考えの整頓

著者 :
  • 暮しの手帖社
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本棚登録 : 1647
レビュー : 163
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766001716

感想・レビュー・書評

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  • 雑誌『暮しの手帖』に連載されているエッセイをまとめた単行本。日常のごくありきたりな些細なことに気づき、思索し、自分なりの結論を出す。この流れを結論に向かって書き進めるのではなくて、書きながら頭の中を整理して結論に近づいてゆく。そんなアプローチが楽しい。それに、視点の持ち方がなかなかユニーク。こんな視点を持ってこんな風に気づきがあったら、毎日退屈することなんかないんだろうな。こんな風に考えると毎日楽しくなるよ、とやさしく教えてくれているような一冊。
    そんな著者のスタンスが表れていると思った箇所を一か所抜き書き。「私たちが生きていく過程で必要なのは、すでに分かりやすい形に加工されている情報を摂取し、頭を太らすことでなく、情報という形になっていない情報を、どのくらい自分の力で噛み砕き、吸収していくかということなのである。それは、うまく世の中を渡れる知識を手っ取り早く獲得することとは一線を画し、いかに自分が人間として、生き生きとした時間を開拓するかということにつながっているのである。」

  • 理知的で面白い視点の先生の文章。

    こんな先生に習いたいし 上司が佐藤先生のような人がだったらいいなぁ ハプニングを楽しんでくれるとか
    「幸せのいたずら」のところが好き。

    講演を聞いてみたい

  • 様々な考え方について綴ったエッセイ集のような本。

    メモ
    ・みんなで一つの社会を作り上げている一体感が乏しくなってきている。こう感じるとばらばらに。
    ・人間は目の前に現れた一見不可解な出来事群に対して、納得できる道筋を考える。人間に用意された生きていくための力なのでは。この物語の創造という能力により、断片的な情報群を一件落着させ禍根を残さず、新しい未知に向かうことを可能にさせている。
    ・人は無意識に枠組みに固定化される。スポーツや芸術ら枠組みの固定化や繋がり方のパターンを壊し、新しいそれらを見せてくれるから愛好されるのでは。中田の触らないスルーパスのように。

  • こういうのを「考える」というのだろうな。
    自分というものと真摯に向き合っている。

  • 2018年9月9日に紹介されました!

  • 「源ちゃんの現代国語」で紹介された本。

  • 自分の体験を組み合わせてさまざまな気づきを得ている
    自分にもこんなことがあったと思いながらも、あんまり思い出せない

  • 日常の何気ない部分やふと思いついた事をつづったエッセイ。

    タイトルではないが非常に整頓された考え方で読んでいて非常に気持ちが良いです。

    こんな文章が書けたらいいなと思える良質のエッセイでした。

  • 著者のアイデアの源を垣間見ることができる内容で、面白い。おそらく私が日々の生活の中で著者と同じ体験をしたとしても、深く考えず、あるいは何も感じることができずスルーしてしまうに違いない事柄が多数ある。物事に意味を見いだすことの大切さを学んだ気がする。
    特に「物の永続性」に自分が支配されていると気づけただけでも得した気分だ。

  • 佐藤さんの目の付け所って好きだなー。
    こういう素敵なエッセイ書ける人がうらやましい。
    ちょっとしたことに注意を払えるようになりたい。

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著者プロフィール

1954年、静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。慶應義塾大学教授を経て、現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授。主な著書に『経済ってそういうことだったのか会議』(竹中平蔵氏との共著・日本経済新聞社)、『新しい分かり方』(中央公論新社)、『考えの整頓』(暮しの手帖社)、『差分』(美術出版社)、『毎月新聞』(中公文庫)ほか多数。また、ゲームソフト『I.Q』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)や、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の時代から手がけている、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』『‪0655/2355』『考えるカラス』など、分野を越えた独自の活動を続けている。2011年に芸術選奨受賞、2013年に紫綬褒章受章、2014年にカンヌ国際映画祭短編部門招待上映。‬‬‬

「2017年 『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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