作っていきたいです。

  •  長く生きた人の穏やかで優しい視点で書かれた文章と様々な鳥と植物の写真を眺めていると、四季を旅している気持ちになります。
     カバーに描かれた鳥と植物の絵もとても可愛いのです、串田さんは絵も上手い!

  • 文が串田孫一氏、写真が叶内拓哉氏の「鳥と花の贈りもの」、2006.3発行です。メジロとソメイヨシノ、オナガとハナミズキの実、ヒヨドリとヤマモミジ、ホオジロとススキ、モズとロウバイ・・・。「花と鳥の二重奏の世界」、仕事を辞めて、園芸や小鳥にはまってる私には、「うっ」とうなってしまう本でした!(^-^)

  • やさしさと透明感につつまれる。
    とても素敵な一冊。

    誕生日プレゼントにもらった大切な宝物です。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

哲学者・詩人・随筆家

「2022年 『寺田寅彦随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

串田孫一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×