考えの整頓

著者 :
  • 暮しの手帖社
3.97
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本棚登録 : 1648
レビュー : 163
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766001716

作品紹介・あらすじ

NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」や「2355/0655」を世に送り出し、東京藝術大学で教鞭をとる筆者が、日々の暮らしの中で、心の網にかかった物事を独自の学殖と考察で紐解いてゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤雅彦さんの本はやっぱ好きだ。考えることが楽しくなる。まずは押し付けがましく無いところがなんといっても彼の本の魅力。さりげなく、日々の生活の中で、違う角度で物事を考えてみるのも良いな、と自然と思える。
    抑揚も好きだ。
    本著は、雑誌「暮らしの手帖」の連載をまとめたもので、「日常に見え隠れている不可解なことの整頓」がテーマ。
    発想がホントに面白い!気付く視点もやっぱ面白くて。
    「敵か味方か」も納得出来たし、「おまわりさん10人に聞きました」の地図の隠し場所案件ケート、「ハプニング大歓迎」、「ふるいの実験」も何度も読みたくなる魅力を感じた。
    「一敗は三人になりました」の情報の伝え方の妙も、好感が持てた。

    珍しく本は購入。佐藤雅彦さんの本は図書館じゃなくて毎回ちゃんと買って読んでる。
    側に置いておきたい、バイブルにしたくなるような魅力がどの本も凝縮されている気がします。またしばらくしたら買います。全冊揃えてコーナー作りたいな。

  • こういうモノの見方ができるアタマの柔らかさと、常識にとらわれない感性を持っていたいなあ、と強く思います。

  • 考えたことを自分なりに整頓して、そこからルールを見つけたり、新しい気付きを得たりする楽しさを、読みながら体感できた。自分の周りにも、気づいていないだけでたくさん面白い要素が転がっているのではないか…?「これはなんだろう?どうしてだろう?」と疑問を持つ、その答えを自分なりに考え、(なんとなく、ではなく)言語化し、整頓する。今すぐにでも習慣化していきたい。簡潔な言葉で綴られた文章には、ところどころ佐藤雅彦さんの人柄、大切にしていることが垣間見られて、暖かく、綺麗だと感じた。自分も、体温のある文章を書きたいなぁ。

  • 暮しの手帖で毎回楽しみに読んでいる連載をまとめたもの。日々のひょんな出来事から思わぬ方向に紡ぎ出される思考・アイデアの数々にはっとさせられる。日常の中に潜む小さな気づきにこそ、暮らしを豊かにするヒントが詰まっていることを教えてくれる本。

  • 「混沌とした日々の中できらめく、気づきと思索」
    ―― 帯に書かれたこの言葉が、まさにぴったりな佐藤雅彦の考察集。

    雑誌「暮らしの手帖」に連載されていた記事をまとめて1冊にしています。毎号、連載を追っかける必要がないのは助かるのだけど、佐藤雅彦のエッセイの面白さって、雑誌や新聞のページをめくって「あった!」と見つけて読む行為そのものに、醍醐味があるのかも!と改めて発見。

    昔、毎日新聞で連載していた「毎月新聞」しかり、今はなき「オリーブ」の「プチ哲学」しかり。

    それはふと散歩に来た川の流れの中に、キラっと光る小石を見つけるみたいな、本来の目的とは違う寄り道みたいな、不意打ちで、はっと意表をつかれる真理に出会う楽しみみたいな。新聞や雑誌の1ページに載る短いワンテーマのコラムは、膨大な情報量の中に打たれた、一本のくさびのようだった。それは佐藤雅彦が繰り返し書いている「気づき、発見のオドロキ、ヨロコビ」にすごく合っていたのだと思う。

  • ピタゴラスイッチでおなじみ、佐藤雅彦先生が暮しの手帖で連載していたエッセイを1冊にまとめたのが本書。
    こんな風に考える方だからピタゴラ装置みたいなおもしろいものが生まれるんだな、と納得させられました。

    特に興味深く読んだのは下記のエッセイです。

    「敵か味方か」
    人は本能的に相手が敵か味方かを見極めようとする、というのは自分の経験と照らし合わせて納得。
    意識的に敵と味方に分けているわけではありませんが、後から振り返ると結果的にそうなってるのですよね。

    「~と、オルゴールは思い込み」
    開閉式のオルゴールは蓋の突起で聴く人の有無を判断する。
    佐藤先生が幼いころにその仕組みを発見したエピソードは、身近なおもちゃで似たようなことをしたなぁと思いました。
    本当はちがうのに「そうだと思い込んで」動く機械は、いたずら心をくすぐられつつ愛着も感じたものです。

    「中田のスルーパスと芦雪」
    なにもしないこと・なにもないことが眩しい。

    「ふるいの実験」
    佐藤先生の遊び心がつまった1編。
    ルールに従えば途中で読むことを止めなければならなかったのですが、こっそりルールを破って最後まで読んでしまいました。
    ちょっとの罪悪感もありつつ、いたずらをしている最中のどきどきを感じながら、楽しく読みました。

  • エッセイ風の軽い語り口ではじまるが、筆者独特の視点で語られる『最近ふと考えたこと』が非常に含蓄がある。

    多くを語り過ぎず、シンプルでありながら読者に文章以上の多くを問いかけてくるこの本は何度も読み返したくなる類の本。

  • 佐藤さんの作品は、ほんとにとてもステキで、視点とかセンスとか
    「才能があるってこういうこと」と思わされるのだが、それが常人離れしているものでなくて、むしろ日々の暮らしのちょっとしたことに根ざしているところが魅力。文章も、こういう文章を書けるようになれたらなぁ。。。かっこいいよなぁ、と。とがったデザインより、こういったほうが好みです。

  • 著者のような考え方や発想をすると、何気ない日常の中にも楽しめる事ってあるんだなあ。普段通り過ぎてしまう事でも立ち止まって考えてみると、違う見方が出来て面白いのかも。未来の自分を驚かせようとするヘソクリの話がよかった。その発想にまず驚。

  • いろんなことを考える。
    考えるのって、楽しいのかもしれない。

  • 佐藤雅彦さんが気づいたことについて、暮らしの手帳で連載していた内容に改訂を加えたエッセイ集。

    新人の警官の方は、かなり高い確率で帽子の中に地図を入れている!・・にびっくりです。

  • 久々に氏の著書を読んだが、相変わらず後方7時43分の上方37.2度辺りから物事を見てるなぁと思う。

  • この本を読むと、日常生活の中でのちょっとしたことにもハッとするようになる。ような気がする。

    「言われてみればそんな経験あるなぁ」と思うような出来事に対して、佐藤さんなりの解釈などが書かれている。普段そこまで意識したことないようなことに、なんでそこまで気づけるんだろう。不思議。でも素敵。

  • 「物語をたちどころに生み出す能力」は、自分の前に現れた一見不可解な出来事群に対して、納得できる道筋を与える「人間に用意された生きていくための力」ではないか

    我々は物事の意味を決定するとき、無意識ではあるが、必ずある思考的枠組みを重層的に利用する

    物の永続性

    象徴機能を持った単語をある順序で組み合わせることによって、世の中の森羅万象との対応をつけるシステム、それがことばである

  • 読み終わったのがだいぶ前なのでレビューは控えたいが、さすが佐藤雅彦!といえるほど面白い本だった。一番好きな本かもしれない。

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  • ピタゴラスイッチや2355/0655を監修してる人が筆者。日々の暮らしの中で心や頭に引っかかることに考えを巡らせていく。読者もその経路を辿っていくのが何と面白いことか!


  • 「おまわりさん10人に聞きました」というフィールドワークが、当時のわたし(10年前)にはセンセーショナルでした。

    おまわりさんさんに道を聞いたら、
    帽子から地図を出すおまわりさんの話。

    ちがうトピックでまねっこしました(笑)
    10人でもエビデンスになるから。

    ピタゴラスイッチや0655でおなじみ、佐藤雅彦さんの本です。10年以上前、ビジネスエリートな職場の先輩の奥さまからいただきました。感謝です♡

  • 著者の日常の中の発見と多様な視点の軽妙さは本当に見習いたい。
    どんどん読者が絞り込まれていく抽選は男性なのについ読んでしまった。
    震災の時の淡々とした描写も感慨深い。

  • 102冊目
    図書館で借りました。

  • 雑誌『暮しの手帖』に連載されているエッセイをまとめた単行本。日常のごくありきたりな些細なことに気づき、思索し、自分なりの結論を出す。この流れを結論に向かって書き進めるのではなくて、書きながら頭の中を整理して結論に近づいてゆく。そんなアプローチが楽しい。それに、視点の持ち方がなかなかユニーク。こんな視点を持ってこんな風に気づきがあったら、毎日退屈することなんかないんだろうな。こんな風に考えると毎日楽しくなるよ、とやさしく教えてくれているような一冊。
    そんな著者のスタンスが表れていると思った箇所を一か所抜き書き。「私たちが生きていく過程で必要なのは、すでに分かりやすい形に加工されている情報を摂取し、頭を太らすことでなく、情報という形になっていない情報を、どのくらい自分の力で噛み砕き、吸収していくかということなのである。それは、うまく世の中を渡れる知識を手っ取り早く獲得することとは一線を画し、いかに自分が人間として、生き生きとした時間を開拓するかということにつながっているのである。」

  • 理知的で面白い視点の先生の文章。

    こんな先生に習いたいし 上司が佐藤先生のような人がだったらいいなぁ ハプニングを楽しんでくれるとか
    「幸せのいたずら」のところが好き。

    講演を聞いてみたい

  • 様々な考え方について綴ったエッセイ集のような本。

    メモ
    ・みんなで一つの社会を作り上げている一体感が乏しくなってきている。こう感じるとばらばらに。
    ・人間は目の前に現れた一見不可解な出来事群に対して、納得できる道筋を考える。人間に用意された生きていくための力なのでは。この物語の創造という能力により、断片的な情報群を一件落着させ禍根を残さず、新しい未知に向かうことを可能にさせている。
    ・人は無意識に枠組みに固定化される。スポーツや芸術ら枠組みの固定化や繋がり方のパターンを壊し、新しいそれらを見せてくれるから愛好されるのでは。中田の触らないスルーパスのように。

  • こういうのを「考える」というのだろうな。
    自分というものと真摯に向き合っている。

  • 2018年9月9日に紹介されました!

  • 「源ちゃんの現代国語」で紹介された本。

  • 自分の体験を組み合わせてさまざまな気づきを得ている
    自分にもこんなことがあったと思いながらも、あんまり思い出せない

  • 日常の何気ない部分やふと思いついた事をつづったエッセイ。

    タイトルではないが非常に整頓された考え方で読んでいて非常に気持ちが良いです。

    こんな文章が書けたらいいなと思える良質のエッセイでした。

  • 著者のアイデアの源を垣間見ることができる内容で、面白い。おそらく私が日々の生活の中で著者と同じ体験をしたとしても、深く考えず、あるいは何も感じることができずスルーしてしまうに違いない事柄が多数ある。物事に意味を見いだすことの大切さを学んだ気がする。
    特に「物の永続性」に自分が支配されていると気づけただけでも得した気分だ。

  • 佐藤さんの目の付け所って好きだなー。
    こういう素敵なエッセイ書ける人がうらやましい。
    ちょっとしたことに注意を払えるようになりたい。

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著者プロフィール

1954年、静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。慶應義塾大学教授を経て、現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授。主な著書に『経済ってそういうことだったのか会議』(竹中平蔵氏との共著・日本経済新聞社)、『新しい分かり方』(中央公論新社)、『考えの整頓』(暮しの手帖社)、『差分』(美術出版社)、『毎月新聞』(中公文庫)ほか多数。また、ゲームソフト『I.Q』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)や、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の時代から手がけている、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』『‪0655/2355』『考えるカラス』など、分野を越えた独自の活動を続けている。2011年に芸術選奨受賞、2013年に紫綬褒章受章、2014年にカンヌ国際映画祭短編部門招待上映。‬‬‬

「2017年 『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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