- 本 ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766001716
感想・レビュー・書評
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第2集を先に読んでしまったのですが、佐藤雅彦さんが「暮しの手帖」に連載したエッセイです。「日常という混沌の渦の中に 見え隠れしている不可解さ」を「整頓してみよう」という楽しい文章が並びます。
最後の「その時」は、東日本大震災の当日のご体験に、幕末に伊豆(佐藤さんの故郷)を襲った安政の東海大地震のエピソードを重ねた、胸を揺さぶる一文です。 -
こういうモノの見方ができるアタマの柔らかさと、常識にとらわれない感性を持っていたいなあ、と強く思います。
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ピタゴラスイッチの企画者、佐藤雅彦さんがどのように日常を見つめているのかを言語化した1冊。物事に切り込む角度に驚かされつつも、私のツボにははまらなかった。
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最初は、期待していたほどの面白さではないと思っていたけれど、読み進めると、すぽっ とはまる 瞬間がある。 大
いたずら っぽいのが である。
好き
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現代人は忙しい、といいます。本当に忙しい人もいるけど、"考えてる暇はない"ほど、そうなんでしょうか?
著者の佐藤さんだって忙しいはずですが、彼は考えています。考える楽しさを教えてくれます。
文体は、"硬派"な学術的な感じと"軟派"な(?)エンタメ的な感じがあって変化に富んでいます。くすり、と微笑みながら読めるところもある。「シラク・ド・ウチョテ」のような童話みたいなものもあります。
また、佐藤さんのバックグラウンドに故郷の伊豆半島があることも分かります。最終篇に、東日本大震災に遭われた時の事が書かれていますが、その時思い出されたのが故郷の歴史だったのが、佐藤さん自身、巡り合わせみたいなものを感じたのでしょうか。 -
天才。学ぶことが面白いということをこれ以上上手く伝えられる人を他に知らない。文章までセンスが良くて惚れ惚れする。ピタゴラスイッチのようなちゃんと仕組みのある文章の構成が大好きです。
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ピタゴラスイッチでおなじみの佐藤雅彦氏の「暮らしの手帖」掲載の連載を単行本化した一冊。
氏の書く文章はいつも新鮮な視点を与えてくれるだけに期待して手に取りました。ただ個人的には普段感じている氏の文章の魅力がちょっと薄れているように思う部分がありました。連載している雑誌のターゲットとなる読者層によるものか、自分自身が十分感じ取れていないだけなのか…。
著者プロフィール
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